メルカリをいい意味で利用する。

おっさんずラブが私にメルカリを始めさせた。

理由は劇場版映画DVDが泣くほどつまらなかったから。

豪華版定価8,800円、Amazon価格5,436円。

私のなけなしのお金をどうしてくれる！返してくれ！と憤った。

俳優の皆さんは何も悪くない。

脚本がわるかった。

それだけは記載しておく。

本当に書きたいのはそこではない。

見終わったあとDVDを取り出すと、神の声が聞こえた。

「……聞こえますか…そこの悲しき民よ…メルカリで…その駄作を…出品し…現金に……かえるのです……」

3時間で売れた。

それに味をしめて、捨てる予定だった物、不満足で買い替えたかったものを出品。すぐに売れた。

元広告屋のテクを駆使して、購買意欲をあおりまくった。

売れた。

私の目的は売れることでも、現金を手にすることでもない。

いつしか、自分の書いた文章でどれくらい早く売れるか（認めてもらえる・納得してもらえる）が主たるものになっていった。

売上でちゃっかり白物家電も購入しているけどね。

ドラム式洗濯機ZABOON、ヤマハのBluetoothイヤホン、プラスマイナスゼロのコードレスクリーナー、みんなありがとう。いらっしゃい。

洗剤自動投入最高。

初めてのドラム式最高。

ただ夫に言っておく。

白物家電を投入することはズルとは違う。

それに、家電があるからといって育児が楽になるわけでも、君が言う様にずっと寝ているわけでもないですから。

創出された時間で息子の相手をしたいんだ。

自分の時間がほしいだけなんだ。

君もいっぺん育児やってみたらいい。

一週間ももたんぞ！

私にも給料をくれ。

令和2年5月15日

欲望に負けあいすまんじゅうをかじりながらキッチンにて