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【独り言】オタクこそジェットコースターマニアとなれ
唐突な過激タイトルだが、ジェットコースターもといローラーコースターは俗に言う「かなり掘り下げがいのある」コンテンツではないのか?、というお話だ。
筆者はまだまだ知識としては、「やっと足の指が入れたか!?」くらいの知識だが読んでくれると嬉しい。
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是非皆様にもそれを知ってもらいたい
【第一章/コースターの乗り比べの楽しみ】
世界には様々なジェットコースターが存在する。
①一般的な座って楽しむコースター
②宙に足をぶら下げるコースター
③うつ伏せの姿勢のコースター
④立ち乗りのコースター
ざっと思い浮かぶだけでもこれだけの数が出てくる。
その知識を得たうえで、まずはコチラを見てほしい。
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コチラのうつ伏せ状態でコースを駆け抜ける2機種は海外の遊戯器具メーカー「Bolliger & Mabillard」の「Flying Coaster」と呼ばれるモデルだ。
※ Bolliger & Mabillardは通称「B&M(ビーアンドエム)」もしくは「BM(ビーエム)」と略されマニア達に呼ばれている。
だが、この2機種とも同じ「Flying Coaster」というモデルでありながらコースレイアウトがかなり異なる。
アクロバットは既存のコースターと同じレイアウト(SeaWorld Orlandoという遊園地のMantaというコースターと同じレイアウト)だが、ザ・フライング・ダイナソーは俗に言う「カスタムモデル」という位置付けである。
人気コースター、または設置価格が安価でクオリティの高いコースターなどは同じコースレイアウトのものが世界各国にテーマやカラーリングを変え数多く存在する事もある。
その為、モデル名としてメーカーは名前をつけているのだ。
一方カスタムモデルとは、既存のレイアウトの改修、もしくは全く新しいレイアウトを実現させるモデルであり既存モデルとは全く異なる印象を持つ。
つまり今回の場合コースターの形状「うつ伏せ状態」のコースターを「Flying Coaster」と言い「アクロバット」は"Flying Coaster/Manta"、「ザ・フライング・ダイナソー」は"Flying Coaster/Custom"という括りになる。
では、一通りレイアウトの区別がついたところで肝心の「アクロバット」と「ザ・フライング・ダイナソー」は同じ「Flying Coaster」だが体験価値は同じか?
答えは「ノー」だ。
アクロバットは「気持ち良い」「爽快」「飛んでいる」と言った気持ちよさが"売り"だが、ザ・フライング・ダイナソーに至っては「怖い」「刺激的」「振り回される」と言った方向性が全く異なるコースターへと仕上がっている。
この点もマニア同士で語る時には結論が出ない程に語り合える楽しさを持っている。
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この2機種も同じ様に見えてコースレイアウト後半では体験価値の異なるコースターなので、是非「YouTube」や「コースターレビューサイト」でチェックしてみよう!
続いてコチラの3つの写真を見てほしい。
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コチラの3機種は海外の遊戯器具メーカー「Vekoma」の「SLC(Suspended Looping Coaster)/689m Standard」と呼ばれるモデルだ。
※SLCは読んで字の如く「エスエルシー」
(他には「662m Prototype」や「765m Standard」などのモデルも存在する。)
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国内に存在するSLCは全てこの689m Standardというモデルだけだが、意外にも乗り味やハーネス(安全バー)の形状が少しだけ違ったりする。
特にルスツリゾートの「ハリケーン」は冬季は遊園地部分が営業してない(冬季はスキー場として営業している)為、他の年中営業している遊園地より稼働回数が少ないことから他のSLCより乗り心地がかなりスムーズな印象だ。
だが、那須ハイランドパーク「F2」では乗り心地こそ悪いが秋には那須の大自然の紅葉を眺めることが出来る素晴らしさを秘めている。
グリーンランド「NIO」は他2つと比べ割と街中に位置している遊園地なので、他とはまた違った印象を受けるのだ。(ハリケーンも結構自然を感じる系であるのでNIOは、また違った印象を受ける)
こう言った似たり寄ったりのコースターでも、周りの雰囲気や乗り味で印象が変わってしまうのも面白いではないだろうか。
一言でSLCと言っても掘り下げれば、オタク心を満喫させる程の楽しさを秘めている気がする。
【第ニ章/ジェットコースターのヒストリーの楽しさ】
ジェットコースターのヒストリーを調べる楽しさもコースターマニアの魅力のひとつだ。
まずジェットコースターとは和製英語であり、英語ではローラーコースター(Rollercoaster)と呼ばれるのが一般的である。
何故ローラーコースターがジェットコースターと呼ばれる様になったか?
それは現:TDCA(東京ドームシティアトラクションズ)、旧:後楽園ゆうえんちがローラーコースターという乗り物に「ジェットコースター」という名前を付けたのが始まりとされている有名な話がある。
また、後楽園ゆうえんちのオープン日もとい「ジェットコースター」のオープン日である7月9日を日本では「ジェットコースターの日」としている。
(世界的に見ると8月16日を「National Roller Coaster Day(ナショナル ローラーコースター デイ)」としている)
この様なヒストリーを調べるのもジェットコースター…いや、ローラーコースターの魅力だ!
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花やしき/ローラーコースター
(ジェットコースターは1955年開業)
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更に他のヒストリーの話をすると、閉園した遊園地からジェットコースターを移設するという事も良くあり、その部分も魅力のひとつだ。
有名なところだと…
「トルネイダー」という過去「あやめ池遊園地」で稼働していたジェットコースターの移設先は、「姫路セントラルパーク」であり「ハリケーン」という名前で現在も稼働し続けている。
同じく「あやめ池遊園地」の「ゴーゴースニーカー」を、北海道の「ルスツリゾート」へ移設している。
また、車両のみであるが「としまえん」の「コークスクリュー」というジェットコースターの車両を「八木山ベニーランド」という遊園地の「コークスクリュー」に使われていたりする。
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この様な素晴らしい演出をしてくれた八木山ベニーランドには拍手を送りたい
【第三章/専門用語の多さ】
オタクといえば専門用語をバリバリ使ってかっこよく会話したい!
そんな貴方にもコースターマニアはおすすめだ。
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まずはコチラの例文を見てみよう。
マニア「やっぱりスチドラはバスタブ車両からB&M車両に変わって3rdのシュワルツコフからも良くなったなー!」
コレはマニア同士の会話ではありふれた普通の会話なのだが、ジェットコースターに興味が無い人にとっては「?」という思いなのではないだろうか。
順を追って説明していこう。
まず「スチドラ」とは、三重県ナガシマスパーランドにある「スチールドラゴン2000」を指す。
そして「バスタブ車両」とは、2013年以前に走らせていた車両で座席の周りが大きく囲われている為、「バスタブ車両」もしくはスチールドラゴン2000を設計したメーカーの名前を取って「モーガン車両」と呼ばれている。
(スチールドラゴン2000を制作したMorgan(モーガン)というメーカーがある)
そして、2013年〜現在は第一章に出てきた遊戯器具メーカーの「Bolliger & Mabillard」、通称「B&M」のフロアレス(足が着地しない状態)の車両が使われており、通称「B&M車両」や「足ブラ車両」などと呼ばれている。
続いて「3rd」とは3回目のドロップ(落下)を指しスチールドラゴン2000では右にバンク角を付けながら落ちて行くが、このドロップの仕方を「シュワルツコフカーブ」といい3rdドロップがバスタブ車両の時よりも、現在のB&M車両に変わって楽しさが増したという事が例文から分かる。
(「コースターの神様」と呼ばれる設計士「アントン・シュワルツコフ」の発案したエレメントの為、上記の「シュワルツコフカーブ」と呼ばれている)
また、難しい話なのだが「シュワルツコフ」という名前はコースターのエレメントの話をしている時は先程の「シュワルツコフカーブ」略して「シュワルツコフ」と読んだりするのだが、遊戯器具メーカー名も「Schwarzkopf(シュワルツコフ)」という名前で存在する為、会話の内容でエレメントの方なのか遊戯器具メーカーの方なのか話の流れから判断しなくてはならない。
この様に様々な用語を多用するのもコースターマニアの魅力のひとつだ。
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スチールドラゴン2000/ナガシマスパーランド
メーカー/Morgan
車両/B&M
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ルーピングスター/ナガシマスパーランド
メーカー/Schwarzkopf
【最後に】
今回記事で書いた内容は正直氷山の一角でしかない。
まだまだコンテンツ的には、とても幅広く私もまだまだ調べなくてはならないことが沢山あり楽しみが山ほどだ。
そして、私の「師」である「ローラーコースターマニアック」「絶叫Review」「みどりのホームページ」「AIRTIME」「絶叫遊園地」など、様々なコースターレビューサイトの文化を作り上げた彼らの影響なくして今の私は存在しないといえよう。
まだまだヒヨッコである私だがイチコースターマニアとしてこれからも末永く活動をしていきたい。
人に想像力がある限り、この趣味に終わりはない。
その様な"魔"の魅力を備えた趣味を貴方もいかがでしょう?
きっとそこには素敵な体験が待ってるはずです。