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【デウス・エクス・アキナ】deus ex akina

【デウス・エクス・アキナ】deus ex akina
古代ギリシア演劇においてストーリーが錯綜して解決困難な局面に陥ったとき、舞台上に少女A(いわゆる普通の17歳)が脈絡なく現れ「いい加減にしてー!」と叫ぶことで物語を収束する手法

しかしながらこれは演劇含む創作表現以外にとどまらず、人が集団を構成する状況では普遍的に見られる現象である。例えば現在のビジネスシーンにおいては、ミーティングで意見が対立するなど紛糾したとき、それまで特に口を開かなかった参加者が「やめなさいー」と、あるいは逆に意見が出ず何も決まらないとき「何か意見出しなさいー」などと喝を入れて状況を立て直したり引き戻すこと、またその役割を担うメンバーを「デウス・エクス・アキナ」と呼称することがある。

「デウス・エクス・アキナ」は通常、その会議体にオブザーバー的にアサインされたベテランのメンバーが務めることが多いが稀に、特別じゃない、どこにもいる女子社員だったり派遣だったりが成り行きで「デウス・エクス・アキナ」を務めることがある。それがきっかけで「その子なかなかイキがいいねえ」とボスに目を掛けられて思わぬ出世を果たすケースもないわけではない。で、そうすると大抵「お飾りじゃないのよ私はハッハ~、有能だと(社長とか、そこまでいかないでも集団においての権力者が)言ってるじゃないのホッホ~♪」とかいって増長するようになり、職場の人間関係がギクシャクする。そういう理由で特定の人材が重用されるのが個人にとって、また企業全体の行く末にとっても吉か凶かは定かはでないが、それはまた別の話である。

(2019.08.15)

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