映画・ドラマ鑑賞記🪨🚀(オデッセイ)
リドリー・スコット監督 2015年 141分 米映画🇺🇸
✏️『エイリアン(1979年)』『ブレードランナー(1982年)』のハリウッド映画界の巨匠が、主演マット・デイモンを擁して製作された火星の有人探査計画がテーマのSF娯楽作品。
✏️あらすじだけを読めば、とても絶望的でシリアスな物語展開を思わせるのだけれど、実際の内容は取り残されたワトニーのポジティブ精神&ユーモアが作中散りばまれてて、作品本編からの悲壮感のようなものは微塵も感じられない。
ワトニーの専門分野である植物学の知識と厳しい訓練で得た経験、そして天性の明るさで危機を乗り越えていく姿が作品の見どころ。
オタク系女子ヨハンセン(システムオペレーター兼原子炉技術者)への扱いがオタク差別⋯もとい、少々セクハラ気味なのが今見ると気になる箇所ではある。
だが、この映画も『インターステラー』と同様に科学考証はなされているので、科学的におかしな点は少なくとも私には気にならないレベル。
物語中盤以降登場するJPL(ジェット推進研究所)、中国国家航天局(中国版NASA)など中華系のエンジニアなどが登場するのに対し、本邦🇯🇵の技術者や俳優どころかセリフにも一切登場しない。
この辺りがSFの名作であるのに、本邦🇯🇵での人気が今一つの評価の原因だろう。(映画『トップガン マーベリック』との対比)
本作の個人的なお気に入りは、物語終盤の火星の赤い砂漠🏜️をローバーでアレス4用のシャトルへ移動するワトニーとバックで流れるBGM。(このシーンは睡眠導入効果が抜群🛏️💤)
他にも『インターステラー』など、他のSF作品と違い“宇宙に神はいない”という裏のテーマがあったりして考察してもおもしろく、中々興味深い作品である。🤔
未見の方にはぜひ一度おすすめしたい。🔚
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