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TRPG探索者:何でも屋「火鼠(ひねずみ)」くん制作しました!


何でも屋「火鼠(ひねずみ)」

「借金って減らねえもんだな~」

16年前―――。
某歓楽街の外れにて若き売春婦が1人、客との間にできた赤子を"ある暗い屋敷"の前に捨て置いた。
この屋敷は"孤児院"と裏社会で呼ばれていた。

やがて赤子は名前も与えられないまま、少年に育つ。
少年が物心ついた齢4のときには"孤児院"の中で、掃除や子守りをして働いていた。

暗い屋敷の中には「親方」と呼ばれる男が1人と、その部下の男たち複数人。
そして大勢の孤児が住んでいた。
幼い孤児たちは掃除や、新たに捨てられた赤子の子守りをさせられ、見目の良い孤児はすぐに売り飛ばされた。
最低限の読み書きを教わり、齢7を迎えた孤児たちは、薬物の取引や、売春斡旋、窃盗、暗殺等、あらゆる犯罪を仕事としてさせられた。

丁度5年前、少年が11を迎えた日、"孤児院"で大火事があった。
"孤児院"は暴力団組織と繋がっており、この火事を鎮火したのもその組織だ。
生き残ったのは少年ただ1人だった。
「親方」と呼ばれた男も、周りの部下の男も、大勢の孤児も全員が焼死した。

この日から少年は「※火鼠(ひねずみ)」というあだ名で呼ばれるようになる。
※火鼠(ひねずみ)…中国の想像上の動物。南方の火山国の火中にすむ白鼠で、その毛皮は火に焼けないといわれる。かそ。

「てめえの【親方】にゃぁよ、とんでもねえ借金があったんだ。
孤児を何匹売ろうと返せねえ額の借金がよ。
それと"孤児院"が焼けた分の損失、てめえの一生で返してもらおうか、火鼠。」

11歳の火鼠には闇金融業者から、多額の借金が課せられた。
どれも火鼠には返す謂れのない借金だが、11歳の火鼠には何もわからず、受け入れるしかなかった。
その日以降5年間、歓楽街の何でも屋として、できる仕事は犯罪でも何でもし続けた。
借金が生まれただけで、孤児院にいた頃と何も変わらない、言われたままにあらゆる仕事(薬物の取引や、売春斡旋、窃盗、暗殺等)を請け負った。
15歳になったら自らの臓器も売買できるようになった。売れる臓器はすべて売った。左目も売れた。

暴力団組織のネットワークは広い。
火鼠が逃亡しようと協力者や親しい友人を作ろうとすると、組織から制裁が下されることは明白だった。

そのため、火鼠は誰とでもある一定の距離感を保つコミュニケーション力を身に着けた。
明るく社交的に見えるが火鼠はいつも孤独だった。
火鼠は今日も膨れ上がる利息を抱いて、身に覚えのない借金の返済をし続けている。


今までもつらい過去があるキャラ(探索者)はたくさん制作してきたんですが、現在進行形でつらい日々が続いてるキャラは初なので、切実に幸せになって欲しいキャラです…。
火鼠くんが幸せになることを祈って、RP頑張ります。


火鼠くんは下記のCoCシナリオ「怪物a」用に制作したキャラクターです。
まだ未プレイなのでネタバレは特に無し。キャラ情報に関してBooth公開情報から創作できることのみ記載してます。
↓世界観などは下記参照。


↓キャラ絵は下記のpicrewメーカーさんで制作させてもらいました!


ありがとうなのじゃ~🦊🦊🦊🦊🦊🦊🦊 【例:RP好きです! 例:文章が好き! 例:うろきつねにご飯あげたい🦊】