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最近読んだ雑誌以外の本

今年は写植機発明百年…とかで、いろいろ賑やかだった…。
ということで、私も写植に関することを少し書いてみる。

その昔、タイプラボにも写植機があった(カミさんは写植オペレータ)。
1980年に購入したのは、当時写研の最新機種だったPAVO-JL。
スポット罫という機能がつき、直線が描けるようになった機種。
それまでの写植機は、全角の罫線を連続印字して長い線を描いていたのだ。
機種名末尾JLのLは、ラインのことだったと思う。

写植機本体が約300万円、文字盤にもほとんど同額を注ぎ込んだが、それでも書体は足りず、その後も追加していった…。

しばらくして、ブラウン管のモニターが付いてナナメや円弧の線も描ける機種が出てきた。
写研のそういう機種を導入しようと思い、展示会に行って見積もりを頼んだのだが、いつまで経っても営業の人はウチに来てくれない。
温厚な私もとうとう頭にきて、写研をヤメてモリサワの最新鋭写植機を入れることにした。
こちらはすぐに営業の人が来てくれ、それまで溜め込んだ写研の文字盤を問題なく使えるように、枠とかレンズが改造されたROBO15XYを1989年に導入したのだった…。

画像は、「邦文写植機発明百年」 冊子[資料編]増補改訂版 A4 P.176 書籍[記録編]B6 P.620

モリサワの写植機を購入したら二泊三日の香港旅行に招待され、大阪の会社は商売上手だな…と思った…。


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