トヨタハッカソンに参加してきました(1日目)
1月17日、24日、25日の3日間にわたり開催された【トヨタIT開発センター × GUGEN ものづくりハッカソン「未来のクルマ」】に参加してきました。
トヨタのハッカソンに参加するのは2回目となります。
前回のハッカソンで作った個人間カーシェアリングサービスは、トヨタIT開発センターのメンバーには刺さったものの、イベントでの入賞はなりませんでした。
今回はそのリベンジを果たすべく申し込みました。
初日(17日)はアイデアソンの日です。
9時から開始で、まずは主催者から概要説明がありました。ここでは、今後の役にも立ちそうな話が聞けました。
<受け入れられやすい新しいモノの3つの条件>
1. 既存の延長線上にあるモノ
2. コンテンツ・サービスが強いモノ
3. 切実な問題を解決するモノ
ここでは、上記を満たす例としてGoProが紹介されました。逆に「電話」を発明したのはベルですが、最初は電話の概念が人に理解されずに広まらなかったそうです。電話を一般に知らしめたのは実はエジソンで、彼が初めて電話を使った時に「ハロー」といったことで電話機の概念が人々に伝わったというものです。
説明が終わったらアイデアソンに突入です。まずは参加時に登録した属性ごとに4、5人のチームに分かれ、クルマの課題を洗い出します。
属性は4つあり「車好きで運転する人」「車好きだけど運転しない人」「車が好きではないが運転する人」「車が好きではなく運転もしない人」です。
私は「車好きだけど運転しない人」属性だったので、維持費が高いとか、運転する度にクルマが違うことに戸惑うなどの課題を挙げました。
各属性のディスカッションで挙がった主な課題は以下の通り。
好き:運転する
1.渋滞、車検はクソ
2.ワイパーが邪魔
3.嫌いな人を好きにさせたい
4.ドライバーの運転スキルがバラバラ
好き:運転しない
1.初めて乗る車の運転に慣れていない
2.車ごとの違いが不安
3.同乗者はつまらない
嫌い:運転する
1.周囲が見えない
2.眠い、気分が悪い
3.ドライブを気軽に楽しめない
嫌い:運転しない
1.子どもの交通事故
2.クルマに乗るメリットを感じない
3.運転が怖い
車との関わり方によって課題と感じている点が異なります。よく考えればあたりまえのことなのですが、普段はなかなか気づかない視点が多くて楽しくなってきました。
次は、自分が解決したい課題をを選んで1つ以上のソリューションを考え、1枚のシートにタイトルと概要を記載します。
私はここで課題として、車の嫌いな人の課題から「眠い、気分が悪い」と「子供の交通事故」を選択しました。どうせなら嫌いを好きにするソリューションを考えるのが楽しいと思ったからというのと、自分自身居眠りで追突事故を起こした経験があるからです。あと、自分に4歳になる娘がいることもその理由の一つです。
そこで考えたのが、ゾーン30や急ブレーキ多発地点に近づいた時や、車の挙動や生体センサから脇見運転や眠くなったことを検知した時に音と振動でドライバーに注意を促してくれるデバイスです。
今回のハッカソンのテーマが「ものづくり」なので、成果物はIoTデバイスであることが要件となります。なので、先のデバイスはメガネに取り付けられるものとしました。GoogleGlassというよりは雰囲気メガネに近いイメージです。
その内容を1名のシートに記載したら、机の上に並べ、1人12枚配られたシールを気に入ったソリューションが記載されたシートに貼り付けていきます。
その結果、最も多くのシールが貼られたアイデアは40枚のシールが貼られました。上位10名(10位でも25枚くらい)は、1分間LTの機会が与えられました。
私のアイデアはたったの6枚…だけど手を上げて無理やりLTしましたw
気を取り直して、次はチームビルディングです。ここでは、自分でやりたいことに近い人とチームを組むと実際に作るものを決めるまでがすんなりいくので、子供の交通事故防止をテーマに、子供にしか聞こえないモスキート音で危険を知らせるデバイスを考えた人とそれに賛同した人たちでチームを組みました。
チームは個性豊かなメンバーが集まりました。大学生とか、Web、Androidの実装からプレゼンまでこなせる凄腕エンジニアとか、ハッカソンのために大阪からきたハードウェアエンジニアとか、某カメラメーカの人とか、課題整理とプレゼン資料作成が超早い人とか、今度EV開発で起業する人とか。
これはあとでわかったことなのですが、メンバーのうち3人が大学でロボット工学をやっていたそうです、これが類友ということか!
私はといえば、ただのガジェット好きのおじさん、そんな素晴らしいメンバーのなかでできることといったら進行管理くらいしかないので、リーダーを買ってでました。
チームビルディング時点で15時過ぎ、残りの時間で翌週のハッカソンで何を作るかを決めて発表する必要があります。
ホワイトボードにポストイットを貼り付けながら、出力するのは音だけでいいのかとか、発音のトリガーはどうしたらいいか、何で実装するかなどを考え、パワポにまとめていきます。
作品のタイトルは「スマートクラクション」
車の挙動にあわせてモスキート音を発し、また前方の路上にレーザーポインタを照射することで子供に車の接近を知らせ、結果的に交通事故を低減することを目的にしたデバイスです。
18時くらいから、各チームの発表タイム、我々のスマートクラクションのプレゼンも無事終了。質疑応答では、弱者の立場に立っていないのではないか?や子供が車を嫌いになってしまわないかなど、よい意見をいただくことができましたので、これをどう解決するか考えながら、翌週のハッカソンに挑むことになります。
長くなってきたので、2日目3日目のハッカソン編は後日。
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