死者と会話ができるデバイスを作りたい。禁忌かもしれない。
先日から考えてたことだけど、
「月曜から夜ふかし」の亡くなったご主人の画像を大切にガラケーに保存している御婦人のことを見てやっぱりなんとか実現できないかなって思った。
今の自分には財力も無いし、技術も無いし、才能も、人脈も無いけれど、
思いつく力は負けたくないって思ってる。
もしかしたら欲深い葬儀屋に魂を売ってしまうかもしれないけど、
それで救われる人が居るなら、それでいい。
ディープフェイクで世の中を混乱させることを大義と思う輩もいるだろうが、個人的には悲しい別れから孤独を余儀なくされた人の寂しさが少し埋まるくらいのものを技術力で作り出したらどうだという思い。
という前置きはここまでにして、
今思い描いている構想をここにまとめておく。
可能ならば実現してほしい。
マネタイズは多分できないことはないと思ってる。
納得のいく別れをできた人ばかりじゃないと思うから。
会話はどうするのか。
課題としてはここだ。
会話ができなければただの妄想になってしまう。
幸い、現代の技術が進歩してくれた。
AIを使って会話をする。
現代のAIはアシスタントをすることができるようになって、
さらに性能をよくしてくれている。
学習してどんどん高度な回答が可能になっている。
ここがポイント。学習。
生前の会話の記録や文章を学習させる。
なんでもいい、音声の記録でも、
電話の記録でも、日記でも、文章でも、
他人から見た印象でも、
AIに学習をさせることで”人格”の模倣ができないかという考えだ。
声をどうするか。
現代では声も分析して学習させることができるらしい。
フレディ・マーキュリーの歌を学習させて全く違う曲を歌わせるという動画がミームになっていた。
あれが一般的に使えるようになればサンプルがある程度あれば声も模倣させることができるのではと考えた。
顔はどうするか。
AIの得意分野ではという話だけど、
写真や動画から深度推定を行い立体化をさせる。
3Dモデルにして生成音声とリップシンクさせることで、
ある程度不自然さがなければいいかなと思う。
デバイスの全体像
方法としてまず思いついたのは立体映像だった。
でも空中にモデルを投影するのはちょっと大変そうだった。
そこで、2つ良さそうだなって思った方法がある。
1. ヘッドマウントディスプレイでのアプリ提供
AR技術、ヘッドマウントディスプレイを使って、現実の空間に存在しているかのように映像を合成する方法。
でもこれ、そもそもヘッドマウントディスプレイが高いし、
アプリ提供って結構めんどくさい、操作もやりずらくなる。
2. デジタルフォトフレームでの提供
課題はあるけど、デジタルフォトフレームにすべてのデータを入れておいて、スイッチを押したら起動して、スイッチ押したら終了する。
そのくらいシンプルなものが作れたら良いかな、という。
そうすればご年配の方でも使いやすいから。
提供方法
サンプルデータを揃えるのが難しいから、
葬儀屋とITの会社がうまくタッグを組まないと提供はできないだろうな、と。
多くの場合、生前に作りたい人は居ないだろうから、
保険屋がそういうオプションを作っておいて亡くなったときに喪主にお渡しとかかな。
今の日本にはそんなに柔軟に技術を取り入れて活かせる会社は無いだろうな。
問題点
倫理的問題点
亡くなった方の尊厳に関わるとする意見も多いだろうという。
犯罪的問題点
その方を語った詐欺が生まれる可能性も無くはない。
なので、モデルを遠隔で改ざんできないようにセキュリティも重要。
技術的問題点
机上の空論な部分も多いので、実現しようとしたらクライアントの理想に届かない可能性も多くある。でもディープフェイクがあれだけ横行してるんだから可能じゃろ。
資金的問題点
マネタイズはまあ、葬儀屋がうまいことできそうだけど、
人は失ってからじゃないと偉大さに気づかない生き物なので難しいよなあ。
そこはまあ、経済がより詳しい専門家の方がやってくれそう。
あとがき
こんなたらたら書いてて、さいごに検索したら海外でこんなニュースが。
やっぱり、需要はあるんすよ。
日本じゃ倫理的問題点が一番に来そうですね。
デジタルネクロマンシーって言うらしいです。
人の役に立つためにはお金が必要で、
お金のためには人の役に立つ必要があるってのは、
なかなか残酷な世の中ですね。
それでも私のマインドは変わらなそうです。
私がしたいことは昔から人の役に立つ、
感謝されることがしたいことだったので、
この記事を読んで、共感してくれる方がいたり、
思うところがあって、意見してくださる方がいたらそれはそれで興味深いと思うので、宜しくお願い致します。