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#184 サランラップがかかったお皿が愛おしくこたつの座椅子が揺れる夜


昨日、夜8時頃に帰ったら子供達が寝てなかったから、久しぶりに家族4人、同じ部屋で対面した。

ちょうど寝る前のタイミングだったのに、私が帰ったせいでいささか興奮させてしまう。まさに今から寝かしつけようとしていた妻をまたイラつかせたかもしれない。

結局、8時半頃にみんな寝た。

いつもならここで、妻と私はのそのそと起きて、妻が私の晩御飯を温め直してくれて、別室でそれを食べながら一緒にテレビを見たりしゃべったりする。

しかし、今回はなかなか起きそうにない。私と話したくないのだろうか。しばらく様子を見ているうちに、私も寝てしまった。夜10時頃に、娘がぐずついたのをきっかけに目が覚めた。

とりあえず、キッチンにいってみる。いつもは、鍋かフライパンに、晩御飯の残りがあるはずなのだが、今日はピカピカに洗われたままコンロに置いてある。

なんか自分で用意して食べるか。こういうこともあろうかと、緊急用の魚肉ソーセージを買っておいてよかった。今日はもう遅いし、これと白米でしのごう。冷蔵庫に向かう。

ドアを開けると、サランラップがかけられたお皿。ハンバーグにじゃがいもが添えられていた。


鼻をすすってはいけないと、唇をかんだ。


レンジで温めたらこどもが起きるかもしれない。冷たいまま持っていく。ご飯があったかいから、大丈夫。昨日、作り置きしていたにんじんの和え物と、妻が今日作ってくれたであろう小松菜のおひたしも皿に盛る。

こたつに入って、報道ステーションを見ながら、早く妻と話せる日常に戻りたいなぁと思った。