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知って着てたらもっとROCK!街中で見かける"バンT" 解説してみた


気づけば9月になり、世の中は早くも秋冬アイテムを展開し始めておりますが、まだまだ気温は夏真っ只中といった暑さで、残暑と呼ぶにはまだ早いような日が続いております。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
バンTは着ていますでしょうか。

先日、朝の情報番組にてバンTが流行ってるらしいという情報を聞きつけました。
バンTとは"バンドTシャツ"の略語なのですが
そこで問題に上がるのが、


"自分が着ているそのTシャツのロックバンド、果たして知っているのか問題"


私含め皆様が思い浮かべるバンTというのは、おそらく最近流行りのロックバンドとか、近年人気だったバンドではなく、数十年前に人気だったんだろうな。というような祖父祖母または、親世代のバンドを想像するのではないかと思います。


そこで今回、これくらい知っておけば身に纏ったときいつもより少し幸福感を持てるだろう。と思えるようなロックバンド情報を5組に厳選し、さくっと、だけども愛を持ってお伝えしようと思います!(((大震え)))




早速ですが、トップを飾るのはもちろん

言わずと知れた世界が認めるロックスター
『The Beatles(ビートルズ)』


イギリス発の4人組ロックバンド
1962年〜1970年というわずか8年の活動期間で世界中を虜にした天才集団です。
(筆者はビートルズを敬愛し、もはや崇拝しています)
(熱量が入りすぎないよう中立の立場を心がけます)

ビートルズがこんなにも有名なのにはたくさんの理由がありますが手短に話すと、この1960年代という環境下で音楽史上"初めて"と言われることを次々にやってきた人たちです。
さらにいうと、初めてのことをやってるのに絶対的に売れてしまうすごさも併せ持っており、今で言うと絶対バズるトレンドを次々に作る人たち。と思ってほしいです!

コンセプトアルバムの作成
作詞作曲の概念を覆す
ロックにSEの導入
レコードの逆再生を取り入れた楽曲制作など

まだまだたくさんあるのですが、大事なのは今日の音楽シーンにも、今後の音楽シーンにも影響を及ぼしていることが断言できるということです。
(熱盛りが出てるな)


音楽史の中でロックに火がついたのはビートルズが出てきてからと言っても過言ではないです。
何よりも奇跡でありながら最強の強みが
グループ内に最高峰レベルの作詞作曲家ジョン レノンとポール マッカートニーがいたこと。
この2人が高レベルな切磋琢磨をしながら音楽技法の幅の広さ、詞の奥深さ、挑戦を続ける姿勢から当時は他のバンドが出す音楽は全てビートルズの真似事だ。と言われてしまうくらい新しい道を切り開いていくようなバンドでした。


記録的な話をすると
・母国イギリスで全12作のアルバムを作成し、そのうち11作が全英アルバムチャート1位を獲得
・シングルは22作中17作が1位を獲得
・1964年リリース『Can't Buy Me Love』は予約販売の時点で全米約300万枚を突破
・当時アメリカの人気番組『エドサリバンショウ』ではビートルズ初登場回の視聴率が72%を記録
・アメリカのビルボードランキングでTOP5を独占
、、、

全米チャートの首位を自分たちの楽曲で塗り替え続け、30週連続での1位を獲得し続けるなど、掘り出せば気りがないほど記録の山で、言わずもがな圧倒的な大スターです。


誰もが一度は絶対に聞いたことがあるであろうバンドですが、本人たちの思想や考え方は音楽シーンやジャンルに関わらず今日におけるアートやクリエイティブなどにも、いまだに影響を与え続けてるので音楽好きな方はぜひ一度通ってほしい道ですね!


続いて、

無骨のハードロックレジェンド
『AC/DC』


オーストラリア発のハードロックバンド。
そのキャリアは1973年〜現在までに至り、数々のブームにさらされながらもハードロックを貫いたゴリゴリのレジェンドバンドです!

メンバーのマルコム ヤングとアンガス ヤングは実の兄弟で、リードギターを務めるアンガスの短パン×制服スタイルがトレードマーク。
ちなみにバンド名はヤング兄弟の自宅にあったミシンに記載されたAC/DC(交流/直流)からとったそう。


結成から約1年でオーストラリアを制し、活動拠点をイギリス・ロンドンに移します。
AC/DCの音楽性を決めることになるきっかけの2代目ボーカル、ボン スコットを迎え、彼のフレディ マーキュリー並の存在感からバンド自体の人気は上昇。
ロンドンがパンクブームの中でも路線を変えずハードロックを貫き、1975年リリースの『High Voltage』は世界で大ヒットを飾ります。
人気の絶頂を迎えつつあったが、ボン スコットの死を経て活動休止を考えます。
しかし、周りからの声もあり3代目ボーカルのブライアン ジョンソンを迎えた1980年リリースの『Back In Black』は、バンド1の大ヒットを収めます。


当時はポップスが世の中を席巻していた中AC/DCは、マイケルジャクソンに並ぶ人気を誇っていました。70年代のロックがかなり戦国時代だった中でオーストラリア発にしてこの記録は、とんでもない人気だったことが伺えますよね。



3組目のバンドは、

ノイズパンクの雄
『SONIC YOUTH(ソニック ユース)』


Tシャツに話題を戻すと、古着よりも一時流通のアパレルで扱いが増えてきた気がします!
最高のアングラバンドで"グランジの先駆者"とも言われるバンドは、1981年〜2011年の30年にわたる経歴を持つニューヨーク発の男女混合ノイズパンクバンドです。
パンクを語る上でこの女性の存在が、現在のフェミニズムを知る上でかなり大きなきっかけになってくるので、この辺も今後別で投稿できたらと思っております。


インディーズでの活動開始から、変則チューニングを用いた実験的な楽曲がアンダーグラウンドで注目を集め、グランジやオルタナティブロックに影響を与え、メジャーデビューを飾ります。


同バンドが他のバンドと大きく違うのは
世界的に受けたとか、大人気だった。とはまた少し違い、アンダーグラウンドで人気を博したということ。
みんなで一緒に騒いで歌うようなサウンドではなく、前衛的でまさにカオスな音楽が地下を席巻し、後にニルヴァーナのカート コバーンも影響を受けたと公言しています。
大々的なヒットはないものの、セールスより音楽性を追求し、評価されたことから"無冠の帝王"と呼ばれ、今日まで名が知れ渡っています。


ここで余談なのですが、、、
先喉から出ているワードの"アンダーグラウンド"について、対になる"メインストリーム"と一緒に説明させてください!音楽好きなら知っている方も多いと思うのですがざっくり分けると、世間一般的に売れる音楽か、ある一定の層に刺さる音楽かの違いになります。トップチャートに入るか、玄人向けかなどとも言われますよね。もちろん、地上のメインストリームで受けることが大ヒットや世界的人気に繋がるのですが、誰もが理解し共感する音楽よりも、自分のやりたい音楽を表現し、同じ気持ちを持つ限られたファンやそこで生まれる輪を重要視するような空間が地下のアンダーグラウンドであり、売れるこそが本望ではなかったりもします。


この余談を挟みたかったのは
次のバンドを語る上でアンダーグラウンドを知る必要が確実にあったから!


アングラ上がりのグランジ代名詞
『Nirvana(ニルヴァーナ)』


1987〜1994年という短い活動期間でありながら、今世まで語り継がれてる偉大なロックバンドであり、グランジの代名詞です!


ボーカル/ギターに加え、楽曲作成も行うカート コバーンをメインに構え、時代の代弁者のようなカートの詞と聞き馴染みのない衝撃的な音楽から、とんでもない勢いを帯びてアンダーグラウンドで不動の人気を誇ります。


その後アルバム『Nevermind』のリリースにより当時ポップスシーンを盛り上げていたマイケル ジャクソン『Dangerous』を蹴落としてトップに躍り出るほど世界的な成功を収めます。
しかし、アンダーグラウンドで光を放っていた"グランジ"というジャンルを、自らの成功によりメインストリームへ押し上げてしまった事にジレンマや葛藤を感じ、3rdアルバム発売後の1994年4月にシアトルの自宅にて27歳という若さで人生に幕を閉じます。


近年ヒップホップシーンでも、"商業的な音楽はダサい"みたいな風潮が見える時期もありましたが、少しずつ時代と共に音楽の在り方も変わってきており、アンダーグラウンドが肥大化してメインストリームが細分化されたような今の音楽シーンも社会的背景が影響してることは間違いないと思います!
今後、今の音楽シーンがどう語り継がれるのか楽しみな部分ではありますね!(急に外野の独り言)


そして長くなりましたがラストを飾るのは、

90's を席巻した最強brothers
『oasis(オアシス)』


最高にして最強のブリットポップ。
キャッチーな音楽とアイコニックな詞からとっつきにくい当時のロックの概念を覆すようなバンドでその人気は同世代に圧倒的な支持を得ています!
活動期間は1991年〜2009年。
ファーストアルバムの『Definitely Maybe』が初にして全英最高の売り上げを博し、その後全世界で500万枚を売り上げる超最速の大ヒットを記録します。


オアシスのメインメンバーであるボーカルのリアム ギャラガーと、ギター/作詞作曲のノエル ギャラガーは実の兄弟。
この2人の仲の悪さや、気性の荒さ、暴言や問題発言の多さはロックスターさながらの存在感で、そんな2人のキャラクターも注目を集めたきっかけの一つだと思います。
(今となってはめちゃめちゃ面白いですが)


1996年8月にネブワースで2回にわたって行われたライブは、25万枚のチケットがオンライン発売前に売り切れるほどの伝説的なライブとして語り継がれ、映画にもなっています。
リアムの唯一無二の声とノエルが生み出す天才的な音楽が、ビートルズ以来のイギリス発王道ロックバンドとしてその名を世界に知らしめました。


そんなバンドが今年15年ぶりの再結成を発表し、ファーストアルバムから30年がたったこともあり、今現在多くのブランドや媒体とコラボなども行ってるので、今回を機に聞いてみるのもお勧めします!
特に『Live Forever』や『Wondewall』、『Don't Look Back in Anger』など絶対に聞いたことある曲も多いと思うので、愛おしい兄弟が生み出す最高のロックを是非聞いてほしいです!!



以上が、個人的によく見るバンTの面々かな?と思うのですがいかがだったでしょうか?
少しでも知るだけでバンTに愛着がわいたり、謎の責任感を背負って大事に着れたりする感覚を楽しんでいただけたら嬉しいです!


余談や愛で話が二転三転する内容ではありましたが、ここまで読んでくださる方がいらっしゃいましたら、今回も本当にありがとうございました!!!


自分の魂の叫びを代弁してくれる"ロックスター"を是非探してみてください。


end


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