11.自殺する理由と今後の課題
日本の自殺者総数は世界第3位、
日本の自殺率は世界第10位となっています。
銃を使用して自殺をする米国でも日本の1/2以下、
英国と比較しても日本の1/3です。
世界と比較して経済的にも豊かで安定している日本で自殺が行われるのには様々な背景があると言われています。
○自殺の理由
大人や子供など、年代・性別を踏まえても大きく以下の2つに分かれます。
健康面では、様々な病気がある中でも特にうつ病が多く取り上げられています。
ここでは凝縮して、研究が行われる中で誕生した、うつ病を早期発見するシンプルな方法を2つ記載します。
以下の2つの質問に「はい」か「いいえ」で答えるものです。
📝PHQ-2
①何事にもほとんど興味がなく、楽しくない
②気分が重かったり、憂鬱で絶望的な気持ちになったりする
この質問に「はい」が多い人は、メンタルクリニックを受診するなど、誰かに話を聞いてもらう必要があると言われています。
経済面では、「お金がないことが1番のストレスである」と言われるほど、お金に関しての内容が取り上げられています。
手に職がない状況となる失業者が借金を重ね、
多重債務→家族関係悪化→精神疾患→自殺
という流れが目立つという。
○今後の課題
日本の医療制度は世界トップクラスと言われています。例えば、国民皆保険制度により、毎月保険料の支払いを行うことで医療費負担を軽減して治療が受けられます。
他にも、フリーアクセス制度により、どこの医療機関でも、どこの医師の治療でも受けられるというものがあります。
この様に、制度は高く現代の医療機関も発展してきていますが、「病気になる前」の個人に対して、病気にさせないためのアプローチに課題が多いです。
私は自殺に関連する健康や経済、各種病気に対する事前のアプローチも今後行っていきます。
○最後に…
私が関わってきた方の中で、死を意識した人、何らかの病気にかかった人、人間関係の中で自殺をされた方と繋がっていた人など…
様々な境遇の中で生きている方とお話しする機会も多々ありました。
皆さん何かしらの問題、誰にも言えない秘密を抱えながら生きているものです。
また、自殺者が増減する中でこんな言葉も聞く様になりました。
📝ウェルテス効果
→メディアの報道により自殺が増える現象のこと
📝パパゲーノ効果
→自殺を踏みとどまった人の物語が、自殺を抑止する効果があるかもしれない仮説のこと
改めて情報源となるメディアの使い方、見る側の心理などの捉え方について考えさせられました。
私は学びを得るとともに、医療業界の闇、今後の課題など、まだまだ知らない世界があることを知りました。
○参考文献
https://diamond.jp/category/s-yobouigaku/info
https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/29978.pdf
https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2021/55066
https://www.taiyo-seimei.co.jp/net_lineup/colum/basic/002.html
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-07-002.html
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/s-4_2.pdf