次兄の思い出…１

晴れ。
きょうは大谷クンの所属するエンゼルスの試合がない…。

次兄が亡くなったのは４月の12日。
ということで、本日は月命日になるのかな。
親の命日も憶えていないヒドイ人間だが、この日は忘れないかも…。

彼は高校時代に計算尺部に入り、競技会に出て何度も日本一になったりした。
競技会のために自宅でも練習に明け暮れ、私も手伝いを頼まれたことがある。
５分だったか10分だったか忘れたが、規定時間内に問題をいくつ解けるかという競技の練習だった。
私は秒針のある目覚まし時計を見つめて「スタート」「はい、終わり〜」というだけの簡単な仕事だった。

玉ノ井の実家の２階。
開け放った窓から熱気が入り込む西向きの部屋。
二人とも黙ったまま、計算尺のカーソルが発する僅かな音だけが聞こえる数分間。
次兄と二人で過ごした、遠いむかしの夏休みの午後…。

白いネモフィラもあることを知った