中国共産党大会、台湾の新聞はどう伝えたか
16日に開幕した中国共産党大会で習近平総書記(国家主席)がスピーチしたらしい。しかも最も注目を集めているのは台湾に言及した部分だという。そんなことを耳にしたら、台湾留学中の中国語学習者としてはチェックしないわけにはいかないのである(日本語にも「非…不可」構文ってあるな)。
いま中間テストの準備で正直かなり忙しいんだけれど、これも中国語学習の一環なのでしょうがない(こういうのを調べているほうが普通に勉強しているより楽しい)。授業後、図書館に足を運んで17日付主要紙の1面をチェックしてみた。
まずは国民党寄りといわれている聯合報。1面のトップ記事はやはり習近平発言だった。見出しは「習近平 不承諾放棄使用武力(習近平、武力使用の放棄は承諾せず)」。日本の新聞の場合はどんなに嫌な相手でも「氏」などの敬称をつける気がするけれど、台湾は呼び捨てOKなんですね。
続いてリベラル色が強いといわれている中國時報。もちろん習近平発言がトップ記事で、見出しは「習近平 盡最大努力爭取和平統一前景(習近平、最大限の努力で平和統一の将来を勝ち取る)」。
あんまり台湾の政治を勉強したことがないので分からないけれど、リベラル派(台湾に独立してほしい)の中國時報が「統一を勝ち取る」と発言した部分に重きを置いて見出しを取ったのに対し、国民党寄り(一応いつかは統一したい派)の聯合報は統一そのものより、その統一のために「武力行使も辞さず」と発言した点を重くみている?
いや、知らないけど。ただ、そういう読み取りができるとすれば面白い。誰か詳しい方、教えていただけましたら幸いです。
ちなみに聯合報に習近平発言の原文が載っていたので、この部分だけ引用。
太字にしたのがピンイン(発音)がわからずに辞書をひいたところ。こうしてみると、だいぶそのまま読んで理解できるようになっているなあ。ちょっとうれしい。
HSK5級(6級はまだ遠い……)の実力をもって訳してみるならば
という感じか。ちなみに2紙とも2〜3ページ目まで中国共産党大会の様子を大展開していました。朝方に牛肉湯を食べた朝ご飯屋さんのテレビは、あんまりやっていなかったんだけどな。
【2022/10/07の日記】
授業後、翌日から3連休の電車やらを慌てて予約する。
この麻辣が翌日にあんなに響くとは、このときは思いもよらなかった……。
机に向かっての勉強時間は0時間37分。