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DPA認定ドローン操縦士回転翼3級を取得した話(備忘録)
どうも、テポです。
ふと思い立って、表題のとおりのドローン操縦士回転翼3級を書いてる時点では、取得できる予定なので、取得するに至るまでのことを備忘録として残そうと思い、久々にブログ書いてます。
なぜドローンの操縦士資格を取ろうとしたのか?
仕事に困っているわけでもないですし、ラジコンが好き!とかいうわけでもありません。二年前に2級鍵師(というロックスミスの資格)を取った時と同様、長期休暇を使って短期で取れる資格がないか検討していました。検討するときの条件としても、何かしらセキュリティと関係ありそう?と考えるものを探していました。そんな中、ロシア vs ウクライナの戦争が始まりました。この戦争に限らず2021年はアメリカ vs イランの対立の中でもドローンが活用されました。ドローンにおいて、セキュリティ?という人もいるかもしれませんが、自分が初めてドローンxセキュリティで耳にしたのは、CODE BLUE 2014でのとある講演でした。それから8年近く経ったいま、以下のことが気になり始めました。
日本と世界におけるドローンの活用シーンとその実例 (知りたい)
日本と世界におけるドローンに関連する法律 (知りたい)
ドローンの操作方法、操縦スキルの育成 (身につけてみたい)
ドローンを活用したセキュリティの話 (聞けたら嬉しい(が、あまり期待してない))
今後、ドローンが実社会に大いに登場してくるであろう未来は予測されてますが、資格を取るタイミングとしては、今でいいかもなと思った感じでした。
なぜDPA認定の資格にしたのか?
「ドローン 資格」で調べると、国内で取得できる資格はおおよそ4つあって、DPA、JUIDA、DJI CAMP、JDAとあるのですが、座学重視よりも実技重視にしてみたかったところがあります。特に今のこの時期においても、ドローンに関する法律はかなり変わることが予想され、集中して学んだ座学が一年後には使えないということもありそうだなと考えました。また、座学が多すぎて、実技が身につかないということも考えると実技重視であることがいいと考え、DPA取得を検討し始めました。とはいえ、DPA取得のための体験コースをまずは受けてから、本申込みをするか考えたのが事実です。
資格取得までのスケジュール
DPAの資格を取れる関東の学校はいくつか存在しますが、自分が通ったのはDrone Biz School東京校(ドローンビジネススクール; 以下DBS)にしました。
長期休暇を取る期間の中で、最初に問い合わせしたところが集中して4日間参加できるということと、体験もその前に受けることが可能とわかったので、ここに決めました。なお、当方、ドローン操作経験ゼロのため、初心者としての操縦コースであるオープンコースも受講しています。各コースの詳細はDBSのサイトを見てもらうとよいでしょう。
2/25(金):体験申し込み
3/12(土):体験(座学30分、実技15分だった気がする)
3/21(月):オープンコース1日目
3/22(火):オープンコース2日目
3/23(水):アドバンスコース1日目
3/24(木):アドバンスコース2日目 (回転翼3級を取得するに必要なコースの最終日)
講習で学んだこと -実技(オープン&アドバンス&追加コース)-
実技で学んだことは以下のとおりです。項目はざっくりとした記載です。
オープンコース(2日間)
着陸
ホバリング
前後移動
左右移動
上昇下降
斜め移動
四角移動(正面固定で時計回りに前右後左やその反対)
円移動(水平旋回なし:機体を正面や90度、180度向けた状態)
アドバンスコース(2日間) (★オープンコースを早めにこなせて、早めに履修できたもの)
各方向四角移動(時計回りに前右後左やその反対) ★
円移動(水平旋回あり:基本正面を向けながら) ★
斜め下降
8の字
カメラ付きドローンでの撮影(目視しながら)
追加コース
目視外飛行(カメラ付きドローンを使い、ドローンを見ずに、ジンバルカメラを操作しながら)
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講師と生徒が1:1あるいは1:2になるのですが、1:1での指導が基本で、別の方が教えられている間は、シミュレーターソフトでReal Flightというソフトとプロポを使ってホバリング等の練習をしていました。利用していたソフトのバージョンはv7,v8,v9.0だったはず。ゲームといえばゲームですが、これを使った操作感覚を学ぶのが本当に難しい。でも、不思議なことに翌日には前日できなかった操作ができるようになっていたりするから、人間て不思議。
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アドバンスコース2日目には、DPTといわれるシステムを使ってドローン操縦の技能テストが行われました。合格ラインは前後移動や円移動など各テスト項目の平均で45点以上であり、自分は62点でした。平均で50点台が多いいわれる中でのこの点数なので、まあ良しなのかなと。
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講習で学んだこと -座学-
各コース初日にテキストが渡され、初日の深夜0時有効期限の動画の参照が言い渡されます。講師にお願いして有効期限調整も可能で、アドバンス2日目の午前中には筆記試験があります。20問マルバツ式で自分は19問正解でした。自分が不正解だったものは、テキストにも動画でも説明されていない、無線局開設に関するものだったので、ひっかけといえばひっかけでしょうか。基本はオープンコースで学ぶ内容から出題で、6割正解で合格です。
講習で学んだこと -座学(オープン)-
オープンコースについて
ドローン操縦士協会DPAについて
ドローン操縦士回転翼3級について
オープンコース講習内容
オープンコース時間割例
コース紹介
ドローンの基礎知識
ドローンとは?
無人航空機の種類
ドローンの種類
ドローンの歴史
ドローンの活用
ドローンの構造
マルチコプターの飛行原理
操縦方法(モードについて)
一般的なドローンの構造
ドローンに関する規制・法律
関連法規
無人航空機の飛行
航空法
飛行の空域
飛行方法
小型無人航空機等禁止法
摘発事例
その他の留意事項
ドローンの安全運用について
ドローンの安全運用について
機体の飛行前確認
機体の点検整備
機体の取扱い
気象予測
事故事例
事故対応
URL集
講習で学んだこと -座学(アドバンス)-
アドバンスコースについて
ドローン操縦士協会DPAについて
ドローン操縦士回転翼3級について
アドバンスコース講習内容
アドバンスコース時間割例
コース紹介
オープンコースの復習(先述した内容全般のため割愛)
カメラの設定
カメラ設定
DJI GO4
DJI FLY
空撮について
マイクロドローンについて
ドローンによる外壁調査
建物の原状
得的建築物定期報告制度
赤外線調査の仕組み
調査機体
調査に必要な体制
太陽光パネル点検
ドローン屋根点検
ドローンによる測量
ドローンによる農薬散布
飛行許可申請
飛行申請
FISS
飛行場所の許可について
アドバンスコース終了後について
DPAドローン操縦士回転翼3級発行の流れ
ライセンス付帯保険
ドローン保険について
ドローンの安全運用について
URL集
講習後の残タスク
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アドバンス修了からだいたい5営業日かかると言われましたが、その後はDPA IDが通知されてくるので、マイページの設定と技能会員登録を行い、さらにオンライン講座を受講する必要があると言われています。それが済むと写真や本人確認書類のアップロード申請を行い、ライセンスカード・証書が発行されるとのことで、このブログをアップロードしてるタイミングではまだこの工程は待ちなので、タイミングが来たら加筆しようとおもいます。
DPAオンライン講座eラーニング
(2022/04/17加筆)
アドバンス修了の翌日にはコース案内がきてたんですが、メール埋もれていたりで、オンライン講座の完了が遅れました。内容としては、オープン、アドバンスで学んだことを再度動画で振り返って復習し、コース内に用意されている確認テストをこなして、写真をアップロードするとライセンスカードが送られてくる仕組みです。集中しれば、1,2時間くらいで終える内容です。なお、私は「目視外飛行コース」を追加受講していたのですが、ポータルサイトに反映されておらず、講師に確認したところ、よくある話だそうです。が、結局、送られてきたライセンスカードも目視外飛行可能となるカードになってなかったので、結局申請し直して、カードも再発行。。。。
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DPA ドローン操縦士回転翼3級のライセンスカード発行
証書とライセンスカードが一緒に送付されてくるまで、数日でした。
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2級,1級の存在について
さて、ドローン操縦士回転翼3級を取得できましたが、2級,1級はあるのか?
もともといくつかのサイトもみていたりしたんですが、DPAのサイトには今は2級,1級について明記されたものがないんですよね。ということで、講師の方を通じて、DPAに確認いただきました。
1級、2級とも作成していたが、国の動きとの兼ね合いで作成途中で断念
しばらくは回転翼3級のまま
国の流れによって、今後内容の変更(技術項目の変更など)がある可能性
まあ、法律や法整備などもまだころころ変わりそうなので、そういうもんか、って感じです。とりあえず、自分はドローンの操縦資格としてはたぶんこれがラストオーダーとなるかなと思います。
おわりに
操縦に必要となる資格はとったけど、やはり車の運転など同様、何もしてなかったらドローンのペーパードライバーになりそうなので、シミュレーターを使ったり、トイドローンを使うなどして、家でも操縦の練習はしていこうと思いました。継続は力なり。また、時間とお金に余裕ができたら、マイクロドローンの操縦資格取得に向けて、活動していけたらいいなと思います。
実技はそうとして、やはり国内におけるドローンの法律は必要に応じておっていくのと、海外におけるドローンの実情やドローンセキュリティといったドローンのサイバーセキュリティと脅威インテリジェンス(†)も個人的なところで時間かけながら追っていけるとよいなと考えていたりしますが、国内でも同様のことについて調査されている方がいたりするのなら、私自身詳しいわけではないですが、お話できたりするといいなと思っています。
長文となりましたが、どちらかといえば、備忘録なので、興味持ってドローンの講習を受けてみたいと考える人の助けになるなら、幸いです。
参考文献
一般社団法人セキュアドローン協議会