自粛期間が終わってしまう
自粛期間が一応終わり、5月末から徐々に日常が戻ってきている。先は相変わらず見えないけれど。
今の家に住み始めて3年になる。札幌の実家は戸建だったので、久しぶりの集合住宅での生活には違和感があった。姿は見えないけれど、なんとなく伝わってくる人の気配に毎日一人で気が張っていた。
とはいえこの3年、気配は感じるものの、他の住人に会うことは稀だった。隣の家から掃除機や洗濯機の音が聞こえることはあっても、人声が聞こえてくることはほとんどなかった。
ところがこの自粛期間中は、当然のことながら人の気配がさらに濃厚になり、住人の人たちを見かけることも増えた。暑くなってきて互いに窓を開けているので、隣家の話し声も聞こえてくる。
生活の息吹を感じた。
ほとんど透明な存在だったけれども、今は具体的な像が掴めた。
それからは周りから人の気配を感じても怖くはなくなった。裏を返せば、自粛期間前は家を空けている人が多かったということでもある。
私はパートも週3しか行ってないので、家にいる時間は多い方だろう。それでも、家でのんびりしていられる、出かける時間を気にせずなにかができる、という時間がいつもより多く確保できた。無為に過ごしてしまった時間が悔やまれもするが、有意義な時間もあった。
私のパート先は16日頃から通常通りの営業になりそうだ。
自粛期間が開けるのが惜しい。しかし、働いて多少なりとも稼ぎたい。
我が家の愛猫うーたんは毎日パパとママが家にいるので、二人とも自分の視界に入らないところにいると心配して探しにくるというクセがついてしまった。通常通りの生活に戻って二人の外出の機会が増えたら、うーたんのストレスにならないか心配だ。
今から少しずつ外に出る時間を作って慣らしていかなければ。私たちも、猫も。
長い自粛期間で、前までの生活の感覚を取り戻すのには時間がかかりそうだ。