【疫病退散】 アマビエチャレンジをしている和菓子屋さん6選! 【乗り切ろう!】
#和菓子 #アマビエ #アマビエチャレンジ #疫病退散 #2020 #SaveTheWagashi
※ トップ画は、引網香月堂さんの「アマビエ」の画像です
2020/04/17: 最終更新
こんばんは。くりりん @和菓子な人 です。
コロナが猛威を振るっていますね…自宅作業で参ってきたら、
昔からの知恵が詰まった、和菓子で元気を出しましょう!!笑
和菓子はもともと無病息災、厄除けを祈念したものが多いのです。
小豆そのものにも、そういう意味合いがあります!
出典: https://twitter.com/wagashibuyer/status/1250361832625156098
敬愛する引網香月堂さんが、
#アマビエ という【疫病退散を願った和菓子】がバズり(2.5万 いいね)、
各地の和菓子屋さんがこぞって作り始めたようなので、調べました!
それをまとめて紹介するのが、今回の記事です!
【要点】
【疫病退散を願った和菓子】を作っている各地の菓舗を紹介!!
※ アマビエ・・・【疫病退散の象徴】をモチーフに作ってる方々です!
ではではさっそく! コッテリと(笑)、紹介してまいります!
目次:
1. アマビエとは
1.1. アマビエチャレンジとは
2. 和菓子屋さんのアマビエ6選!(順不同。敬称略)
2.1. 引網香月堂(富山県) 2020/04/11 Web
【イチオシ】万葉の梅園、上生菓子、いちご大福
2.2. 乃し梅本舗佐藤屋(山形県) 2020/04/14 Web
【イチオシ】乃し梅、玉響(乃し梅 ✕ チョコレート!)
2.3. お菓子の香梅(熊本県) 2020/04/13 Web
【イチオシ】陣太鼓、加勢以多
※ 以上は既に知っていたお店。 以下 今回知ったためイチオシ不明…
2.4. 磯子風月堂(神奈川県) 2020/03/27 通販可! Web
2.5. 寶月堂(うどん県丸亀市) 2020/04/16 Web
2.6. 青柳正家(向島、東京都) 2020/04/15 Web
2.x. 【番外編 その1】 畑 主税
2.x. 【番外編 その2】 和菓子老舗 若旦那集団「ワカタク」について
2.x. 【番外編 その3】GLAYのTERUさんのアマビエ!(画力高すぎ!)
1. アマビエとは
妖怪!です!笑
江戸後期に肥後(現在の熊本県)で、疫病が流行した際に、現れたのが、
瓦版として残っているようです: 弘化3年(1846年)
半人半魚の姿をしており・・・
「私は海中に住むアマビエと申す者なり」と名乗り、
「当年より6ヶ年の間は諸国で豊作が続くが疫病も流行する。
私の姿を描いた絵を人々に早々に見せよ。」と予言めいたことを告げ、
海の中へと帰って行った。
とのこと!なんとも衝撃的な妖怪さん。
そして、今でいう【拡散希望】ですね。笑
※ 別名は「アマビコ」と言われ、そちらだと、
最古の記録は 新潟県に出現した天保15年(1844年)のものがあるようです!
(けっこう印象が違いますね)
最初「アマエビ」と読み間違ったのは秘密です(小声)
1.1. アマビエチャレンジとは
江戸時代の逸話になぞらえて、
アマビエをみんなが作って見せることで、疫病退散を願う、
Twitterなどで流行り始めた、動きです。
和菓子屋さんに限らず、クリエイターの皆さんが手腕を発揮して、ちょっとしたお祭りのようになっていて、自宅でじーっとしてる自分にとっては、元気をいただけたので感謝!
というわけで!!!
和菓子屋さんたちの #アマビエチャレンジ 見ていきましょう!
2. 各地の和菓子屋さんの取り組み(順不同。敬称略)
2.1. 引網香月堂(富山県) 創業大正8年(1919年)
【イチオシ】 万葉の梅園、いちご大福
冒頭にも書いたとおり、こちらの老舗4代目 引網 康博 氏が、
多くの和菓子屋さんたちを駆り立てた張本人だと思ってます。
当初「販売予定なし」でしたが、あまりの問い合わせ殺到に、
> 「コロナが終息した」タイミング、または人類が「コロナ終息記念日」を制定したら毎年その日に、当店の「アマビエ上生菓子」を販売
ということになったようです。
引網香月堂さんとの出会い
初めて知ったのは、2015年7月号のDiscover Japanに特集されていた記事で
「到着時間に合わせてお菓子を仕上げてくださる」という、
渾身のおもてなしに感動したときでした。
その後、高岡市(発祥の地)のお店に伺い、お目当ての上生菓子、
そして「万葉の梅園」と「いちご大福」と「家持饅頭」を購入。
全部 五つ星をつけたくなるような美味しさでした(数年前のこと)。
なんというか、富山の澄み切った水と、各地から厳選された素材の底力、
そして、それらをまとめ上げる勤勉で研ぎ澄まされた技術を感じられる、
本当に力を頂ける和菓子です。
特に上生菓子の、キメの細かさ、上質な和三盆の品のある甘みに感激しながら頂きました(今でも待ち受け画面にしてます。下記は参考リンク)
そして・・・
「万葉の梅園」丸ごとの梅と求肥、白餡。
素材がこんなに混じり合って高め合えるんだなぁ、と衝撃を受けたお菓子。 思い出して、思わず取り寄せたくなってます。
2.2. 乃し梅本舗佐藤屋(山形県) 創業文政四年(1821年)
和菓子も洋菓子も作られている佐藤屋さん。
か・・・かわいい・・・!!! ご本人のお茶目さが感じられます!笑
佐藤屋さんで、特にイチオシなのは、
乃し梅の元祖とも言われており、洋菓子も扱うご経験から生み出された
和洋菓子 玉響(乃し梅チョコ)です!
そして、梅しぐれも、甘酸っぱさがたまりません。
乃し梅本舗佐藤屋さんとは、毎年春に開催の、
日本橋三越本店でのイベント「全国銘菓展」で、お話したのがきっかけ。
珠玉の逸品たちが集まるイベントなので、毎年楽しみにしています。
お題が三越さんから出されて、皆さんが趣向を凝らしてお作りになる和菓子も毎年楽しみにしています。
2.3. お菓子の香梅(熊本県) 創業 昭和24年(1949年)
3種も作られているのが、銘菓「陣太鼓」で有名なお菓子の香梅さん。
個人的には、こちらの「加勢以多」というお菓子がとても好きです。
細川家の献上菓子!(詳細後述)
加勢以多とは!
もち粉で作ったおぼろ種でマルメロ羹
(現在はマルメロではなくカリンのジャムを使用)をはさみ、
細川家の家紋「九曜の紋」を焼き付けて、細川家秘伝のお菓子を再現。
さっくりとしたくちあたりと、ほのかな甘酸っぱさが印象的です。
(抜粋)
こんなに、品のある和菓子があるんだ・・・と、感動したお菓子。
熊本はもちろん、九州の食のレベルの高さには常に驚かされるなか、
ひときわ、印象に残っている九州のお菓子です。
2.4. 磯子風月堂(神奈川県) 創業 昭和13年(1938年)
通販可! 日持ち: 冷凍14日 解凍後 冷蔵3日
調べていたら、こちらのお店、
かなり初期からお作りになっていたようです!(3/27)
「少しいたずら好きなかわいい妖怪が大好き」。
卒業式などの大口注文がすべてキャンセルになって時間ができたこともあり
練り切りでアマビエを表現しようと思い立った。
出典: https://www.asahi.com/articles/ASN493HB8N41ULOB015.html
願いの込められた青海波が、
海から現れたというアマビエを感じさせる、かわいい力作!
冷凍で お取り寄せ可能だそうです!疫病退散に!!
2.5. 寶月堂(うどん県丸亀市) 創業 大正6年(1915年)
店頭で販売されているようです!
近くにお住まいの方、いいなぁ・・・
近年、香川県といえば「うどん県」で有名ですが、
和菓子好きな自分にとって、讃岐は【和三盆】が名産。
良い砂糖がある場所に、美味しい和菓子が、無いわけがない。
今回、アマビエチャレンジを調べていて知ったお店。
銘菓「六万石」、求肥なのにサクッとした食感とか、気になって仕方ない!
そして・・・こちらの桑田桃子さんが開発なさったという
「辛糖」も斬新で気になります。四国も食と瀬戸内海、大好きです。
意欲的に、新しいお菓子が生み出されていく、という文化。最高ですね。
2.6. 青柳正家(向島、東京都) 創業 昭和23年(1948年)
和菓子に関して、心底私が信頼している、畑 主税さんのツイートで、
青柳正家さんのアマビエチャレンジを知りました。
羊羹といえば!という青柳正家さんの力作。
餡を、このように繊細に取り扱える技術をお持ちだからこそ、
羊羹の仕上がりが素晴らしくなるんだなぁ・・・と、感服。
そして、淡い色の品の良さ!
江戸の粋は、このように受け継がれているんですねぇ・・・見事。
さてさて!
6選、いかがでしたでしょうか。
どれも魅力的で、ため息と和菓子欲が止まりませんね。笑
ここからは番外編です!どうぞ!
2.x. 【番外編 その1】 畑 主税さんについて
高島屋さんの和菓子のバイヤーをされていて、
全国の和菓子を食べ歩いて熟知なさっている方。
「和菓子魂」というブログや、Twitterでも情報発信をなさっているカリスマ
個人的に、この方を知らずして、和菓子を語るなかれ、
と考えているくらい、和菓子文化を強力に支えていらっしゃる方です。
そして「ニッポン全国 和菓子の食べある記」という書も
おまとめになってます。国内旅行のときは、これを小脇に移動しています。
2.x. 【番外編 その2】
和菓子老舗 若旦那集団「ワカタク」について
引網香月堂、乃し梅本舗佐藤屋のお二人も所属している、
和菓子老舗の若旦那集団「ワカタク」のご紹介です。
<ワカタクメンバー>
■山形県[乃し梅本舗 佐藤屋]/8代目 佐藤慎太郎氏
江戸末期・文政4年創業。山形で江戸時代から続く「乃し梅」の元祖とされる老舗。
■東京都[青柳正家]/3代目 須永 友和 氏
羊羹の老舗として名高く、北海道から沖縄までの全国の羊羹屋が一目置く存在であり、また次代を担う兄貴的存在。
■静岡県[巌邑堂]5代目/ 内田 弘守 氏
治元年創業。浜松で「栗蒸し羊羹」を看板商品に親しまれる老舗。
■岐阜県[田中屋せんべい総本家 ]6代目/田中 裕介 氏
江戸時代・安政6年創業。手焼きせんべいの老舗。
■島根県[彩雲堂] 6代目/山口 周平 氏
明治7年創業。畑とともに、京都・金沢・松江の三大菓子処の結束を成した人物。
■滋賀県[しろ平老舗] 5代目/岩佐 昇 氏
江戸時代・慶應元年(1865年)創業。当代 岩佐昇氏は、和菓子職人の中でも、その栄誉を与えられる人の少ない「選和菓子職」に認定された職人。
■富山県[引網香月堂]4代目/引網 康博 氏
当代は、富山県で第1号の、優秀和菓子職に選定された。超絶的な技術によって、お客様のリクエストに即興で応える芸術的な生菓子が、多くのファンを魅了している。
■徳島県[日の出楼]6代目/松村清一郎 氏
江戸時代・嘉永五年(1852年)創業。阿波踊りの歌詞の中にも登場する老舗。
■愛知県[亀屋芳広]3代目/花井芳太朗 氏
昭和二十四年(1949年)創業。和菓子「現代の名工」である祖父と洋菓子職人の父を持つ三代目の独特な感性が光る。
■東京都[中央軒煎餅]4代目/山田 宗 氏 ・ 学 氏
昭和38年(1963)創業 。化学調味料に頼らず、素材本来のおいしさを、あられ・おかきで伝えることに兄弟で挑戦。
ーー
※ ちなみに上記の 畑主税さんも、
「ワカタク」の成立に深く関わっていらっしゃるようです!
2.x. 【番外編 その3】GLAYのTERUさん
以上!!
長文にお付き合いいただきありがとうございました!!
和菓子で、乗り切りましょう!