【蘇州楽園森林世界】Beyond The Cloud@乗車レポート
【累計乗車回数】
3回
【初乗車】
2024年11月6日
【オススメの座席】
先頭
【レポート】
2024年11月上旬。
私はローラーコースターマニアの方々と中国への旅行へ行ったのだが、その旅行での大きな目的の1つである蘇州市にあるコースター「Beyond The Cloud」に乗車すべく「蘇州楽園森林世界」へと向かった。
同行者には
Airtimeの中の人こと「708k」氏
SixFlagsJapan氏こと「らぐす」氏
世界のダークライド/コースターを巡る「しゃでぃこ」氏
と豪華メンバーでの旅行だ。
ちなみに私は同年の6月にも蘇州へと訪れていたのだが、生憎の天気にその旅行では乗車する事が出来なかった為に5ヶ月越しのリベンジとなる。
現地に到着すると天気は見事な位の快晴。
このコースターのクローズの情報も無く意気揚々と「蘇州楽園森林世界」へと入園した。
入園後に目の前に映る「Beyond The Cloud」がトップハットを超えていく光景。
やはり憧れのコースターを肉眼で見るという行為は何度体験しても興奮してしまう。
そして、一度同園内にあるチルトコースターの「Broken Rail Roller Coaster」へと乗車した後に「Beyond The Cloud」へと足を向けた。
ひとしきり全体像を楽しんだ後、早速キューラインへと並んだ。
ここで早速、中国の遊園地の洗練を浴びる事となる。
それとは・・・とにかくキューラインが長い!
だが、中国の人口を考えると多めにキューラインを作るのも納得が出来る。
遊びに行った日はガラガラだったのだが、乗り場まで辿り着くのに約2分は掛かったと思う。
いざ車両へ乗り込むと、このコースターを制作した「Mack Rides」では良く使われているものだ。
バケットタイプで身体を良く包み込み、上から太ももを抑えるタイプのハーネス、そして足が床へと着かない車両と筆者的のお気に入りの車両である。
目の前には長い加速レーンが広がり、その後垂直に登っていく様子が目に取れて体内のアドレナリンが湧き出てくるのを感じた。
全チェックを終えるとベルが鳴り、加速を始めた。
初動は少し弱い加速力だが、ある一定を超えると水を得た魚の様に一気に加速を始め最高速度である129.6 kmに到達したかと思えば、高さ62.5mのトップハットというエレメントが襲う。
ドロップを終えると、そのままの勢いでゼロGロールへと突入。
ココが「Beyond The Cloud」での見せ場だ。
「白鯨\ナガシマスパーランド」とは一線を画すスピードでこのエレメントを抜けていく。
もはや「ゼロG」とは何だったのか、という位に強烈なスクリューが身体を襲う。
当然歓声も上がる。
コースターマニア一同大興奮だ。
どうやら世界最速のインバージョン(身体が反転している状態)とのことでスリルもピカイチだ。
「ゼロGロール」を抜けるとそのままの勢いで「インメルマンターン」へ突入。
スピーディなコース展開から一気に視界が開け、目の前に広がるエレメントと上質なエアタイム(浮き)で気持ち良さ抜群だ。
その後、一度「キャメルバック」を越し気持ち良い浮きを楽しんだ後に「コブラロール」へ入る。
ココは今までのスピーディな展開と比べて少しスローな印象。
入り迄は良いのだが、径が少し大きく速度が少しばかり落ちてしまうのは少々勿体ないと感じてしまった。
他のコースターマニアと感想を話し合った際には、径がもう少し小さければ結構良かったのでは無いかという結論が出た。
だが、決して大きなマイナスでは無く他が良過ぎるが為に目立ってしまったポイントと言えよう。
そして、大きな「垂直ループ」へと突入。
コチラは打って変わって気持ち良く筆者は好印象だ。
「垂直ループ」と言えばハードなイメージを持たれがちだが、径が大きい為に爽快感を感じられた。
決してループの頂点でGが抜ける様なタイプでは無いが、それでも不快度指数は低いエレメントだ。
最後に "1回" "2回" と「キャメルバック」を経てフィニッシュとなる。
当然、最後まで気持ち良い浮きも楽しめる。
王道だが最後の〆に「キャメルバック」を持って来るのはやはり良く、最後まで興奮が冷めず良い気分のまま駅舎へと帰還するのが好きだ。
駅舎へ戻るとコースターマニア達からは拍手喝采だった。
【まとめ】
「浮き」「スピード」「唯一無二」
という良いとこ取り凝縮したコースター。
それが「Beyond The Cloud」というコースターだった。
見た目の美しさも然ることながら、しっかり面白さもあり是非とも上海まで行った際には少し足を伸ばして乗ってもらいたいコースターだ。
また、乗り心地も良く「中国だから…。」と嫌煙している人には大きくイメージを変えるであろうポテンシャルを秘めている。
この「唯一無二なコースター」に日本からさほど時間を要しないで乗れるのは贅沢だと思うので是非とも乗って頂きたいというのが本音だ。
その美しさと楽しさ両方を楽しんで貰えればと思う。