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まだ見つかってない日本へ #2 タイムスリップ箱根旅

こんにちは!首都圏ハイカーの上島です。
前回の「まだ見つかってない日本旅」のPVがそこそこ良かったので、
味をしめてシリーズ化してしまいました。
今回ご紹介するのは「タイムスリップ箱根旅」です。

え、、、?アンタ何言ってんの?箱根なんか超絶メジャーな観光地じゃん。
めちゃめちゃ見つかりまくってるんですけど。
箱根湯本でスイーツ食べて、登山電車で美術館や強羅の温泉宿に行ったり、ロープウェイで大涌谷に登ったり…箱根なんてド定番でしょw

…と、思っているあなた。今回の旅ではあなたとはすれ違うことがないかもしれません。
それどころか、観光客の人混みと、ほとんど無縁の箱根旅なんです。
タイムスリップ箱根旅、イッテミヨ!!

■安定のロマンスカー

箱根といえばロマンスカーですね。webで予約すればチケットレスで確実にゆったり座って箱根に到着できます。
そして、箱根湯本についたら登山電車ではなくバス。「桃源台行き」のバスで「レイクホテル前」下車。湯本駅付近は道が狭く多少渋滞していますが、塔ノ沢を超えればスイスイです。

■今回もキャンプです

1日目のお宿は「芦ノ湖キャンプ村」。芦ノ湖湖畔のとても素敵なキャンプ場なのですが、嬉しいことに土日祝日でも予約が取れないことはほとんどありません。
キャンプが苦手な方にはコテージもあり、お風呂もありますのでご安心を。

焚き火などのアクティビティにいそしみ、まずは冬キャンを楽しみます。

■箱根湯本まで歩きます!

翌朝は湖畔で優雅にコーヒーを味わってからゆっくりテントを撤収して出発。芦ノ湖の北端から箱根湯本まで約16kmにおよぶ徒歩旅のスタートです。
時速4kmで約4時間。たった4時間でほぼ箱根を横断できてしまう。
箱根って意外とめちゃくちゃコンパクトなんですよ。

まずは芦ノ湖を半周するハイキングコースです。
快晴と紅葉が相まってこの世の楽園のような絶景。登りもほとんどありませんので余裕で景色を楽しめます。

■セーブポイント① 龍宮殿

箱根園を過ぎて少し歩くと「日帰り温泉龍宮殿」に到着します。
写真が撮れなくて残念ですが、ここの露天風呂がマジで最高なんですよ!
湯質もとてもいいですし、芦ノ湖を行き交う海賊船や晴れているときは富士山が露天風呂からドーンと見えて、まさに絶景です。

■スルーシナリオ 箱根神社

このトレイルで唯一の人混み、箱根神社。
大きな水中鳥居があり、ここで写真を撮るために外国人も日本人も大行列しています。
湖畔のハイキングコースにはほとんど人がいないのに、いきなりここで人口が爆発するのでびっくりします。

行列を横目に、ここは華麗にスルーします。
そして箱根神社を通り過ぎるとすぐに栄えた街が現れ、元箱根港に到着。
芦ノ湖半周トレイルはここで終了です。

■ここからが本番!江戸時代にタイムスリップ

さて、ここからが今回の本番「箱根旧街道」。
苔むした森と江戸時代から続く石畳の登山道がなんとも言えないエモさを醸し出していて、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気を満喫できます。

源流やいろんな植生があり森の顔がコロコロうつり変わるので、歩いていて飽きがきません。

少しだけ登りがありますが、芦ノ湖側からは登山というレベルの坂ではないのでほとんど疲れません。
滑る石畳にさえ気をつければ、全然スニーカーでも行けると思います。
そして、こんなに良いトレイルなのにほとんど人とすれ違うことがないんです。

■セーブポイント② 甘酒茶屋

江戸時代の旅人が疲れを癒やした「甘酒茶屋」。
当時はお店がたくさんあってたいそう賑わっていたようですが、明治時代に国道の開通などで旅人が減少し、今はこの一軒を残すのみとなりました。
ぜひ末代まで続いてほしいものです。
建物の歴史だけではありません。ここの甘酒、めちゃくちゃ旨いんです。

この甘酒を飲むためだけにここまで来てもいいレベル。
正直、甘酒の概念がぶち壊されるヤバさです。

■天成園が見えたらもうすぐ

めちゃくちゃ端折りますが、いろいろあってあっという間に天成園。
ここまできたらもう箱根湯本はすぐそこです。

■セーブポイント③ 中村屋

箱根湯本商店街の端に「寿司 中村屋」があります。
他にもたくさん良いお店はありますが、オススメは中村屋の蒸し寿司です。
昭和24年創業、湯本で唯一のお寿司家とのこと。
長々と歩いて疲れた体にビールを流し込み、ほくほくに蒸された海鮮に舌鼓。

生きてて、よかった。
そしてこれをトリガーに眠っていた通風が目を覚ましました。

生きるって、つらい。
通風発作を犠牲にしてでも食べる価値のある一食です。

■ロマンスカーで優雅にエクストリーム帰宅

帰りももちろロマンスカー。
ロマンスカー本当に最高ですね。最推し電車です。
そしてお供は通風コシヒカリラガー。


芦ノ湖から箱根湯本へのハイキングルートは下り坂なのでとても楽ですが、
16km歩くのはちょっと…という方は、バスでセーブポイントのみを巡るのもいいと思います。
しかし、まだ足腰が丈夫な人には「観光地をひたすら歩く」という旅をぜひともオススメしたいです。
流域を歩くことでしか味わえない旅感が、どこの観光地にもたしかにあります。

そしてなにより、人生の中で野山を自由に歩きまわれる時間は、それほど長くないです。

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