ウェブセミナーの参加費をペイパルで集めた話
オンラインイベントが賑わってきたんですが、参加費をどう徴収するか?で悩んでしまうケースが多いようで、一例として紹介します。手数料も意外と安いの条件そろえばお勧めできます。
1.支払い手段が多いようでも非事業者がセミナーで使える方法は少ない
昨年の消費税増税に伴うキャッシュバックもありQR系なんちゃらペイを含めてカード型、非接触型含め百花繚乱もといレッドオーシャンにすらなりつつある決済ビジネスですが、オンラインイベントで決済となるとわりと限られて
〇銀行振込
〇クレジットカード決済
のどちらかになります。クレジット決済は告知プラットフォームやセミナーアプリで徴収できればいいのですが、諸般の事情でFacebookで告知してFacebookLIVEで配信するセミナーに関わりました。Facebookはファンページで開催される配信では参加費徴収ができるようですが、グループ内でのライブ配信に対しては未対応です。Peatixあたりで告知してそのまま回収、と変更する方法もあるのですが主催者都合と参加者都合からその選択肢は外れました。そうなるとどのプラットフォームを使うか、わりとワクワクしながら悩んでました。ちなみに銀行振込は全く候補にありませんでした。自分が払う側だったらめんどくさいから。そうなるとクレジットカード一択です。そして面倒なアカウント登録がいらないヤツ。
会社でPayPayアカウント持ってるので検討もしたんですが、非ユーザーも一定数いるのと非対面で使うのは規約違反なので除外。
2.天からの啓示「ペイパル、ペイパル…」
単発のイベントでかつ、払う側にアカウントを求めない方法がないかと探しているときに「あれ?ペイパルってひょっとして使えそうな気がする」と天から啓示を受けたがごとく思い出したので、ログインして機能を調べてみたら「できそう」。請求は
〇メールアドレス
〇電話番号
のどちらかでだけでできるっぽいので、試しに自分あてに請求してみたら、アカウント不要で決済できてカンタンだったのでその旨を主催者に伝えました。なお、ペイパルはビジネスアカウントに変更する必要あり。
3.クレカ決済だけに限ることの不安
ペイパルに限らず決済をクレジットカードに限ってしまうと参加できない人が出てくる問題があります。ところがJCBの調査による日本のクレカ保有率は84%で、現金以外の決済手段でもは最も利用者が多いことがわかります。かつ、参加者の階層からするとクレジットカードを持ってない確率は低そうで、僕としては「クレカで問題ない」と考えました。それでも「持ってない人がいるかも」不安はあります。クレジットカードを敬遠する人に多いのが「使いすぎるから」というケースですが、僕からすると「履歴も残らなければ、利用限度額の制限が気分に委ねられる」現金のほうがよっぽど危ない、と思ってます。余談ですが、クレカで買ったものは保証効くし、このコロナ禍にあって雑菌だらけの現金を好んで使う合理性はかなり下がってます(僕自身、そんなにきれい好きではないけど)。
主催者からは「ほとんどクレカだと思いますし、どうしても現金の人には振り込みの案内します」とマンパワーで解決する方針が伝えられたので、ペイパルで決定です。なお、冒頭で調査結果を引用したJCBですが、ペイパルではJCBで支払いができません、ご注意を。
4.ペイペイじゃねーよ、ペイパルだよ!
実はクレカがあるとかないとかより問題?だったのが、この話。グローバルにはメジャーなペイパル(PayPal)ですが、こと日本国内においてはペイペイ(PayPay)というこれまた紛らわしく認知度の高い決済手段が存在しています。このnoteを書きながらも入力間違えるくらい、似てる。カタカナで書いても英語で書いても似ている。不安だったのでイベントの告知には
オンライン参加の方は後日、入力されたメールアドレスに「PayPal(ぺいぱる)」から請求メールが届きます。ぺいぺいじゃないよ!ぺいぱるだよ!
と、掲載したにも関わらず「ペイペイは使っていません」とか予想とおりのリアクションが来る始末で、ペイパルを使う最大の課題はここ。でも、それを除けば手数料も5%程度で仕入れのないオンラインイベントではそんなに気になる料率じゃないし、返金も簡単なので選択肢としては悪くなく、メインとして使うにはやや面倒ですが、単独で集金システムを走らせるときには使えます。
5.まとめ
募集プラットフォームで決済できないときには有効だけど、ペイペイが名称変更するかペイパルが名称変更しないと変なストレスが発生するので要注意。なお、この日はリアル会場での参加者とオンライン向け配信を同時に進めるハイブリッド運営だった。SIMカードの都合でiPadから配信。
オンラインイベントの配信サポート、代金回収、機材提供について今は面識のある方にしかサポートしてませんので悪しからず。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?