見出し画像

新卒面接の面接官をやってみて、就活生に伝えたいこと。働くイメージって何か




私はシステムエンジニアとして働いており、新卒面接のエンジニア職種希望者に対する2次面接の面接官としてアサインされて何度か面接官を担当した人間である。

はじめに

面接はこの質問にはこう答えればいい、というような正解があるようなものではない。

面接では応募者の能力やポテンシャルと、弊社にマッチする度合いを見ている。能力がなかったり全然マッチしていないのに、それらをあるように伝えるというのは基本的には無理である。

面接のテクニックでどうこうなるのは1次面接までであり、学生と比べたら面接官を担当している人は人を見る目が格段に高いので、誤魔化しは効かない。

新卒面接で見ているのは大きく分類すると以下である。

  • 1️⃣ 社会人としてやっていける基本的な能力があるか

  • 2️⃣ 弊社が考えている社員にやってもらいたいことと、応募者がやりたいことが一致するか

  • 3️⃣ 弊社が考えている社員にやってもらいたいことを、遂行する能力またはポテンシャルがあるか

1️⃣と3️⃣は被るところもあるが、基本的には1️⃣は1次面接で見て、2️⃣・3️⃣は2次面接〜最終で見るようなものである。

この記事で伝えたい『働くイメージができているか』は2️⃣を判断するための重要な要素である。

働くイメージができているか

まず、この『働くイメージができているか』は大きな評価基準となる。応募者自身が、自分が働くことを想像できているか ということである。このイメージが応募者自身にないと、まず応募者がやりたいことが誰もわからないので、応募者がやりたいことと企業が社員にやってほしいことが一致するかどうか判断のしようがないのである。

『働くイメージができているか』は、ふわっとしている概念であるが、面接官はこれを判定しなければならない。

面接官「働くイメージができていますか?」
応募者「はい、できています」
面接官「ならOKです」

という自己認識だけを聞いて判定するわけではもちろんない。
ではどういうところで判定しているかというと、色々あるのだけど、たとえば分かりやすい例でいうと、応募者からの質問である。

  •  残業はどれくらいありますか?

  • 有休消化率はどれくらいありますか?

  • 会社に入っても趣味は続けられますか?

こういう質問も働くイメージを持つため情報を集めているとも捉えられなくもないが、こればかり聞かれると、本当に弊社で働くイメージできているのかな?となる。

あとは、面接官から『5年後、どういう社会人になっていたいと思いますか?』と聞いたりして判断している。とはいえ、こういう質問に対してもマニュアル解答みたいなのがあったりするので、マニュアルっぽいと思ったら別の聞き方をしたり、他の質問をしたりして総合的に見て判断している。マニュアルを覚えれば乗り切れるわけではない。つまり実際に働くイメージを持っていないのに持っているふりはできない。

なので、働くイメージを持っていない就活生は働くイメージを持とう、ということである。

働くイメージってどうやって持つのか

では、どうやって働くイメージを持つのか?

これは難しい。難しいが、就活を成功させるためにはやらなくてはいけない。逆にいうと、これができているだけで、できていない就活生と格段に差が付けられる。

ここから先は

1,830字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?