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台湾留学、隣室からGO! GO! GO!

わたしが台南で住んでいるのは入居者のほとんどが学生という民間経営のアパート。専用のバスルーム付きで家賃は月7000元(=約30600円)。一人で暮らすには申し分ない環境で満足している。ただ1点だけを除いては…

そう、隣室との壁がかなり薄いのである。

入居したてのころはそこまで気にならなかったのだが、昨年末あたりからだろうか、昼夜とわず隣室の男性の声が聞こえるようになった。あくびをしたり、ため息をついたり、声が結構響いてくる。

一番うるさいのが、

「GO! GO! GO! GO! GO! GO! GO! GO! GO! GO! GO! GO! GO! GO! 」

という叫び。

昼夜問わず聞こえてくる。あくびやため息ですら聞こえてくるのだから、こういう叫び声は本当にクリアにきこえる。困ったものだ。

右側の靴やサンダル、段ボールを廊下に置いているのがGOGOGOの声の主の部屋

最初はスポーツの試合でも見ているのかと思っていた。ちょうど去年の12月にはサッカーのワールドカップもやっていたし。だが、そのわりには朝方にも聞こえるし、昼に聞こえることもあるし、夕方も聞こえるし、日付が変わった深夜に響いてくることもある。

何をやっているんだろうなあと思っていたある日、新しい種類の叫び声が聞こえてきた。

「Hit’em! Hit’em! Hit’em! Hit’em! Hit’em! Hit’em! Hit’em! Hit’em! Hit’em! Hit’em! Hit’em! Hit’em! 」

日本語にすると「打て打て打て打て打て打て打て打て打て打て打て打て!」みたいな感じだろうか。

あー、これはスポーツ観戦じゃない。あんま詳しくないけど、きっとサバイバルゲームみたいなのをプレイしているんだ。で、おそらくオンラインで誰かと一緒に闘っていて、その仲間たちと盛り上がっている声なんだ。

さすがに午前3時とか午前4時に聞こえてきて、そのせいで目が覚めたときには壁をどんどんと叩いた。うるさいよ、と。普通の時間にやっているなら大目に見てあげるけど、さすがにこの時間にやられると辛いです……。

ただし壁どんどん、あんまり効果なし。おそらくオンラインのサバイバルゲームをプレイしているときって、ヘッドフォンしてるでしょ。そのほうが臨場感あるし。ましてやVRゴーグルとかつけてそっちの世界に行ってたら、こちらの遠慮がちな抗議なんてまったく気づかないだろうね。

15年ほどまえにロンドン留学していたときも隣室との壁が薄くて、そのときは隣のインド系イギリス人(たしかアリという名前だった)が四六時中レディ・ガガを大音量で流し、自分も熱唱しているのが聞こえてきたものだった。なんとなくあのときのアリがかわいく思えてくる。


【2023/01/06の日記】

机に向かっての勉強時間は6時間04分。

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