Day117.アフリカゾウとハンコ
こんばんは。
今日は久しぶりに衝撃を受けた本。
こちらを紹介します。
読書アカウントに詳細は書いたのですが
アフリカゾウの密猟の実態がかなりひどいです。
そして、世界の流れが変わってきている中
日本が未だに国内市場を閉鎖していない事。
結局、日本に一度入ってしまえば
それが合法な象牙となって他の市場へ流通してしまう。
ワシントン条約では当然輸出入が禁止されていますが
今年の1月〜6月に日本から中国に違法に輸出されたのが
23件もあったようです。
既に昨年1年間の4件を半年で上回っています。
現在、中国市場では取引が禁止されている事もあり
日本を隠れ蓑にしている可能性があるのではないかと思います。
日本はワシントン条約締結前の象牙のみ取引していないとか
きちっと管理していると主張していて国内市場の閉鎖に
一環として反対し続けている。
でも、実際違法取引が発覚しているわけで
管理しきれていない事は明白である。
「EIAが18年日本で実施した覆面調査では、象牙の印鑑などを扱う約300店のうち半数以上が海外に持ち出す意図を知りながら販売に応じる意思を示した」(*以下、共同通信ニュースより引用)
象牙がハンコに使われる割合が約80%。
その他は楽器などに使われている。
ハンコは水牛やプラスチックなどいくらでも代替品があるのに
象牙が高級品としていまだに扱われている。
閉鎖できない背景として
推測でしかないけれども、ハンコ業界?の反発なのかな。
既得権益じゃないか。なんかすごく納得いかない。
調べたら、こんな法人があった。
公益社団法人
全日本印章業協会
なんだこれ!
さらに、昨年こんな政治連盟が立ち上がっていた。
全国印章政治連盟
印鑑は盗まれてしまえば
そのまま押印されてしまうのに対して
欧米で主流のサイン(手書き)はそんなに簡単に模倣できないでしょ。
なんか時代錯誤も甚だしい気がする。
こういう既得権益大嫌いです。
話がアフリカゾウの牙から既得権益に話が
ずれてしまいましたが、根本的な解決はやはり
象牙の国内市場の閉鎖が一番だと思います。