丸山奏子プロの退団に対する個人的意見
退団発表
Mリーグ2022-23レギュラーシーズンにて、赤坂ドリブンズはチーム順位を7位で終了しました。ドリブンズは2021-2022シーズンも7位。Mリーグでは規定により、2シーズン連続でファイナルに進出できない場合はチームメンバーを1人以上変更しなければならない…という規定があります。
赤坂ドリブンズはこの規定に基づき、チームの選手の入れ替えが行われることが確定していました。ドリブンズはメンバーの入れ替えが皆無で、園田プロ・たろうプロ・村上プロの男子プロ3人は5年、女流の丸山プロも4年所属しています。それだけに選手の入れ替えは一つ大きな山だということができると思います。
そしてシーズン終了からしばらく経ち、2023年5月29日、赤坂ドリブンズ公式Twitterにて選手契約更改についての発表がされました。
結果として園田賢プロ・鈴木たろうプロが残留。村上淳プロ・丸山奏子プロと2名が退団となりました。ドリブンズの選手入れ替えについてはずいぶん前に確定した事項だったため、筆者もドリブンズの4名の内、誰がクビになるのか?というのは記事としてまとめていました。
詳細は記事の中身を確認していただくとして、結論だけを述べますと男性なら村上プロ、もしくは丸山プロが辞めることになるのでは…という予想を立てていました。予想は概ね当たっており、そのことを喜ぶべきか、悲しむべきか…。ただその予想をした2人とも辞めるというのはあまり予想していませんでしたね。
園田プロ・たろうプロ・村上プロは人気も実力も兼ね備えたベテランプロですし、丸山プロも実力はまだまだかもしれませんが、人気は相当量あるように思います。加えて、先ほども述べましたようにこの4名はMリーグに所属して長く、簡単にメンバーを変えることも中々難しいのではないか…と思っていたわけです。
ですから、メンバーを変えるにしても4人の内誰か1人が退団という形になるのではないか…と予想していました。それだけに今回の発表は個人的にも驚きでした。
育成枠
さて、ここまで2名の退団についてつらつらと語ってきたわけですが、本題はここから。TwitterなどSNS上でも多少なりと話題になっていたように思いますが、丸山奏子プロの退団についてです。
丸山プロはMリーグ2019のドラフトにて赤坂ドリブンズから指名。その当時、丸山プロは年齢も26歳と若く、しかもプロ入りしてまだ2年目という無名の若手女流プロでした。
獲得に踏み切ったのはチームの監督である越山氏の意向が大きかったです。ネット上の記事などでまとめられていると思いますが、Mリーグという場が女流プロの底上げのための舞台である、という理念に基づき、中長期的に丸山プロをドラフトで指名したい…という旨をチームに伝えていました。
その結果、Mリーグ2019ドラフトにて赤坂ドリブンズは女流プロの枠として丸山プロを指名。育成枠、と表明しての指名だけに大きな話題となりました。
そしてそれから4年経った今、丸山プロは退団の時を迎えました。もちろん実力が全てのプロの世界。この4年で丸山プロの実力が伸びきらず、Mリーグでは力不足なのだから退団となるのは仕方ない…と言ってしまえばそれまでです。
しかし、育成枠とデカデカと旗を振って迎えたにもかかわらず、どうにもその”育成”というものが本当にできていたのか?という点についてはいささか疑問が残る…というのが筆者個人の率直な意見です。
「育成」に対する疑問
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