私の好きな小説〜序章編〜
人生最高のアルバムは?
10枚挙げるとしたら?
その種の質問はいつも楽しく迷えるけど、この前自転車を漕ぎながらフト思ったのは、少し聞き方が雑ではないか、今で言う解像度が低い問いの立て方ではないかなということ。
例えば自分も急に聞かれたとしたら、パッと出てくるのはビートルズの『アビー・ロード』か、U2の『Joshua Tree』か、ロバート・ジョンソンの音源集か…と今思い当たったものを書き出し始めるも、ある意味ありきたりというか、多くの人が認めるであろう古典的な有名作に落ち着く。
もっと知名度に関わらず、いろいろ妙なものも聴いてきたはずなのに。
何が言いたいかというと、書物とりわけ文学に関しても同じことで、自分のこれまでの読書量はかなり少ない方だと認めざるを得ないけど、それでも
オールタイム・ベスト10冊はどれ?
と設定したとしたら、カフカ『変身』、ドストエフスキー『罪と罰』、フィリップ・K・ディック『流れよわが涙、と警官は言った』、などなど、ここでも先着順に著名な作品ばかりで埋まってしまう(最後のはそうでもないか)。
だから、冊数を限定せず、順位をつけることもなく、ただただこれまでに読んできて好きだと思えた小説を書き連ねていこうと思う。
進めるうちにそれなりの傾向が出てくるだろう。
やっと前置きが終わった。
ババっと書名を羅列していく時間しか残されていない。
以下、思いつくまま。
読んだ順とかも関係なし。
カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』
テッド・チャン『あなたの人生の物語』(特に表題作)
『筒井康隆全集』
フィッツジェラルド『若者はみな悲しい』(光文社古典新訳文庫)
シオドア・スタージョン『海を失った男』(特に「墓読み」)
フィリップ・K・ディック の短編(特に「変種第二号」)
スタニスワフ・レム『ソラリス』
バルザック『ゴリオ爺さん』
ちょっとタイム。
さらに続けるとしたら、夜を越えそうなので、一旦保留させてください。
自分で勝手に始めたくせに…それは間違いないですが、どうせなら読書遍歴的に時系列で振り返った方がスッキリまとまりそうだし、自分はやはり星新一から手に取っただけあってSFが中心にあるのだということと、曲がりなりにもフランス文学を専攻した影響はあるのだなと、たったこれだけでも匂ってくる。
読了しても片っ端から内容は忘れているし、どれを読んだかさえ分からなくなっているものもある。
おざなりで中途半端な投稿になってしまい申し訳ない。
もう少し記憶と記録を整頓させて、何回かに分けて続けていきたいと思います。