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「ビリー・エリオット~リトルダンサー~」が最高すぎた話をします

はじめまして!今年四月に入社したクリエイティブ部の吉田です!
どうぞよろしくお願いいたします!

突然ですがみなさん、ミュージカル、観てますか!?

……というのも私、ミュージカルが大の大好きでございまして。
学生時代からアルバイトで小遣いを貯めては舞台チケットに注ぎ込み、あの煌びやかで非現実的な世界を目の当たりにして心を満たす…という生活を暫く続ける程度には、ミュージカルに長年魅了されております。

そんな私が、先日観に行ったミュージカル「ビリー・エリオット~リトルダンサー~」が本当に最高すぎたという話を、興奮も多々交えつつ書き連ねていきたいと思います!

もし記事を通して興味を持っていただけたら、ぜひぜひ!観劇していただきたいです!(11月末まで日本で公演しております!)
それでは早速いってみましょう!

◾️ストーリー

“1984年の英国。炭鉱不況に喘ぐ北部の町ダラムでは、労働者たちの間で時のサッチャー政権に対する不満が高まり、不穏な空気が流れていた。数年前に母を亡くした少年・ビリーもまた、炭鉱で働く父と兄、祖母と先行きの見えない毎日を送っていた。
父はビリーに逞しく育ってほしいと、乏しい家計からお金を工面し、ボクシングを習わせていた。しかしある日、ビリーはバレエ教室のレッスンを偶然目にし、戸惑いながらも少女たちと共にレッスンに参加するようになる。” 

出典:公式サイトより https://billy2024.com/story/

このミュージカルは、2000年にイギリスで放映され、世界的に高い評価を得た有名映画「リトル・ダンサー」に感動したエルトン・ジョン氏が舞台化した作品です!

私は原作映画を観た事はなかったのですが、映画のジャケットである「バレエを習う少女達に混じるボクサー着の少年」の画像には見覚えがあり、「あっこの作品か~!」と一人盛り上がりました(笑)

◾️感想

ここからは観劇を経た感想を三つの項目に分けて書いていきたいと思います!
前述した通り私は映画未視聴で、これはあくまでミュージカル版のみを観た人間の感想です。もしかすると原作映画と多少異なる解釈が含まれている可能性がございますが、予めご了承いただければ幸いです…!

①どうなってるの!?ハイレベルすぎる歌とダンス

まず絶対に語りたい部分はこちら!
主人公ビリーがひょんな事をきっかけにバレエの才能を見出され、やがて新たな自身の運命を切り開いていく物語である本作。
なので文字通り劇中に欠かせないのが「ダンス」の要素なのですが、これがもう本当に、すごく衝撃的なんです……!!

というのも本作、本格バレエダンスは勿論のこと、それ以外にもタップダンス、ジャズ、ヒップホップ、コンテンポラリーダンス、器械体操…等々、挙げ始めたらキリがないほど沢山のジャンルのダンスが披露されます。

そしてこれら全てを、「歌いながら」そして「芝居しながら」、完璧かつ劇的に、文字通り全てが100点満点の状態でパフォーマンスして見せるのが、主人公ビリー役の少年です。しかもそれを三時間ほぼぶっ通しで……

"えっ!?あまりにも次元が高度すぎない!?体力どうなってるの!?"
"これ競技だったらトライアスロンってレベルじゃねえぞ!!"
…と、私はもう眼前で繰り広げられるそのパフォーマンスのレベルの高さに脳内パニックになりつつ、ただただ圧倒され尽くされました……。

あまりの衝撃で、第一幕が終わり休憩時間に差し掛かった頃には、自分の両腕にびっしりと鳥肌が立っていたのを今でも覚えています。

これらの歌、芝居、ダンスの高度なパフォーマンスはビリー少年だけでなく親友のマイケル役の少年をはじめとした子役達、大人達にも要求されている為、全体を通してあまりにもハイレベルな舞台だと感じました。

②個性豊かで愛おしい登場人物たち

はい!これらもとっても印象に残りました。

「女はバレエ、男はボクシング」が当たり前の考え方である田舎の炭鉱町で、一人の少年がバレエの道を志すのがいかに困難かは想像に難くありません。

そしてビリーがバレエと出会い道を切り拓いていく過程には、周囲の人々の存在が絶対に必要不可欠でした。

最初は「バレエなんてオカマのやるもの」とレッスンに否定的だったビリーに対して、口調では蛋白にあしらいながらも彼の中に眠る才能を信じることを諦めず、行動で示し続けたウィルキンソン先生。
姉のスカートを履いてリップを塗りながら、「自分を表現して何が悪い?」「ドレス着たって誰も死にやしない!」と、軽やかに歌い踊りながら葛藤に悩むビリーの背中を押す親友のマイケル。
そして己の中に宿るパッションを受け入れ、成長していくビリーの姿を通して、ゆっくりと心を変化させていく彼の家族や町の炭鉱夫達。

物語を通してこれらのキャラクター達が歌う歌には、自分の人生とその在り方。葛藤や不安、怒りと同時に、常に「自分らしく生きること」「希望を絶やさないこと」への強烈にポジティブなメッセージが込められていると感じました。

だからこそ、そんな魅力的なキャラクター達一人ひとりを愛せざるを得ない…!!と心から思いました!

③地響きが伝わるような「感情」のエネルギー

最後はこちら!!

本作の舞台は1985年のイングランド北部。政府の強硬改革に対抗すべく、炭鉱労働者達が大規模ストライキを開始する所から始まります。

炭鉱夫達と警察達の諍いが激化していく中で、常にそこにあるのは労働者達の「怒り」。
誰もが真剣で本気だからこそ、その”熱”は観客である我々も肌で強く実感することができます!

そんな社会情勢に相反するように、主人公ビリーがバレエに日々没頭していく様にも、彼の力強いエネルギーが存在します。
炭鉱ストと主人公のバレエ、形は違えどどちらも強烈な魂からの「感情」が表現されるからこそ、そのドラマティックな展開に目が離せなくなってしまいました!!

そして、そんな2つの要素が完全に折り重なった時に始まるのが、本作の見所の一つであるビリーの「Angry Dance」!

登場人物達の様々な感情が蓄積されきった先で表現される、本作で最も重く苦しい、ビリー自身の最大限の「感情」のエネルギーを前にして、もうただひたすらに口を開けて衝撃を受ける事しかできませんでした…。

人間の強い感情は魂を揺さぶるエネルギーを持っているなと、改めて確信いたしました…!

いかがでしたでしょうか?

色々お話しましたが、本作はミュージカルが大好きな私にとって、今まで観てきた作品の中でトップに入るほど、本当に高クオリティで素晴らしい作品でした!!

「大人も子供も関係無く、誰しもが無限の可能性を持っている」
「未来の為に進める歩みを止めることはできない」
「自分を否定せず、自分らしさを表現して生きることがいかに尊いか」
などなど、改めて気付かされたメッセージも多く、とっても感動しました…!!

機会があればぜひ、皆さんも観に行ってみてください!

それでは、さようなら!

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