人間に呆れながらも最後まで信じた神様の話
春の終わりから夏にかけて見頃を迎える、おとめ座とさそり座。
その2つの星座の間で輝く星座があります。
女神アストライアが持っていた、人間の善悪を図る天秤。
そう、てんびん座です。
世は黄金の時代、銀の時代、青銅の時代、英雄の時代、鉄の時代へと移り変わっていきました。
最初のうちは一緒に地上で生活していた神々も、時代が進むにつれて人間たちの醜さに目を当てられなくなりました。
神々が天界に戻る中、アストライアだけは最後まで天秤で善悪を裁いたといいます。
しかし、人間同士の争いが国同士に発展すると、天秤も役には立たず、アストライアも呆れて天界へと昇りました。
天秤も空に上げられ、てんびん座に、アストライアはおとめ座になった、と言われているのです。
次回はどんな物語が星達から聞けるでしょうか。
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