人生初のずる休みチャンス
あきらめ上手な私は、めったに後悔をしないのですが、年を重ねるごとに深まる後悔をお話させてください。
小学校教師をしていた母T子が、学校行事の何らかの振替休日で平日が休みになった日、私にこう問うたのです。
「お母さん今日お休みなんだけど、あんた保育園行きたい?とうする?」
元気なのに休んでいい!人生初のずる休みチャンスに大興奮の私は、迷わず休みを選びました。
その後の後悔が大きすぎて、当日どう過ごしたかまるで記憶にないのですが、とにかく翌日、保育園で大損したのです。
ずる休み明けの日の活動は、みんなで描いた海のいきものの絵を教室に飾る、でした。
みんなおのおのが描いたイカ、魚、貝などを壁に貼っていきます。
しかし、私が描いたものはありません。
「先生、私のがないよ!」と訴えると、「ひつじちゃんがお休みの日に描いた絵だからないよ」とのこと。
なぜ自分で描いてもいない絵があると思ったのか…齢4歳にして、とんだクレーマーじゃないですか。
絵を描くのが好きだった私は、ずる休みチャンスに目がくらんだことを激しく後悔し、小学校低学年くらいまではずる休みせずに学校に通ったのでした。
今となっては、私が保育園に行っていれば絵を描けただけでなく、母が一人でのんびりする時間を作れたのではないかと、めちゃくちゃ後悔しています!
母が今、好き勝手元気にしてくれているのが救いです。