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理由

自分は23歳で死ぬのがずっと夢だった
この世界に期待はないけど車の免許は取ってみたかったし、ある程度自分で稼いでみたかったから
そんな理由で23歳で死のうと思っていた

いまのじぶんはあなたにとって必要なのか
数ヶ月前の言動が急に不安を駆り、あなたにとって苦痛だったのではと後悔して
勝手に気分が落ち込む
自分はなんと面倒であるか、自分に生きている意味があるのかと一カ月のうちの半分はその思考の海に飛びこんで時間を費やし自己嫌悪する

誰かの期待に応えなくては
誰かに迷惑をかけない行動をとらなくては
他人の目を気にして生きている

確証のない未来を約束することが怖くて
「大人になったらどこに行こう、なにしよう」とか本気にしてるのかよ、そんな約束守るか覚えているかどうかすら怪しいだろと毒づいてしまう

でもわたしの好きな人は簡単に未来を約束する
大学生になったらたくさん会いに行くね
一緒に住んでたくさんライブに行こうね
俺が家事やるから隣にいてくれたらそれでいいよ
23歳くらいで結婚もいいかもね、ずっと一緒にいてね

未来を約束することは怖いのに 変な期待を生むのに
この人との未来ならと思ってしまう
すこしでも期待が残るせいで
この人を1人にしておけないと
たった1人を置いていくだけなのに
大切すぎて裏切れない
死ぬことよりも 大事な人を悲しませることの方が怖い

びっくりするほど趣味が一緒で
Xで出会ったのに住みも同じで年もひとつしか変わらなくて
会って話して中身もしっくりきて
こんな出会い方はじめてでびっくりだ
My Hair is Badが出会わせてくれた

わたしが消えたいと言ったとき
一緒にマイヘアのライブに行かなきゃ死ねないって涙ながらに説得されて
たしかにそうだと気づかされた
そのあとライブ行ったからって死なないでよと言われ
心が苦しくなった

これから先も絶対死にたくなる
けれどその度にこの世界が名残惜しい理由が見つかっていく

大事なひとの笑顔がちらつくから
寂しそうにするから 泣き出しそうになるから
一緒にいたいと期待してしまうから
わずかな望みでも ほんのすこしの望みでも残っているなら
わたしはあなたと生きていきたいとおもう

こんなわたしのすべてを受け入れてくれるあなたを大事にできるように
強くなりたいと思える

本当はもう
君の言うことやすることで 本当に君でよかったって僕はとっくに思ってた
           ー正直な話 My Hair is Bad

今は君でよかったよりも 君がいいとおもうよ


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