スマホをやめられないなら最新型の「ガラケー」にすればいい!?
ペイペイ?もちろん使えません。
アプリにご登録で今日から割引が…ございません。
ガラケーにしたからです。
その日から常に10センチくらい浮いている気さえする。
「身軽って、このことか。」
スペイン語通訳者になりたいと叫び、勉強を始めたが子育ても忙しい。
読書がはかどってきてさぁ本腰をと思っても、こちらが腹の調子と戦っていても、息子は待ってくれない。
つかの間の休憩はスマホの中のBTS。
流行りものを毛嫌いしていたわたしだが、秋からハマってしまった。
そこからは脳みそがカチ割れるかと思うほどのスマホ・スマホ・スマホ。
ブルーライトを浴びすぎて舌までブルーになるかと思った。あおべーあかべー。
スマホをやめたくて、南京錠をかけて箱に閉じ込めた。
タイマーがついていて何時間も開けられないものだ。これなら物理的に触れないだろう。
でも箱に入れたのは最初の3日だけ。
取り出すのも面倒で箱に入れなくなるってオチ。
でもわたしはニンゲン。
考えるチカラアルネ。
そこでハッと気づいたんです。
“ そうか、スマホやめよう。”
幸い格安シムだし、スマホに戻したくなったらカードの抜き差しですぐ可能。
今どきガラケーって珍しいし、逆ミーハー心に火がついた。
(東京ディズニーランドは皆が行ってるから、逆に私は死ぬまで行かないという謎の希少性を感じている)
買った。
届いた。
差し替えた。
あら、ハッピー!
娯楽を見ることができない→見ようと思えばパソコンがあるという安心感。そしてパソコンを開いてまで見ようと思わないので、必然的にSNS離れ。最高。
よく考えれば中学生まではこうだったんだよなぁ。娯楽付きケータイなんて持ってないから。
取り戻した時間で読書をしたその清々しいこと!久しぶりに出してきた Kindleも心なしかうれしそうだ。
失ったんじゃなくて、自分で時間を捨てていたんだ。
毎日見ていたBTS。最初はこたえたけど、3日ぶりに見るナムさんはより輝いて見えた。
ひとつひとつのパフォーマンスを噛みしめる。
楽しめるって、ありがたいなぁ。
そしてずっと恐かったオンライン西(英)会話を始めた。
一対一なんて逃げられないじゃん!と思っていたけど、単純に面白い。
毎日新しい人と会って、話をすることが。
あぁ私社会に飢えてたんだ。
育休中での子供との閉じた世界。
自分の名を呼んでくれる人もいない。
そんな中笑顔で名前を呼び合える人がいる。
オンライン教室だからあと腐れも気遣いもないカラッとした明るさ。
自分でつけたイングリッシュネームも板についてきた。
会話にハマって文法から遠ざかっていたけれど、やっぱり正解がわかっていないと私のゴールにはたどり着けない。
通訳になりたいのなら、なんとなく通じるスペイン語ではダメ。
去年は自分と向き合って10キロ痩せられた。
今年はスペイン語をモノにする!と思ったけど、そんな簡単じゃなかった。
ただ、春の私と冬の私はハッキリ違う。
それは分かるし、新しいことばを話せるようになったって凄くないか?
誰もヨイショしてくれないので自分で書いておく。
とんでもなくクレバーなオスベル先生に言われたひとこと。
「子供がやるローレベルから始めよう」
ショックだった。
そりゃ文法には抜けがありすぎるのを自覚しています。
でも10ヶ月独学で頑張ったのがゼロからと言われて、ガックリきてしまった。
彼の言うことは正しいし、現にネイティブスピーカーではない彼が完璧な第二言語を獲得するのには、血の滲む努力があったのだろう。
生きた言葉だ。
スマホもそう。
ままならない西会話もそう。
楽しさだけ追いかけては人生を無駄にする。
本当のゴールはどこだっけ?
今だけの楽しさに負けていいの?
せっかくガラケーという自由を手にしたんだ。
羽ばたかなくちゃ。
令和3年12日2日深夜 じぃじお誕生日おめでとう。