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渡辺太プロ・魂の3pカンを考える

Mリーグ2024-25・開幕戦の太プロの3pカンからの嶺上開花ツモ。この話をよく考えたら取り上げていませんでした。それがもったいないなあ…と思ったので、遅ればせながら個人的な考えとともにまとめてみることにしました。

そのカンの場面とはこれ。開幕戦の第2試合、南4局7本場のもつれた局面。

親でラス目の萩原プロがリーチ。太プロ自身は3着目で3-6sのノベタンテンパイ。そこに加カンできる3pを持ってきました。太プロはこれを加カン。リンシャン牌から3sを掘り起こし、アガりきってのラス回避を決めました。さて、このカンは損なのか、得なのか?

太プロ本人がYouTubeにて検討配信をしています。このシーンについての検討は配信の2:53:40あたりから。

加カンをすると、もし相手が自分と同じテンパイなら先にツモれる分有利というメリットはあります。違う待ちの場合は基本確率的に有利不利はないはずです。自分が先に引ければ、有利になっている気がしますが…実のところ、それは錯覚です。そのあたりの話はまた後の方でまとめます。

あとはアガり以外だと、この瞬間に山から引いてきた牌で待ち変えもできるかもしれない…というのも一応メリットでしょうか。例えば萩原プロの現物である2-5sとかに待ちがこの瞬間変わったら多少有利でしょう。とはいえその場合に切り出す牌は8mになり、萩原プロに危険なので、やや微妙なメリットですが…。

あとこの局面、対面の堀プロがリーチの宣言牌の5sのスジである2sを切っているので、おそらく押してきています。つまり堀プロにもおそらくダマテンが入っていそうで、そちらにも8mは危険なので余計難しいです。放銃したらラスですからね。

ちなみにこの場面については渋川プロも自身の配信内でちょっと取り上げていて、同テンの場合以外はほとんど得がないので、カンしない方がいいのでは…という話をしている。

カンするのか、しないのか…とにかく相当難しい場面であることは間違いありません。ここをNAGAで見てみたいと思います。NAGAはカン周りの判断はまだ不完全なところがありますから、完全には信用できませんが、ある程度の参考にはなると思います。そしてこの場面のNAGA解析が以下の通り。

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