兵庫県知事のパワハラ問題について勝手に憶測を書いてみる
兵庫県の元西播磨県民部長が自死された。
本来であれば3月で定年退職のはずが、知事の内部告発を執務中に書いていたとの理由で退職を許されず、人事課預かりになり、停職処分中の事であった。
果たして彼は、この処分に耐えられずになくなられたのだろうか?
兵庫県と言えば、全国規模の指定暴力団があり、県の職員ならば一度ならず対峙しなければならない。
幾度となく、命懸けの交渉をしてきた事だろう。
かなり胆力が試される場面があったはずだが、定年の歳まで乗り切って来ている。
また、新卒で県職員になっていたのであれば、1995(平7)の阪神・淡路大震災の時点で既に兵庫県職員として務めていた事になる(あくまで憶測)。
命の大切さを肌感で感じていただろうと考える。
実際、彼の人柄を知る職員のインタビューを見たが「頼りになる」「安心感があった」など人望もあつかったようだ。
そんな人が、自死をした。
県議会で行われる百条委員会で「プライバシーに関わる部分については伏せてもらいたい」という要望をしたが「それは卑怯なのではないか」という反論があり、かなり厳しい状態にいたようだ。
内部告発者がなくなってから「(告発文が)嘘八百だは、言い過ぎだった」と知事が言いだした。
特に告発文にあった《おねだり体質》の部分については、認めざるを得ない様子だ。
それはそうだろう。
貢物に関してはカツアゲされた側がいるのだから、企業側に尋ねれば隠しとおせる筈はない。
この流れでいけば、職員へのパワハラも真実ではないのかと勘ぐりたくなる。
命を賭して告発した職員は、数々の波乱をくぐり抜けてきた。
そのような人が死を決意しなければならない事情とは、一体どれほどのことだったんだろう。
日本のあちこちで恐怖政治が芽生え始めている。