原稿料の考え方
1文字○○円の設定について
こんなことを書いたら、
「ややこしそうな奴だな。コイツをやめて、ほかの使いやすい若手に頼もうか」となるリスクは敢えて承知です。
じつは、原稿料の設定の仕方です。
基本的に「1文字○○円」という仕事をお請けしていません。
原稿を書くという行為は、たんにパソコンのキーを叩く作業ではありません。「原稿を書く」という行為をアウトプットとするなら、その前にインプットが必要です。
インプットとは事前のリサーチ、取材のアポ取り(自分でやる場合)、取材・インタビュー、事実関係の裏付けや補足情報調べなど多岐にわたります。それらのインプットした情報を、クライアントさんが求める文章に組み上げていく、すなわち原稿を書くのがアウトプットです。
アウトプットが終わっても、原稿はまだ完成ではありません。必ず校正と推敲をやって、原稿をブラッシュアップしていきます。そして「もう自分では直すところがない」という状態まで磨き上げて入稿します。
入稿した原稿を編集者が読んで、直してほしいところがあればライターに戻して修正を指示。指示された箇所を直して、修正稿あるいは第2稿として入稿し、直すところがなかったら校了です。これらの手順ひとつでも疎かにしては質の良い原稿はできません。
これらのインプット~アウトプット込みで「執筆」です。
ですから見積もりを希望されるお客様には、全体の作業量とかかる日数を勘案した原稿料を提示しています。ただし、案件によっては文字単位の設定でもお引き受けすることがありますから、そこはご相談ください。
基本的にと書いたのは、そういう意味です。
(2021年5月21日、内容を修正・加筆)
原稿料の目安を、ホームページに掲載しています。併せてごらん下さい。
http://wos.cool.coocan.jp/
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