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台湾留学、髪は「這樣!」の2文字で切る
ちょっと前から気づいてはいた。いつかは髪を切りに行かなければならないということを。
海外生活で最も緊張するのが散髪かもしれない。衛生に関する考え方が日本とは違うし、流行している髪型も違う。言葉は通じないし、なによりやり直しがきかない。レストランで注文をしくじるのとは次元の違う大変さだ。
台南の街を歩いていると床屋・美容院の多さに驚く。特に大学キャンパスの近くは床屋のすぐ隣に別の床屋があるようなエリアも珍しくない。
価格帯もバラバラ。100元(460円弱)の格安床屋もあれば、300元(1400円弱)のところも、600元(約2750円)から、という美容院もみかける。おそらく上をみればもっと高いところもあるんだろう。
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今回は通学路の途中にあるお店に行くことにした。
学割がきいて350元。洗髮しなければさらに50元引き。土曜のお昼過ぎくらいに入店したら、店内はガラガラなのに「いまは無理」といわれ、午後7時に改めて来ることに。お兄さん、紙の予約表に○印だけつけたけど、特に名前は聞かれなかった。
図書館で勉強した後、夜に再訪する。さっきのお兄さんに「じゃあそこの席で」と案内された。
本来ならば、席に座っていざどんなふうに切ってもらいたいか伝えるときが最も緊張を強いられる瞬間。ただ、そこは過去にも留学経験がある私なのである。今年8月、まだ東京にいるとき、散髪直後に自分の写真を撮ってあった。しかも4方向からという用意周到さ。iPhoneの写真アプリを見せつつ伝えた。「這樣(こんなかんじ)!」
お兄さんは「好」とだけいって切り始めた。ここまでは完璧にコトが進んでいるわけだが、それでも切られているときはドキドキする。写真は見せたし、お兄さんも頷いたけれど、その写真通りになる保証はどこにもない。わたしはメガネを外すと何も見えないので、途中で異変に気づいて軌道修正を試みるということもできない。
日本だと髪を切るときはマスクを外すことが多いと思うけれど、台湾は(このお店は?)マスクはそのままでカットするお作法らしい。耳のまわりを切るときだけお兄さんがひょいっと耳ひもを持ち上げる。ちょっとくすぐったい。
30分ほどで散髪は終わった。いったん切り終えたところを、また微調整したり、かなり丁寧に切ってくれたように思う。メガネをかけると、うん、まあ悪くない。ほとんど写真通りといってもいいかもしれない。
お兄さんに「予約ってできるんですか?」と聞いたら「できる」とのこと。だが電話しか受け付けていないらしい。教えてもらったLINEはお兄さんの個人アカウントだった。
ちなみに基本のメニューはカットのみで、眉を整えるのは別料金。シェービングがあるのかどうかはよくわからなかった。
このお店、2階にはマッサージルームみたいなのがあるみたい。台南では床屋さんが耳かきや爪の手入れを兼ねていると聞いたこともあるし(↓リンク)、今度はそういうフルコースを受けてみるのも面白いかも。あるいは100元のほうに行ってみるか。
【2022/10/01の日記】
甘くなくて美味しい、いつもの早餐店で朝食。8時過ぎだったからか結構混んでいて、初めて現地人と相席→観察する。みんな桌子上にモノを置くときは紙ナプキンを使うみたい。筷子とか勺子・叉子だけじゃなくてメガネも? あと彼らは牛肉が別盛りになっていた。肉燥飯つきの牛肉湯で110元=ほぼ500円。 pic.twitter.com/FH51OsUVHs
— u5505 (@u5505tainan) October 1, 2022
いつも混んでいる店で昼食。雞絲燒鍋(70元=320円弱)。入っているのは豚肉で、どう考えてもチキンラーメンそのものの味がする(麺はまっすぐだが)。これはもしや「台湾ではチキンラーメンのこと雞絲って呼ぶんです」……みたいな流れ? かと思ったが違うみたい。謎だ。 pic.twitter.com/SSqr4v0Fgv
— u5505 (@u5505tainan) October 1, 2022
注文時、おばさんとのやりとり
— u5505 (@u5505tainan) October 1, 2022
私「雞絲燒鍋ください。大で」
お「雞絲!」
私「そう、雞絲」
お「雞絲❗️」
私「對對對」
お「小さい方がいいの⁉️」
私「いや、大で」
お「雞絲‼️」
私「❓」
お→奥のほうから小銭を取ってきて「七‼️十‼️」
qīshíが聞き取れず、ずっとjīsīと言われていると勘違い。
夕食は謙虚な名前のお店。外からみると店員のお兄さんが暇そうにスマートフォンをいじっていたが、入るととっても優しかった。肉骨茶泡麵(肉骨)を120元(550円弱)で頼んだ。肉骨のところがピリ辛でおいしい。店内でJ-POPが流れていて、しかもミスチル「くるみ」、青山テルマなど時代が微妙に古い。 pic.twitter.com/1Jje2fGN1a
— u5505 (@u5505tainan) October 1, 2022
机に向かっての勉強時間は4時間31分。