NEWSIES OF ...
2019年7月11日、それは東宝公式Twitterからの突然のお知らせだった。”ディズニーミュージカル『ニュージーズ』日本初上陸!ジャック、京本大我”。大我くんとディズニー、大我くんとイケコ、大我くんと日生劇場…好きなもの同士が重なること、オタク人生でこんなにも幸せなことはない。私にとってニュージーズはお知らせの時から最高を約束されていた舞台だった。
当時エリザベート公演中の帝国劇場には、名前の表記だけだけどポスターが張られたりフライヤーが置かれたりして、それを目にするたびに誇らしかった。
ラフストでは笑顔で告知をしていたよね。「主演として日生劇場を埋めることができるか心配。」とか言ってたけど、全然当ててくれなかったじゃん(笑)それでも嬉しそうな本人を目の当たりにして、雑誌を読んで舞台への想いに触れて、初日を迎えるのがずっとずっと楽しみだった。
2020年4月8日、仕事終わりに公演中止のお知らせメールを見て、帰りの電車で人目も気にせず涙が枯れるまで泣いた。それでも誰よりもツラかったはずの大我くんがISLANDTVで動画をあげてくれたから、5月中毎日きょも美を更新してくれたから、そうやって気丈にふるまう大我くんが居てくれたことが空っぽになった予定と心にさす希望の光だった。
でも時が経つにつれ、とうとうニュージーズというワードを出さなくなった。言えなくなる環境も感情も充分理解はしていたけれど、自分の行き場のない想いをどこで消化していいか分からなくなった。
年が明けて、数か月遅れにはなってしまったけれどツアーが始まって、久しぶりに会えるの凄く嬉しかったよ。でもそれと同じくらい、お仕事宣伝コーナーで俯いたり遠くを見つめる大我くんの姿を見るのがしんどかった。自分にはそういう風に見えるフィルターがかかってしまっていただけで、本当のことなんか知らないけどね。いつもだったらそんな態度みせられたらプロ意識持て、って思う。でもどうしようもなく甘やかしたくなるくらいには、先の見えない不安で私自身がなかなかに限界だった。そう、すべては私自身の問題。なんで私はこの大我くんを見つめるだけしかできないんだろうとか自意識過剰に答えのないこと考えたりもした。
ツアーの終わりが見えた頃、逞しくなる大我くんの体と共演者の方の匂わせからたぶんきっと嬉しいお知らせはあるはずなのに、ちっとも解禁されないもどかしさでたぶん1番頭がおかしくなってた(笑)毎日毎日夢を見るの。まだ見たことのない、共演者の方がジャックを迎え入れるカーテンコールを。毎日毎日涙が出るの。今日もまたなんのお知らせもない日を過ごすんだって。他の仕事に向き合う大我くんに満足できない自分に、ニュージーズに固執して前に進めなくなっている自分に毎日自己嫌悪だった。他のメンバーの活躍を喜べなくなっていく自分が本当に大嫌いだった。
余談ではあるけど、そんな自分をSixTONESが好きな友達には感じさせないように気を付けてた。(他のグループが好きな子にはいつも泣きついてたけど(笑))でもたぶんきっと伝わってたと思うの。だからこそ、こんな性悪女でも気にかけてくれた友達には本当に頭が上がらない。再演おめでとう、感想聞かせてね、お疲れ様…友達の優しい言葉はこれから先もずっと大切にしたい。
話を戻すけど、いつかそのお知らせがくるかもと東宝公式Twitterが新しく投稿したときに通知がくる設定にしてたんだけど、もう期待するのにいよいよ疲れて設定解除しようかな、って思っていた時だった。2021年7月25日、早朝4時の通知音で目が覚めた。あの日の感覚を私は今もすぐ思い出せる。とめどなく流れる涙の理由は、最初はきっと嬉しさと安堵だった。でもその感情はすぐ不安に変わった。本当に幕をあげることができるのかな。そもそも自分がその姿を目にすることができるのかな。心の余裕が1ミリもなくなっている自分を自分が1番自覚してた。
前回よりも条件が厳しくなった応募要項とそれでいてもアホほどくる落選メールに心折れそうだった。どこかの舞台の中止のお知らせを見るたびにいたたまれない気持ちになるし、ニュージーズはどうなるのだろうって毎日毎日不安で不安で仕方なった。
でもとうとう幕があがったよ。そしてニュージーズは無事に完走したよ。
2021年10月9日、ここまでずっと繋いでくれてありがとう。奇跡の再会に立ち会わせてくれてありがとう。私あの日見た景色と感じた気持ちは一生忘れることが出来ないと思う。
少年たちぶりの日生劇場、3週間ずっと幸せだった。日生劇場での舞台、ニュージーズが開幕するまでに観たいと思った演目はいくつかあったけど、ニュージーズ再演への願掛けとして我慢して良かった。幸運なことに最前列にGC階、2階最前や最後列…あらゆる角度から観劇することができて、毎日新しい発見があって、私正直オペラ座の怪人ならぬ日生劇場の怪人になりたいと思ったよ(笑)ちょうどその頃部署異動して仕事でいっぱいいっぱいになってた中で、ニュージーズ達のイキイキとした姿と作品のパワーにいつもたくさんの活力をもらってた。
梅芸メインホールは2016年のエリザベートぶり(大我くんは出てない)、大阪での大我くんの舞台はボスキャぶりだった。音の響きが綺麗な梅芸はニュージーズ達の迫力が一段とすごかった。そしてそこには日々進化していく大我くんが居た。観劇したいという譲れない気持ちと消化しないといけない譲れない仕事に挟まれて、仕事→夜行バスで大阪→観劇→夜行バスで東京→仕事という若かった時でもやんなかったような遠征方法をループして、体の痛みに年齢を感じた(笑)でもびっくりするくらい気持ちは穏やかだった。カンパニーの雰囲気の良さを東京公演以上に感じて、充実した毎日を大我くんは過ごしているんだと思ったら最高に幸せだった。
2021年11月17日、達成感に満ち溢れていたカンパニーを目の当たりにして、もちろん公演が終わる寂しさもあったけれど、それ以上に私自身は本当に清々しい気持ちだった。
私は加藤清史郎くんじゃないけれど、この2年は本当にニュージーズと共にあった2年だった。こうやって思い返しても、本当に感情の起伏が激しい2年間だったよ。こんな想い、正直もう2度としたくない(笑)でも、千秋楽から1か月経った今もこの気持ち続いてるんだけど、やっぱり凄く凄く幸せなんだよね。
突然だけど、私はコンサートでギラギラと輝く大我くんが大好き。私はそこそこ長いことジャニオタをやっていて、ジャニーズアイドルはコンサートこそが1番輝く場所だと思ってるし、コンサートでみせる姿こそ1番輝いていると思ってる。いや、思ってたんだ。大我くんに覆されたんだよね。はじまりこそ、大我くんに対してもそれは例外ではなくて、コンサートに立つ大我くんのことが1番に好きだったんだよ。でも私、今は舞台に立つ大我くんも大好きでたまんないんだよね。
いわゆる”担当”じゃない時代の話をするので、解釈違いもあるだろうから私個人の見解としての話になりますが…決して1番に好きだった人ではなかったけれど、舞台に立つ大我くんの記憶にはまだまだ子供だった大我くんがいる。今日具合悪い?とか機嫌悪い?って思った日もある。だから私が大我くんを好きになったきっかけに舞台に立つ大我くんがあったわけではない。2014年の滝沢歌舞伎を観劇したとき、あまりにも良くてこの先もグループには属さずに舞台の道に進んだりするのかなって思ったりした。2015年にエリザベートへの出演が決まった時、エリザベートが元々好きでどんな舞台か理解してて、かつSixTONESがこの先も続いていくグループだと思っていなかった当時の私は、この舞台に立つということはいつかジャニーズをやめていくことだと思った。だからこそコンサートありきでオタクする私は、いずれジャニーズアイドルじゃなくなるのならこれから先も担当になる人じゃないと思ってた。
でも2016年の滝沢歌舞伎で、舞台袖と舞台上とで目つきが変わる大我くんを見てしまった。2019年のエリザベートで本人もルドルフに悔いはないというくらいのすべてをかけた演技を歌をダンスを笑顔を見せられてしまった。舞台に立つことの覚悟を知った。舞台に立つ大我くんに期待しかないし好きだと思った。コンサートが1番っていう私の中の”好きなジャニーズ”を超えていく存在だったんだよね。
舞台を通してSixTONESのことを想う大我くんを垣間見れることも、私が舞台に立つ大我くんを好きだと思う理由のひとつ。『ミュージカルをやるときにメンバーのことを考えている余裕はないけれど、自分が舞台に立つことで結果を得られればグループに還元できるって無意識に考えるようになった。』私はこの言葉が大好き。舞台に立つ大我くんを応援したいって心から思う。
でも何よりも1番の理由は、好きだと思ったあの日の大我くんが変わらずここにいるとあらためて思えるから。『ミュージカルをやりたいのかって言われると分からない。大変だから。だけど今の自分にとってやるべきなのは間違いない。』ニュージーズ公演前のインタビューでそう語っていた大我くんは『ファンの人達の中には俺と同じようにメンタルが弱かったり、緊張したり、ネガティブだったりする人がいると思う。でもそれこそが、そういう自分でありながら俺がこの世界にいる理由。だからこれからも一緒に頑張ろうね。』って言ってくれたあの日の大我くんそのものなんだよ。
ニュージーズがはじまってからもそんな大我くんを行くたびに目にすることが出来た。1幕ラストのサンタフェの大サビで歌い方を変えてきたこと、キャサリンとの喧嘩シーンでは毎日違う煽り方をしてたこと…挙げだしたらキリないけれど(笑)、変化し進化する姿最高に頼もしかった。そして挨拶の時はいつも、皆様の拍手が力になっている。感謝している。って口にしてくれた。
常に挑戦し寄り添ってくれる。こんなにも幸せをくれる。だから私は今日も舞台に立つ大我くんに夢をみるんだ。
さ、まだまだ話したいことはあるけれど、そろそろ終わりにしよう(笑)あらためて、ニュージーズ完走おめでとう。そしてお疲れ様でした。次の舞台でもまた新しい大我くんに会えるのを楽しみにしているし、これからの未来がさらに輝いていることを祈っています。そして、まだまだこれからもその声に付いていくから、これからも一緒に頑張らせてね。
私はコンサートでギラギラと輝く大我くんが大好き。でもそれと同じくらい、本当に本当に板の上でキラキラと輝く大我くんが大好き。
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