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【ゲンバ主義】Gemba-principle

"実際の業務を遂行する中で生じる問題点をとらえ、それを改善してゆくことで能率と業務の品質向上をはかる考え方"…などとというワケわからん解釈が一般的にはされている言葉であるが、本当の意味は全く異なる。

実は講談・浪曲の「忠臣蔵」に登場する俵星玄蕃という架空の人物が由来。元尾張藩士で槍の名手であったが今は浪人。赤穂浪士の吉良邸討ち入り計画を知って助太刀を申し出るが大石内蔵助に断られる。しかし「せめて浪士が本懐を遂げるまで守りにつこう」と両国橋で仁王立ちする…

現代ビジネスシーンにおいて、他部署で大プロジェクトが進行しているのを知ると自分の仕事そっちのけで口出ししたり進捗を聞き出そうとしたり、あわよくばイッチョカミしようと画策。先方に迷惑がられても勝手に「サポート」とか称して何かやり出し、聞かれもしないのに「自分は例のビッグプロジェクトに絡んでるのだガッハハ」とアピールして周囲を鼻白ませる。

若い頃ヤンチャで鳴らしたが現在は閑職に追いやられ不貞腐れる窓際社員、あるいは再雇用ながら存在感を主張したい老害がしばしばとる行動。また、個人もしくは自部門のみの満足に執着するあまり、他部門の迷惑ひいては全体最適を顧みぬ昏いプロフェッショナリズムを揶揄する表現と解釈されることもある。
(2019.08.15)

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