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2025年入試の時事問題を考える その2

無料公開記事その2です。
今日も中学受験における時事問題についての私見を紹介します。
明日から今年注目のニュースを取りあげていきます。

全文はこちらから(有料です)
2025年入試の時事問題を考える|田中則行 (note.com)

(2)入試問題における時事問題の捉え方

 現在、私は「X」で学校別の入試問題の分析を紹介しています。紹介する学校は約180を予定しています。それ以外にも多答式の入試問題を集めているので合わせて年間で350以上の入試問題を見ています。

 そこでは時事問題についても分析していますが、私は以下の3点に分けて入試問題と時事問題の関係を分類できると考えています。

①時事問題を扱うことが少なく、対策としての効果は小さい。
②時事問題を基に、授業で習ったものを出す。
③時事問題を基に、それに直接的に関係するものや授業で習ったものを出す。
 
①は正直そこまで時事問題の対策をしなくてよいです。ただ、全ての受験予定校が①になることはないでしょうから時事問題に関心を持つ必要は当然あります。
 ②は(1)で述べたBの「時事問題に間接的に関係するもの」がメインです。ニュースを基にそれに関連する授業で学習したものを覚えておけば対策になります。
 ③は(1)で述べたAの「時事問題に直接的に関係するもの」も含まれます。全てとは言いませんが、ニュースで出てきた言葉を覚えることを勧めます。もちろん、Bの「時事問題に間接的に関係するもの」も押さえなければなりません。
 そしてこの①~③の比率はというとおよそ2:7:1だと思っています(去年は2:6:2でしたが、今年の分析で考えを改めました)。おそらく全て①のタイプの学校を受けることはないでしょう。また、全て③以外というのも少ないと思います。ですので、ニュースで出てきたすなわち前節の(1)で述べたAの内容まで対応する必要はあるでしょう。ただし、そうはいってもそれほどAに力を入れる必要はないと思います。それよりも、授業で習ったことをしっかり覚えることの方が重要です。
 (1)と近いまとめになりますが
●中学受験で社会を使うなら、時事問題の対策は必要。
●時事問題に直接関係するものを押さえることも大事だが、それ以上に時事問題に間接的に関係する、授業で習ったことを覚える方が重要である。
●③の対策は一問一答程度で出題されやすい用語を覚えておけば基本的に問題ない。
 と言えます。
 では、2025年入試ではどんな時事問題の出題が考えられるか1つずつ見ていきましょう。

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