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チタンの魅力

チタン愛好家の上島です。
今回はチタンの魅力について語りたいと思います。

チタンが発見されたのは1790年ごろ、実用化したのは1946年ごろで、鉄やアルミと比べると、まだまだ歴史が浅い金属です。
特徴としては「軽い」「強い」「錆びにくい」「熱伝導率が低い」といったものがあり、非常に優秀なことから多くの工業製品において利用されています。

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手にとってみるとわかるのですが、とにかく軽い。
とくに軽さが重要な山道具はチタンで作られているものが多く、登山を繰り返すうちに「いつの間にか持っているものがほとんどチタン製になった」というのはあるあるです。

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強く軽いという機能性もさることながら、ザラッとしたマットな質感や火にあぶられて美しく変色するところなど、使えば使うほど味が出てきて、他人から見るとただの汚い金属なのですが、陶器に近い感じで、使っている本人にとってはどんどんと愛着が湧いてきます。

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そんなチタンギアたちを引き連れて、今回は奥多摩の山へ行ってきました。

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山奥とは言え、油断すると熱中症になりそうなほど暑いので、涼をとれるいい感じの沢を探し求めます。

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水の流れる音が次第に大きくなってきました。沢が近づいてきてますね。

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なんという偶然!!
絵に描いたような「いい感じの沢」を見つけました!!

嘘です。

ここにいい感じの沢があることは何回も来て知ってました。
ここは奥多摩の「水根沢」という沢登りでは有名なスポットで、奥多摩駅からバスに乗り「水根バス停」から1時間ぐらい山を登るとこんなにいい沢なのに、登山道としてはマイナーなのでほとんど人に会ったことがありません。
こんなにいい沢なのに、登山道としてはマイナーなのでほとんど人に会ったことがありません。
この日も僕以外誰もここを通らず、プライベート沢を満喫できました。いい感じのプライベート沢をお求めの方はぜひ足を運んでみてください。

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さて、ひと休みしたらさっそくチタンを使って炊飯をしていきます。
今回は「牡蠣枝豆炊き込みご飯」を作ります。チタンクッカーに吸水した米と枝豆と牡蠣のオイル漬けをぶち込み、適当に味付けをして、チタンアルコールストーブにかけてひたすら炊き込む。
あとは沢をぼーっと眺めながらほったらかせば勝手に火が消えて完成です。
簡単ですね!!

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失敗しました。

ちょっと水が多すぎたのと、火力が足りませんでした。
あと、思ったより風が強かったのも災いしたようです。
持ってきた燃料は予備分も全て使い果たしてしまったので、もうこれ以上は追い焚きができません。
まあでも、これはお粥です。お粥だと思えば味は完璧でした。
美味しければオールオッケーです。
自然を相手にしているので、こんなことは日常茶飯事です。

そもそもチタンは熱伝導率が低いので、実は調理にはまったく不向きで、わざわざチタンで炊飯など一部のチタンマニアしかやりません。

完璧に見えたチタンにも欠点はあるのです。
そんな不完全さこそが、チタンのかわいさであり、魅力でもあります。

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