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カメライターのギャラは5割増し請求
「フリーランスライターのブツクサひとり言」第37回
写真も撮るライターのことをカメライターと呼ぶことがあります。カメラ+ライターから生まれた造語です。
カメラマンを手配するとその分のギャラが発生するため、ライターに「ついでに撮ってきてよ」と頼むクライアントは少なくありません。
ただし、写真のクオリティや構図にこだわる記事だと、プロのカメラマンは必須です。
記事の取材を発注する側からすると、ライターのギャラで写真も撮ってきてくれるから、経費の節減になると考えるようです。
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その考えの是非は、ここでは敢えて論じません。
私が「写真も」とオファーをいただいたときは、撮影料金も見積もりに含みます。
インタビュー取材のついでに撮れるとはいえ、撮影のために労力と時間をかけて写真という成果物を提供するのですから、完全に無料ではクライアントに対してかえって失礼だと思うのです。
ですから写真も撮ってほしいというオファーをいただいたときは、次の条件を承知していただいた場合にお請けすることにしています。
・プロカメラマン並のクオリティを期待しないこと
・撮影料金は記事執筆の5割を請求する(=ライター仕事の1.5倍)
ギャラをいただくことで成果物に責任も生じますから、インタビューの片手間に撮るという意識を払しょくする意味もあります。
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これは私が取材用に使っているカメラ、CanonのM100です。プロ仕様のカメラではありません。
これを選んだ理由は一眼レフが高くて買えなかったこともありますが、自分にとってオーバースペックのカメラだと持て余してしまい、カメラの機能を発揮できないからです。
それならば機能的にも大きさ的にもちょうど手頃なカメラを使いこなすほうが、よりクオリティの高い写真が取れるのではないかと考えたのです。
実際に使ってみると邪魔にならない大きさで、それでいてスペックに不足感がない、ライターが装備するには手頃なカメラで気に入っています。