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2023/05/27 BRM527神奈川600興津クラシック 38h38完走。

BRM527神奈川600km興津 | AudaxJapan神奈川

興津クラシック。
過去には2013年 2014年 2015年 2018年 2019年 2019年の6回参加。
この時期(5月下旬〜6月第一週)は自分のクラブの担当もあるので最近はなかなか参加が叶わず、4年ぶりとなった(今年も翌週に603たまがわ600鬼怒川があるのだが、今回は試走をスキップさせてもらった)。

興津へは上野東京ラインで移動。
東京駅で新幹線に乗り換えても一回乗り換えが増えるだけなので、時間があるときは赤羽でグリーンに乗ってそのまま沼津まで。

(JRE POINT用)Suicaグリーン券への交換で使う | ポイントを使う | JR東日本のポイントサービス - JRE POINT
いつも謎に貯まっているポイントでグリーン券を取るので実質無料。
ただしこれで得られる特典グリーン券はJR東日本管内のみで有効なので熱海までしか使えないのが残念。通常のグリーン券は車内で申し出れば追加料金無しで沼津まで延長できる(JR東日本とJR東海で運賃は通算するので)。

実はサフィール踊り子の8号車1C席(=最後尾展望(?)席)も予約取れていたのだが、まぁ完走前に贅沢するのもなと思って見送り。乗り換えも1回増えるし。

健康ランドに前泊。
7回目の参加となるとやることもツイートすることもいつもと同じ。
ジジイの繰り言。

今年の興津600、もともとは某嫁さんがクルマ乗せてくれるとのことだったので参加を決めていた。ところが残念なことに某嫁さんは仕事峠と体調峠でDNS。
月曜有休は甘えなので日曜日中の帰宅が必須であり、37時間台でのゴールがノルマとして課せられていた。

自分としてもそれ前提での仕事予定を入れてしまっているので、鉄道での移動となっても日曜日中の帰宅条件は同じ。興津駅の東京接続は終電21:48なので38時間半ぐらいでは帰ってきたい。

本日のお品書きです

フレームに貼っているお品書きにはその某嫁さんの昨年実績(各項右下)と2019年の自分の実績(同左下)を参考情報として入れておいた。
ただしコースは毎年のようにマイナーチェンジされるので時間そのものには意味が薄く脳内で調整する必要はある。

2019年は全編追い風基調でたいへん調子がよく(早く帰ってくることは考えていなかったので結局は38h55だったが)、充分参考になりそう。

ちなみに2019年は前のPBP開催年。興津クラシックは2回開催していただいており、その2回目にあたる。1回目も参加したが大寒波襲来でとても太刀打ちできたものではなかった。善知鳥峠でマイナス5度。

A.T.カマノ=サンと前日の夕飯をともにした流れで一緒にスタートした。
(スタート前にちょっと助けてもらったのもあり。)
けっきょく最後まで600kmともに。

Epic Ride Weatherによる事前の風向き予想。

興津クラシックは序盤の御前崎付近の平坦区間で貯金をどれだけ作れるかが大事。
事前の予報どおり、この区間が追い風基調でありがたい。ただここまでのあからさまな追い風ではなかったかな…?
基本的には、395km地点までまでずっと追い風を維持してくれてだいぶ助かった。

60人近く参加で一斉スタートだったこともあり、信号も少ない郊外スタートでもあり、ずっと2~30人パックで移動。
途中で集団の先頭に立ってしまったが、どうだろその時点で15人ぐらいはいたかな?

めっちゃ付き位置だったら声ぐらいかけてくれよと思うが、基本的には自分の後ろに誰がいても気にはならない。少なくとも損ではないので。
あんま意図してなかったが、その後のPCでいろんな人に感謝されてしまった。

逆に誰かの後ろにつくのは好きではないのですぐ抜いてしまう。

いしだ茶屋にて定番寄り道。時間のこともあるのでスルーしたのだが、とりさんがやっぱり寄るというのでUターン。
抹茶ソフトよりも試供でいただいたお茶の甘さに感動。それと比較してしまうとソフトのほうは味がピンボケに感じてしまう(セイコマのメロンソフトと似た印象)。次回は玉露アイスティーにしましょう。

この寄り道離脱によってカマノサン・とりさん・自分の3人パックに。

あおば1000のnoteより。おまえけっきょく聖地巡礼好きなんじゃん。

【今月の特集】古き良き昭和香る天竜二俣駅、アニメの聖地に。/浜松市
天竜二俣駅は「シン・エヴァンゲリオン」「ゆるキャン△」「どうする家康」のコラボ(べつにコラボしてないか、単なる同居)でぐっちゃぐちゃになっていた。

ちょうど駅前に食堂があったのでお昼ご飯。自分は生姜焼き定食。
お店にこだわりがあるような感じではなくサクッと提供してくれていまの気持ちにぴったりな昼食になった。

「転車台」カレーな。

月まで3kmの標識。
7回目の参加となるとやることもツイートすることも(ry

とはいえこの区間、原田橋の崩落事故以来通行止めがしばらく続いており、また使えるようになったのは2020年のこと。
佐久間ダムを含む天竜川沿いはほとんど毎年のように通っている大好きなルートではあるが、自分がこの正規コースに参加できたのは10年ぶりであった。

静岡がデカいこともあり、愛知県って個人的印象としてはすごく遠いところへ来たと実感する。

必ず立ち寄る東栄町のファミマで登りの前の補給。
ちょっと見たことがないレベルの大きなイートインがあってすごくありがたい。
とりさんは伊那の宿の風呂の時間制限があるらしく(蓋を開けてみたらそんなものは撤廃されていたそうだが)、23時チェックイントライでここで先行していった。

カマノサンとの2人旅に。
興津クラシック、新野峠を日没前に通過できれば御の字という古くからの言い伝えがある。今回も東栄町の時点で貯金が4時間近くあり、おそらく明るい新野峠が拝めそうだ。

結果、大勝利。
この日の日没は18:55。なんとか30分前に滑り込めた。

カマノサンは自分のブルベの大先輩に当たる人だが、久しぶりのブルベ復帰で、この興津で5年ぶりのSRチャレンジ。
もともとの走力も失礼ながらそこまであったほうではなく、作戦や装備で賢くクリアしていくタイプ。なのでこれまで、ドロッピーの運用など、すごく参考にさせていただいていた。

BRM429埼玉600kmアタック最上川レポート(前編) - akamano’s diary
この東北1700シリーズのブログ続編を待ち続けてかれこれ11年になる。

今現在においては、自分のほうが少し登れるようだ。かつ平地は明らかに自分のほうが踏める。
ただし今回は気象条件もよく、かなり順調に貯金を作れている。自分の心づもりとしてはこのまま共同作戦をとっていても問題はないかなと判断し、ずっとお供することにした。

標高的には新野峠が1060mでチマコッピだが、個人的には新野峠を越えたあとの飯田までの間にある阿南の登り返しのほうが凶悪だと思う。
ここは知らないで行くと新野峠のあとの下り基調だと誤解して酷い目に遭う。

いま調べてみたら、東栄町ファミリーマートから新野峠までは獲得838m、新野峠から飯田まではなんと688mもあった。
ここが夜間の通過だとメンタルに来る。今回は半分ほどはまだ明るさが残っている時間帯に通過できたのでだいぶ気持ちが楽だった。順調順調。

飯田の東鼎のファミリーマートが200kmぶりのPC。
だいたい東栄町での貯金と一致していることが多く、今回も20分失っただけで済んだ。ほぼ東栄町ファミマでの消費時間と同じだ。

宿は315km地点の伊那にとっていたのでここからは貯金を量産したいところだったがそうも満点の行動はできず、忍び寄る睡魔をなんとか退けつつの行軍。

もともと共同作戦をとる予定などしていなかったので宿は別々の場所。
とはいえ自分の宿が2.6km手前なだけ。
集合時間を設定して、それぞれ3時間半〜4時間ほどの滞在。

伊那パークホテル 【楽天トラベル】
何回お世話になったかわからないけど自分はいつもここ。
チェックイン24時までとなっているが電話すれば深夜でも対応してもらえるし、自転車で行くとお伝えすると1階の部屋を割り当ててくれる。
フロントの応対もいつも素晴らしく、他のところにお世話になる気はしない。

いま知ったが大浴場なんてあったのか…。まぁもうちょっと早くチェックインしないと利用は無理だな。来年以降の目標としよう。
そしていつの間にかアパホテル傘下になっていた。

フロントから部屋まで30m。余計な時間が取られない

3時間45分の滞在で就寝時間は3時間を確保。
しかしまるっきり眠りに落ちることができず、不安なリスタートとなった。
とりさんにも状況は共有していたのもあり、善知鳥峠の手前(というか伊那を出てすぐ)で追いついてくれた。

善知鳥峠は分水嶺

善知鳥峠は分水嶺。ここから北に降った雨は日本海へと注がれる。
松本平に降った雨は犀川を伝って長野善光寺平で千曲川と合流(その合流地点が川中島だ)し、信濃川となって新潟へ注ぐ。この水の流れと、松本と長野がけっこうな標高差があるということは個人的には違和感があって面白い。
逆に善知鳥峠のすぐ隣に位置している諏訪湖から流れ出る水は天竜川となって太平洋へ。これも面白い。

善知鳥峠を下ると塩尻から松本平。
コースの最北である折り返しまであと少し。
遠くに北アルプスをのぞみ、長野らしい雄大な景色が広がり、時刻もちょうど朝方で清々しい。

この時間帯にこの開放感・達成感を得られるのが興津クラシックの醍醐味。
太平洋から分水嶺を越えて北アルプスまではるばるやってきたよ、かぁちゃん。

この日は霞んでいたので2019年のツイートも。

興津クラシックは日本で最初に開催された600kmBRMである掛川600の流れを汲む。正式な後継かどうかというのはいろいろ曲折があるそうだが…。

ということもあってコースの設計がとてもダイナミックかつオーソドックス。難しいことがなくとにかく600km走りきることに重きが置かれた雄大なコースだと思う。細かいネタ的要素が盛り込まれていたり獲得標高を誇るようなアレンジも楽しいとは思うが、まずブルベは距離を制限時間内に走りきるという横方向の認定だ。縦方向の認定ではない。

それ以上のお楽しみ要素は、完走認定の妨げとならないように配慮しないと、ただの騙しになってしまう(山岳ブルベやテーマ性を持ったブルベを否定するものではもちろん無い。そういうのは事前にそう告知して募集すればいいだけの話だ)。担当の好みが過剰に盛り込まれて主題から脱線したコースは見ていてサムい。

その点この興津クラシックという日本のブルベのオリジンコースは、フォッサマグナを南北に往復するわかりやすさ、達成感を感じられて、何度も参加してしまうのだなと思う。自分ベンチマークとしても有効。

折り返しのPC3には40分弱の貯金で到達。ほぼ狙い通り。
興津クラシックをゲームとして考えた場合、このPCに間に合うかどうかがキモ。ここのリミット8:12から逆算して、ホテルを何時に出るかを考えるゲーム。

まぁ覚悟はしていたが、今回はここからがたいへんだった。
ご覧の通りの爆風向かい風。風除けとしてこれ以上無い活躍の機会が与えられて光栄の限りですよほんとアリガタイナー
けーこさんも途中で連結。付きなよと提案したら丁重にお断りされたがけっきょく着いてきてるじゃねーか。(先頭が遅いからですねスミマセン)

このあと塩尻峠の登りに入るまでが真正面からの向かい風でほとほと消耗した。踏みに踏んでも20kphがやっと。おかげで完走翌日のいまも両ヒザが痛い。

塩尻峠。世界で一番つまらない峠。交通量が多すぎる

塩尻峠を越えて下りた直後がPC4。
最近の開催ではこのあたり(岡谷市・諏訪市付近)にPCが置かれているという。
折り返しに間に合えばあとはゴールまで安泰、というわけでもなくなったので個人的にはちょっとびみょう。
貯金は40分のまま。この区間でまったく貯金が作れなかった…笑

カマノサンの「セブンイレブンの牛丼が食べたい」というたっての希望を聞き入れ、PCのファミマはレシートだけ取得してすぐ近くのセブンへ。
2014年のフレッシュでスタートに選んだ思い出のセブンだ(まぁ、フレッシュのスタートはレシート取ったらすぐ立ち去るので思い出も何もないけどw)。

これもまた向かい風と同様に覚悟していたことだが、このあたりから気温が上昇。照りつけられるようになる。
自分の一番の弱点だが、睡眠不足+気温上昇の合わせであっというまに熱中症になってしまった。眠気が脳を支配し意識がぼんやりする。

カマノサンの自転車

申し訳ないがコンビニの軒先で横にならせてもらう。目覚ましは7分後に設定。熱中症のときに自分は下痢になるのだが、今回もそれが来ていたのでトイレにも。これで熱が排出されるのか、下痢が治まったら熱中症も収まるという印象。

この日、気温上昇と言ってはいるが気温はせいぜい24度。確かに先ほどの向かい風は強烈だったが、決して文句は言えない良コンディションだ。全体を通してみれば最高レベルといっていいだろう。それでも急激な温度変化には弱いですなぁ。

熱中症の症状(頭痛・下痢)とは?対策する方法も徹底解説 - 計測コム

その後リスタートするもまた下痢の症状。これはいかんなと思いちゃんとぐぐって調べたが、下痢の症状はサイトカインという物質が体内で増殖してしまうことによって引き起こされるとのこと。
また脱水状態により血液が濃くなってしまい腸の働きの低下も影響しているという。ともかく水分を摂ることが大事なようだ。

自分、ボトルの水を走行中に摂ることがとにかく苦手。
ちびちび摂取することをサボりがち。信号待ちでボトルの蓋を開けてごくごく飲む。それゆえ長野みたいな信号の少ないところでは水分摂取が滞りがち。これは至急正さねばならんなと痛感。

二度目のピットインは自分だけ離脱することにし、2人とはその先の道の駅で合流するとお願いし一時お別れ。けっきょく600km全体を通して単独になったのはこの区間だけだった。
この先は気温が下がるまで、常にポカリスウェットを背負っての行軍となった。このコンビニは1.5本一気飲み。確かに水分を意識的に摂っていたらわりとすぐ症状は回復、それ以降は体調の不備は解消した。
すぐに腰を据えて対処できたので今回はかなり学びになった。酷暑の時期になったらまた話は違うだろうけど。

自分の弱点であった熱中症をとりあえず克服できたことで自分はもう大舟に乗った気持ち。機材トラブルでもない限り、ここから間に合わなくなる展開はさすがに想像ができない。

ところがカマノサンは(もとからそうだが)ずっとネガティブに。
眠気がかなりあるご様子なのがよくなかったか、動作や受け答えにすごい焦りを感じる。あそこに自販機があるよと言っても「その余裕は無いので」と交差点で座って3分寝る、といった感じ。

これはあかんなと思い、敢えて5分休憩をコンビニ取ってもらい、もうそこまで焦る必要はないと説得。まぁ、僕ととりさんに焦るなと言われても信用はされないわな(笑)間に合わなかったことはほぼ無いですけど。
単に事実だけ残しておくと、このコンビニでは次のPCまで16km、50mの下り、残り時間は1時間40分。…焦る要素がひとつも無いw

PCには貯金50分で到着。

あとはもう、いつもの富士川沿いの下り基調。
この区間、常に向かい風を覚悟するべき区間だが日が沈むと風が止む。
だから自分は向かい風を実感したことがほとんどない(笑)
この日も無風に。

ゴールには20時38分に到着。完走タイムは38h38となった。
カマノサンはこれで5年ぶりのSR獲得!おめでとうございます。

まったく予定していたことではなかったが、そのお手伝いができて光栄の限り。普段は一緒に走ったぐらいでエスコートしたとかエラそうなことは言わない(大まじめにそう思っている。だいたい相手に失礼。綱付けて引っぱってるのではない)のだが、今回は多少は貢献していると思うぞ(笑)

なんとカマノサンの奥さま(のんのんさん)が迎えに来ていただき、自宅まで送っていただいてしまった。報酬として大きすぎるのでは!
5年ぶりのSR達成祝いをぜひやりましょう。

とりさんとはあおば1000に続いて2本目の実績となった。
こんごともぜひよろしう。



2023BRM527神奈川600興津 38h38完走。 | ライド | Strava



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