9月20日に発売となる『芸能界誕生』(新潮新書)。
すでに一部書店では店頭に並んでいるところもあるようで、読み始めてくださっている方もいらっしゃるかと思います。ありがとうございます!
今回は、本書の前半をダイジェストとして抜粋(補記等、一部修正しています)してざっくり紹介します。
序章 1958年の日劇ウエスタン・カーニバル
1958年に始まった「日劇ウエスタン・カーニバル」。すべてはここから始まりました。本書もその「第1回」も模様からスタートします。
第1部 進駐軍とジャズブーム
時代は遡り、戦後まもなく。占領下で進駐軍が求めたのは、娯楽。とりわけ音楽でした。そこで生まれたのがバンドを斡旋する「芸能社」であり、そこから発展し現代型の「芸能プロダクション」が生まれていきます。現存する戦後初のプロダクションと呼ばれる「マナセプロダクション」が誕生するのは、仙台での偶然の出会いがきっかけでした。
やがて日本は独立。空前のジャズブームが到来します。
第2部 ジャズ喫茶とロカビリーブーム
占領下の日本の若者たちは、ある者はアメリカの文化へ憧れ、ある者は金を得るため、ある者は流れに身を任せ、バンドを始めました。
やがて彼らはロカビリーを演奏するようになっていきます。まずはジャズ喫茶からティーンたちを中心に火がつき、ついに日劇での「ウエスタン・カーニバル」開催へとたどり着きます。
物語は、「日劇・ウエスタン・カーニバル」によって大きな力を持った渡辺プロは、テレビの力をいち早く見抜き、その勢力を拡大。一方、その「ウエスタン・カーニバル」企画者のひとりである堀威夫は、やがて渡辺プロと袂をわかち対抗するプロダクションを作っていく「第3部 テレビと和製ポップス」へと続いていきますが、今回はここまで。
是非、本書でお確かめください!
なお、こちらが本書に関連するざっくり年表です!