ヨーロッパの環境問題と持続可能な選択肢
こんにちは、PLOのHanaです。
実は現在、学業の関係でオランダに滞在しているのですが、
こっちの環境問題への意識にはとても興味深いことがたくさんあります。
今回はそれについてシェアしたいと思います。
ヨーロッパの大きな決断
1週間ほど前、オランダを含むヨーロッパ諸国は、
2035年までにガソリン車やハイブリッド車の使用を禁止すると発表しました。
つまり、**すべての車は電気自動車(EV)**になるのです。
これは産業革命が始まった18世紀から続く、
私たちの近代化に対する大きな転換点です。
急速な発展と共に、私たちの生活を支えるエネルギーが、
今や地球にとって深刻な問題となっているのです。
現在、私たちの生活の90%は化石燃料に依存しており、
それが温室効果ガスを増加させ、地球温暖化を加速させています。
ガソリンやプラスチック、家庭用のガスなど、
身近なところで化石燃料が使用されています。
「持続可能なエネルギーへの移行」
しかし、「化石燃料を使うな」と言っているわけではありません。
重要なのは、それを使うための発電方法を
再生可能エネルギーやクリーンエネルギーに切り替えることです。
現在、太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、
バイオマスなどの再生可能エネルギーが導入され始めています。
これらは「グリーンエナジー」と呼ばれ、
環境への負荷を最小限に抑えることができます。
特徴としては:
温室効果ガスの排出を最小限に抑える
大気汚染を減少させる
生態系にとって安全で綺麗な空気を保つ
電気代の節約になる
オランダを含むヨーロッパでは、
この再生可能エネルギーのポジティブな影響に気づき、
すでに多くの場所で取り入れられています。
「オランダの環境政策と実例」
オランダで実際に行われている環境対策としては、
以下のようなものがあります:
家庭用ガスの禁止:2019年以降、新しく建てられる家にはガスの設置が禁止されています。
補助金制度:環境に配慮した商品(ソーラーパネルやEV車など)を購入する際に補助金が出ます。例えば、新品のEV車購入で€4000(約51万円)の補助が支給されます。
飲み物のリサイクル:プラスチックや缶の飲み物には資源分の料金が加算され、飲み終えたボトルを返却するとその料金が返却されます。
EV車の充電インフラ:オランダ国内には約50,500台のEV充電器が設置されています(2019年時点)。
驚いたことに、どの家にもほぼソーラーパネルが設置されており、
これにより家庭で自ら電力を発電でき、
電気代の節約にもつながっています。
「風車とその役割」
オランダといえば、風車も有名です。
風車は、低い国土で地下水位を制御するために昔から利用されてきました。
風力エネルギーは効率的で、穀物の粉砕や木材製材、
製紙などさまざまな分野で活用されています。
これらの実践を通して、
日本とはまた違った環境への意識の高さ、
そして実行力に感銘を受けました。
未来へのメッセージ。
地球に住んでいるのは私たちであり、
未来に続く人々にもこの綺麗な地球を引き継いでほしいと願っています。
もちろん、
電気自動車やソーラーパネルを買うことが全てではありません。
しかし、小さなことから始めることが大切です。
選択肢はたくさんある。
小さな一歩から始めてみましょう。