仮訳:Harem Scarem Legend Harry Hess INTERVIEW! / Sleeve Saturday

注意事項
・正確な日本語訳ではありません。
・実際にどんな内容であるのかは、直接You Tubeでご確認くださいm(_ _)m
・誤字脱字はお許しください…


1: ニューシングルが2月にリリースされたけど、どうして「今」なの?

0:33~
正直に言うと、メンバーみんなが他のプロジェクトやバンドの活動でとても忙しい日々を送ってたんだ。そんな時、Frontiers RecordsのMarioから電話があり、「よし、みんな。やろう!」と言われたんだよ。
彼は僕たちに集中するよう促し、話を進めてくれた。締め切りがなければ、僕たちはズルズルとレコーディングを先延ばしにしてただろうね。
だから意見が一致し、「よし、やろう」となったのは素晴らしかったね。そして、Peteと僕はお互いを励まし合い、また一緒にスタジオに入ってアイデアを出し合ったり、作業を始めたりしたんだ。実は4,5年前に「Change the World」の後に「またアルバムを作ろう!」と言っていた頃から温めていたアイデアがいくつかあったんだよね。でもさっき言ったみたいにどうしても生活や他のプロジェクトが優先されてしまい、そちらが中心になっていた。曲作りを始めたのは今年の6月か7月、そして10月、11月、12月にレコーディング、つい3、4週間前にレコーディングを終えたという感じだね。新曲は出したけど、あれはほんの序章なんだよ。
みんなが聴いているものは、いわゆる「シングル」じゃないんだ。あの曲はアルバム全体を少しだけ紹介するようなものだと言っておこうかな。つまり「怖がらせるつもりはないよ。新しいレコードが出たことをお知らせするだけだから、今回はあまり騒ぎ立てないよ」と言っているような感じかな。でも結局のところ、僕が本当にワクワクする曲はこれからリリースするから、あの曲は気に入ってはいるけど、ニューアルバムを代表する曲ではないんだ。もっと良い曲が入ってるよ。

3:40~
僕たちは4月中旬から下旬にバンド活動を始める予定だった。ニューアルバムの制作はFrontiers Festivalと連携したものだったんだ。だからニューアルバムを作っていた時から、4月末までにはリリースする必要があることを分かってて、予定よりも1ヶ月ほど長く制作期間を費やしたんだ。ミュージシャンがよくやるように、ミックスや細部にこだわりすぎて、少し神経質になっちゃってね。最終的にはもう倒れるまで作業を続けるような状態だったね。ニューアルバムが完成したことを皆に知ってもらうために、リリックビデオを公開したんだ。ちゃんとしたミュージックビデオはまだ完成してないからね。ミュージックビデオは今まさに制作中なんだけど、ニューアルバムのリリースまでに時間をかけると制作側がやりたいことをやる期間が短くなっちゃうからね。さっきも言ったけど、アルバムのリリース日は4月25日。タイトルは「Chasing Euphoria」で、「Chasing Euphoria」が最初にリリースされるシングルになる。今回のリリックビデオは、新曲の一部を皆に聴いてもらうための、ちょっとした予告のようなもの。「Chasing Euphoria」と「Better the Devil You Know」という曲が、今後2~4週間くらいの間にリリースされる正式なシングルとなる。2月末か3月初めにはミュージックビデオが公開されるんじゃないかな。

2:新曲の「Reliving History」というタイトルは、このバンドの良い面をメタ的に捉えたものなの?バンドにとってもファンにとっても、これは「良い意味での歴史の追体験」なのか、それともそこまで深い意味はないのかな?

7:20~
その通りだよ。テーマや曲名もそうだけど、今回で16枚目のスタジオアルバムで、1枚のアルバムに11曲入っているとして、ボーナストラックなどを含めると、200曲近く書いてきた。16枚のスタジオアルバムがある中で、どうすればマンネリにならないのか?誰もが自分のスタイル、方向性を持ってるけど、Harem Scaremのファンが望む曲っていうものがある。「Rubber」の制作時には、その点をあまり考慮してなくてね。ファンが求めているものとは音楽的に非常に違うことをしているという自覚がなかったわけではないけど。当時は、まだこれから20年、30年とレコードを作り続けると思ってたから、同じような曲を何度も何度も書き、同じようなレコードを作り続けるわけにはいかなかったんだ。では、どうすればいいのか?まず第一に、僕たちは常に自分たちを楽しませたいと思っていたんだ。そして、誰かに一緒に楽しんでもらいたいと。それが僕たちの考え方だった。そして今はその考えは少し変わってきて、ファンが喜ぶレコードを作りたいと思うようになったんだ。

どうすればマンネリにならずにファンを喜ばせることができるのか?僕たちはいくつかのコメントを読み、『また同じような作品だ』という意見を読んだ。『そう、それがまさに僕たちが問題だと思っていることなんだ』と思ったよ。もちろん「何もしない」という選択肢もあるよ。でも、以前やったことと違うことは何もできないというのは、僕たちにとってもファンにとっても幸せではないと思うんだ。僕たちがファンに提供するのは、過去の作品の焼き直しであり、「良い焼き直し」をすることだ。だから、僕たちは良い曲を書くんだ。リフは聞き覚えがあるかもしれないし、ボーカルも聞き覚えがあるかもしれない、サビはいつも通り。でも、それの何がいけないんだ?次に聴くバンドと何が違う?2025年に聴くような新しいバンドでさえ、絶対に歴史が必要なんだ。彼らがやっていることにだって、何らかの法則性があるはず。Def Leppard、Whitesnake、Harem Scarem、Bon Jovi、誰であろうと。
Bon Joviは『Slippery When Wet』ほど良い作品を作れないから、もうレコード制作をやめるべきだ、と言う人もいるかもしれないよね。でも、もし君がBon Joviのファンなら、それは全く意味のないことだ。「『Slippery When Wet』のような作品は二度と作れない、彼らはもう違う人間なのだから」と、寛容な気持ちを持たなければいけない。僕たちも同じさ。でも、過去の自分たちがやってきたことは意識してるし、それに敬意を払いながら、新しい素材を適応させ、レコーディングし、曲を書くんだ。ニューアルバムは『Mood Swings』ではないけれど、それにかなり近い作品だと言える。Peteは若い頃、レコードの作り方も分からず混乱していた時よりも、おそらく今の方が良い演奏をし、良い曲を書いているよ。僕も、これまでと変わらず良い歌を歌えてる。
自分たちのソングライティングの腕は以前よりもずっと理解できている。だからこそ、文字通り過去の自分たちを繰り返そうとするのではなく、自分たちのスキルと歴史の最高のバージョンを作り上げ、それをまとめようとしているんだ。

Peteが演奏し、僕が歌うと、Harem Scaremのサウンドが生まれる。そして今、重要なのは曲、そしてその特定の楽器編成、作曲、方向性なんだ。
音楽づくりの観点でいえば、僕たちは35年前に自分たちの道を選んだ。それはカントリーミュージックではなくロックなんだ。
インターネットはすぐに広まるけど、軽率な発言をする人もいるよね。でも、99%の人たちは僕たちの音楽を気に入ってくれて、肯定的に受け止めてくれている。なぜなら、彼らは僕たちが音楽を作る上で直面している苦労を理解しているからだ。
ミュージシャンとして活動を続けるには、様々な選択肢がある。消えていくか、辞めるか、あるいはファンが求めていることを続けるか。僕たちは、ファンが僕たちの音楽に求めているものを理解している。だからこそ、ファンが喜んでくれる音楽を作り続けることを選んだんだ。
ニューアルバムはまさにそういう意味で作られたもので、何よりも、今の僕たちには過去を振り返る視点がある。「何がうまくいって、何がうまくいかなかったのか、うまくいったことをやろう!」と過去を振り返って言える。
だから、僕自身としては、このレコードはこれまでで最高傑作、あるいはそれ以上の出来だと思っているよ。過去の経験、つまり、人々から得たフィードバックや、何がうまくいって何がうまくいかなかったのかという歴史的視点から、この作品を作り上げているからね。それが2025年における僕たちの見解であり、このニューアルバムにはそういった要素が詰まっているんだ。

3: 今回のレコーディングのメンバー構成はどうなってるの?

13:45~
今回のアルバムでも、Darrenが歌ってるよ。僕たちは気に入った曲を作ったんだけど、正直なところ、利己的な理由で、普段のライブでは一晩に20曲ほど演奏するけど、20曲中19曲は自分で歌いたくないんだ。そこで「Darren、この曲を歌ってくれ」とお願いしたんだ。彼は素晴らしいリードシンガーで、「Sentimental Blvd.」を歌ったことがあるから。このアルバムで最高の曲の一つだと思うよ。彼は見事に歌いこなし、信じられないほど素晴らしい仕上がりになったんだ。「Sentimental Blvd.」の時のクオリティのようにね。ファンはきっと気に入ってくれると思う。そうだね、4、5曲はこれまで僕たちが作ったどの曲にも引けを取らない出来映えだと思うよ。

4: Harem Scaremには、「エゴ」というものが存在しないみたいだね。例えば、Darrenが「歌いたい」と言えば「いいよ」となるような、そんな感じだよね。

14:58~
文字通り、彼をレコーディングに参加させるには説得する必要があるんだ。なぜなら、Peteと僕が曲作りをしている段階では、正直なところ、彼は少し蚊帳の外にいるからね。だから、彼を参加させて、曲を教えたり、「こんな感じで進めるんだ」とか説明したりするのは、みんなにとって少し手間がかかるんだ。

音作りが完全に形になっていなかったり、曲が完全に完成していなかったりする時は、少し混乱するんだ。でも、最終的にどうなるかを分かっているし、彼が参加してくれることは大きな力になると思っている。なぜなら、僕はいつもQueenみたいな、メンバー全員が歌えるバンドが好きだったからね。
Harem Scaremにとって、それらの声がすべて一緒になって響き合うことが重要で、Darrenはその大きな部分を担っており、Harem Scaremのサウンドの一部を担っている。だから、Darrenに歌わせないのは馬鹿げている。そして、僕たちはプロデューサー、ソングライター、バンドメンバーとして多くの役割を担っているから、Darrenが歌うことが僕のやっていることを侵害するわけじゃない。もしDarrenがアルバムの半分の曲を歌いたいと言ったら、僕は喜んでそうさせるね。
彼の歌はみんなきっと気に入ると思うよ。僕たちが曲作りをしている段階では、多くの曲は僕の歌うやり方、僕がやっていることに合わせて書かれているから、時々、少し無理があるんだ。でも、僕はDarrenと40年一緒にやってきたから、彼の得意なことや、彼がシンガーとして本当に輝ける曲を理解している。そして、この曲は彼にぴったりなんだ。最終段階に入る前に、僕たちはそれに気づいたんだ。「よし、彼ならこれを歌える」ってね。そして、利己的な理由でもあるけど、僕はたくさん休憩できるんだ。

5:「Mood Swings Ⅱ」のように、ファーストアルバムの節目を祝う計画はある?

17:20~
そうだね、確かに何かやらなきゃいけないね。 Anniversaryが来て、何も祝わずに過ぎ去らせるわけにはいかないし。僕たちの最初のレコードであり、今も僕たちを応援してくれているファンのほとんどが、最初に僕たちのことを知った作品だからね。ファンの心の中でも、僕たち自身にとっても、特別な場所を占めていると思う。僕たちの視点からも、あれが最初の本格的なレコードだった。もちろん、それらの曲の多くは、そういう意味で僕たちにとって特別な意味を持っている。ただ、アコースティックトラックはやり尽くしたし、ボーナストラックもやり尽くしたから、何か考えるのは難しいね。みんなが喜んでくれるかどうか分からないしね。

6:Peteがまた髪を伸ばしているのは、ちょっと面白いよね。

19:00~
うん、「Peteはロックの魔法使いみたいだ」と冗談を言ってるんだ。
実は、Peteとこのことについて話したことは一度もないんだ。ここ4、5年で、ゆっくりと変わってきたからね。僕は彼とほぼ毎日話してるから、君が今言及するまで、彼の外見がかなり変わったことに気づかなかったよ。僕にとっては違和感はないんだ。

7:最後になるけど、アルバムのリリースは4月25日だっけ?

20:15~
4月25日だと聞いている。26日にはミラノで演奏して、25日にはポルトガル、24日にはスペイン。その後も続いて、イタリアの後はロンドンだったと思う。その後はドイツ、オランダ、ベルギーなど、そんな感じかな。