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Mリーグ2023-24 1月4日 NAGA解析/2024年初試合 BEAST・菅原千瑛プロが鈴木大介プロの4着をカバーするトップ獲得!

2024年1月4日、Mリーグ2023-24・59日目です。本日はBEAST Japanext・KONAMI麻雀格闘倶楽部・U-NEXTパイレーツ・渋谷ABEMASの4チームが対戦。

第1試合、仲林プロが小さなアガりの連続でリードしていく展開。東4局、親番の松本プロが伊達プロから7700をアガり、仲林プロに迫ります。しかし仲林プロはその後も小さなアガりを積み重ねて逃げ切り。見事トップを守りきりました。

第2試合、仲林プロは連闘。東2局、親の菅原プロがマンガンをツモって一歩抜け出すと、東4局にも1000-2000をツモってトップ目に立ちます。他3者が横並びで迎えた南3局3本場、仲林プロと高宮プロがめくり合い。高宮プロがこれを制して仲林プロからマンガンのアガりとしました。

これで着順アップの目がほぼなくなった仲林プロは最後に素点回復のアガりを決めて4着のまま。菅原プロは高宮プロと300点差でしたが、このアガりのおかげで逃げ切ってトップとなりました。

連闘の仲林プロがトップラスとなったように、1試合目と2試合目でちょうどチームごとの着順が逆になった新年初試合。NAGAと共に振り返っていきましょう。

過去試合の記事についてはクリエイターページをご参照ください。


第1試合

出場者

東家:鈴木大介(BEAST Japanext)
南家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
西家:仲林圭(U-NEXTパイレーツ)
北家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)

NAGAデータ

鈴木大介

伊達朱里紗

仲林圭

松本吉弘

NAGA類似度とは?

NAGA類似度(以下、NAGA度と呼称)とは麻雀AI「NAGA」の評価値です。NAGAは麻雀の牌譜を解析し、AIの判断・自身の打牌との差違を表示してくれます。

NAGAと打牌が一致していた場合は一致率の割合が上がり、NAGAの打牌候補にない打牌をした場合は悪手率が上がります。これらが総合されNAGA度を算出されます。つまりNAGA度が高ければ、AIに近い打牌が打てているということです。

MリーグはNAGAが主戦場とするネット麻雀とルールも環境も違うため、一概にNAGA度が高ければ良い選手というわけではありませんが、選手の実力を測る一つの要素にはなるでしょう。

気になったNAGAの指摘

主にNAGAのタイプ・ニシキの意見を参考に試合を振り返ります。NAGAの他タイプなどとは意見が異なる場合もありますので、あくまで一意見としてご覧ください。

東1局:伊達朱里紗

伊達プロはここで9p切り。マンズのホンイツをにらんだ一打でしょうか。NAGAは一応ヒバカリ以外中切り推奨ですが、9p切りも推奨度には大差ありません。個人的には45pのリャンメンターツを払ってまでマンズのホンイツに行くのか?とも思いましたが、不自由なカン8pターツを持って進行するより、9pを切っておいて中が重なればホンイツに行くし、中張牌ならタンヤオに向かって…とした方が自由度は高そうです。

その後、この形になり1m切り。一方でNAGAは3p切りを推奨しています。1m切りはリャンシャンテン戻しの一手。ドラが1枚あるのでNAGAとしては即リーチを打てる形にしておきたいという主張でしょう。

ただ伊達プロとしては場況もよく分からないカン2mでさほどリーチを打ちたいと思わないということでしょうか。加えてタンヤオへの渡りも見ての一打でしょう。序盤で良形・打点を求めるこの打ち方は伊達プロらしいですね。

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