30代後半デザイナーの働き方
制作部の蜂巣です。
いつもゲームのことばかりブログに書いているとただの独身ゲームオタクなので、たまにはデザイナーぽいことを書こうかなと思います。
ティラノに入って14年が経とうとしていて、独身40歳を射程距離に捉え始め、新人時代、がむしゃらに働いた20代も気づいたら随分と過去の話になっていました。
働いていて、自分自身が何ができるようになって、
何ができなくなったのかとかをあらためて考えたことがないなと思い。
いい機会なので自分自身を見つめ直してみました。
これが30代後半のデザイナーみんなに当てはまる訳でもないと思うので、
完全に30代後半独身ゲームオタクデザイナー主観の自分語りだと思ってください。
1.体力面
これが一番わかりやすく。
無理なスケジュールで働けなくなったのと
ゲーム等で夜ふかしすると翌日にめちゃくちゃ響くようになりました。
仕事終わりに遊びに行くなんて今では不可能です。体を休めたい!
ただいいこと?もあって、夜遅くまで起きてられなくなり、
睡眠時間が増えたことでちょっとした風邪とか体調不良にならなくなったことです。普通の生活をするのが一番いいのだなと自分の体で実感することとなりました。ソファで寝る生活を長年続けていたのをやめたということもあるかもしれないです。
当たり前ですが、ベッドか布団で寝るほうが圧倒的に疲れを翌日に残さないです。皆さんはベッドか布団で寝るようにしたほうがいいと思います。
2.作業面
10年以上やっているし、さぞかし作業も早いんでしょと思われるかもしれませんが、そんなことはないなと自分では思います。
確かに30ちょいのときが一番作業が早かったかもしれませんが、
30代も後半になってくると長時間モニターを見ているのもしんどくなってきますし、純粋なデザインソフトを扱う作業という観点から見たら遅くなっているなと自分でも感じます。
もとからショートカットキーもあまり使わなかったので、使う癖をつけておけばよかったなと今更思っています。
若い人たちは使う癖をつけたほうがいいと思います。
正直言って年齢とともに衰えまくっているのですが、
少し歳をとってよかったなと思える点もありました。
3.デザイン面
さまざまな案件に関わらさせていただき、それを吸収して確実にデザインの引き出しや話を聞いてからゴールを導き出すまでのスピードは確実に早くなりました。
お客さんが何を求めていてどんな絵が必要なのかを打ち合わせの段階で判断して、絵に起こして仕上げるまでのスピードは若いときに比べると確実に早いです。
求められているものとブレのないものを上げる能力は鍛えられているなと。
これは単純なデザインのうまさではなく、打ち合わせなどでのヒアリング能力の上昇であったり、過去の経験で蓄積した事例などを紐付けていのだろうなと思います。
デザインに関わることだと、なるべく古臭いデザインはしないようにしたいのと、最低限どんなトーンのデザインもできるように、常に若い頃から心がけていることは、広告に関わらず、建築やファッションなどのデザインの流行だったりトレンドは追うように心がけています。
あとは、街を歩いていて、パッケージや広告を見るたびに配色やデザインのバランスを気にして見てしまったり、テレビや動画、YouTubeを見ていてもサムネだったり中で使われる演出だったりをかなり気にしてしまうくらいにはデザインが好きです。
年代や立場にあった働き方がどんな仕事にもあって、昔みたいにできないもうダメだではなく、今の自分の能力を客観的に捉えることで最適な動きができるのではないでしょうか。
それはデザイナーが自分で作業しないという判断もあるでしょうし、
能力にあったペースと量の仕事をするなどのコントロールの仕方もあると思います。20代前半と30代後半が同じような仕事の仕方はできないし、しているわけにもいきません。
それと、できなくなったからこうするではなく先を見据えて働き方を変えていくのが重要です。何も考えずに打ち合わせに出て、来るデザインをやって出してを繰り返すのではなく、なんのためのデザインなのか考え、答えを導き出す作業を毎回やっているのとでは同じ年数でも別の人生を過ごしたと言ってもいいくらい変わってくると思います。
めちゃくちゃ上から目線ぽくなってますが、自分自身ができていなかったのではないかなと思って言い聞かせてます。
私自身は人と仕事をするのがあまり得意ではないタイプのデザイナーなのですが、この業界に携わっていると自分のほしいものを自分より能力のある人に頼むことでより良いものがうまれる喜びがあります。
以前は好きだったこともあり自分でやってしまっていた3DCGの作業や動画編集の作業などは特に、イラストがめちゃくちゃうまい社員や3Dがスゴい社員、今では動画を専門としているチームも弊社の制作部にありますので、そういった社員やチームと一緒にやることで自分のできる事というか、
自分が携われる仕事の幅を増やしていくこともできるのがスゴいなと思えるようになってきました。
自分を振り返ってわかったことは、
1.睡眠はかなり大事
2.普通に生活しちゃうと太りがち
3.作業スピード遅くなっても若い社員には負けない、負けたくない
4.多分野のスペシャリストが集まって仕事すると楽しい
5.結局デザインが好き
6.最近独身が不安になる時がある
最終的に自分が楽しいだけのなにか言ってるわってブログになってしまいましたが、こういうこと考えながら働いている社員もいるんだよと社内外にわかってもらうために書いてみました。
今年もまもなく終わろうとしています。2022年も楽しいデザインライフを送りましょう。