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世界の終わりからを観た
4月7日公開の世界の終わりからを観た。
想定よりも遥かにリアルで、
ファンタジー的で映像美のこだわりも強かった。
ひとことでいうなら「きりやかずあき監督」らしい作品だ。
きりやかずあき監督らしいとは紀里谷さんの想いそのもののような気がして少し恐怖もあるということだ。
私は、紀里谷さんの想いに大変共感している。実は、長年追いかけて来たわけでも、全てのきりや監督の作品を観てきた訳でもない。(申し訳有りません、今は大ファンです)
では、なぜこの作品は食いつくように公開直後に映画館に足を運んだかというと、2年前に出版された「地平線を追いかけて満員電車を降りてみた」という本を手にしたからだ。
紀里谷さんが、4年半という年月をかけて作りあげた傑作。私は、あまりにもこれに衝撃を受けた。今も時々読み返す本である。
私は、この本を読んだ日のことは鮮明に覚えている。ベンチャー企業で働きだしたばかりのペーペーの私は、2ヶ月間の東京出張中だった。(元々地方住み)
日本の文化とも言える例の満員電車を経験している最中だった。ある日曜日、洗濯機を回してる間の暇つぶしに読み始めたのがきっかけだった。冒頭から引きずり込まれるように夢中なって読む手が止まらなくなった。昼過ぎに電車に乗って買物にでかけたのだが、電車の中で読み進めると涙が溢れそうなったから読むのを辞めた。すぐさまに帰宅し、一気に読み終えた。そして、とにかく泣いた。目が腫れるほど泣いた。こんなに心が撃たれた本に出会ったことがなかった。
そこから、きりやかずあきさんがどんな想いでこれを書いたのかとても興味が湧いた。
それからというものTwitterをチェックし、YouTubeで話されているものを色々拝見した。
一流と言われる苦労や、映画監督としての批判や称賛、興行収入として横並びにされる世間のフィードバック。凄まじい抑圧の中で生き抜いていたんだとわかった。wifiもない山奥で生活していることも知ってどんな気持ちでこの本を書いたか少しだけ分かったような気になった。ある一文が心に残っている"お金も名誉も全て一度手に入れたけど全然幸せじゃなかった"
紀里谷さんだから言えることば
もしそうであれば、私達は何を求めているのだろう
お金のために時間を費やしていないか
もう少しでも貯金できればいいと思っていないか
少しでも認められたいと思っていないか
あの本は、自分の大事なものに気付かせてくれる最高の本。
話は逸れたが、そんな紀里谷監督が再び映画を作ると聴いて大変待ち遠しかったのだ。
今の紀里谷さんが何を言いたいのかとても興味があった。
この映画は、賛否両論あると思う。
観覧者に委ね過ぎだとか
良く分からないとか
セリフが多すぎるとか
でも、私には紀里谷さんが言いたい旨のうちが分かる気がした。
人はみんな愛されていて、
夢を語っていいし、追いかけていい。
思い通りにはならないことばかりだけど、
しっかり生きてこうと思える。
とても涙がでた。
私が、立ち話で32歳からトルコ留学を決められたのもきりや監督の作品に後押されたから。
自分の気持ちに素直になって、いつも選択しない選択をしてみて見ている世界をほんの少しだけ変えていく。
涙が溢れる作品に出会えて感謝です。広告費もかけずにやってるみたいだから、ぜひ紀里谷さんを応援してください。あなたの心ももしかしたら何か変わるかもです!
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