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Mトーナメント2024のNAGAデータを見る

Mトーナメント2024が終了して、はや2週間ほど。トーナメントの間はニコニコがサイバー攻撃を受け、それに伴って麻雀AI・NAGAの使用が制限されており、Mトーナメントの牌譜をNAGA解析することができなかった…。

しかし、8月に入ってニコニコが復活!そしてNAGAもある程度自由に使えるようになった。…というわけで、Mトーナメント2024の全試合をNAGA解析し、データをまとめた。そのデータについては下記の記事を参照いただきたい。

そして本記事では、そのNAGAデータを見て、NAGA度のランキングを作成したり、個人的な感想をまとめるなどした。トーナメント戦=条件戦だからNAGAによる解析は意味がないのでは?と言われるかもしれないが、Mトーナメントはオカありの2試合を行い、その合計で価値抜けを争う。第2試合は完全な条件戦となるが、第1試合は通常のMリーグと状況はさほど変わらない…はず。

なので、第1試合だけのデータを抽出して眺めてみたり、逆に第2試合のみのデータと比較してみたり…といったことを行ってみた。それらの結果をここから見ていこう。


MトーナメントとMリーグの比較

さて、前述の通り、筆者としてはMトーナメントの第1試合を抽出したデータと、Mリーグのレギュラーシーズンのデータであれば、それほど大差ないのではないか?と考えている。というわけで、NAGA度・一致率・悪手率の全試合における平均値を算出してみた。

今回はNAGAの中でもタイプニシキのデータを比較する。この時、Mリーグ2023-24シーズンNAGA度・一致率・悪手率の全体平均はそれぞれ、

NAGA度:87.3
一致率:76.2
悪手率:6.7

となった。一方でMトーナメントの第1試合だけを取り出すと、

NAGA度:87.3
一致率:76.2
悪手率:6.7

となった。驚いたことに小数点以下一桁までは完全に一致した。筆者としても最初に見たときは、スプレッドシートの処理を何か間違えたかな?と思ったが、4桁目以降を表示させると数字が違っていた。また、ニシキ以外のタイプに関しては数字が微妙にずれているため、おそらく正常に計算されているようである。

つまり、第1試合に関してはMリーガーが普段とほぼ同じような打ち方をしていたため、リーグ戦の平均と概ね同じ値になったと考えるべきだろう。それにしても完全に一致するとは…。

MトーナメントではMリーガーだけでなく、推薦選手も当然いるが、それでこの数値になったということは推薦選手の影響が思ったより少ないということである。推薦選手もMリーグルールに適応するために、かなり研究して似たような打ち方も出てきている…ということなのかもしれない。

Mトーナメント・第1試合NAGA度ランキング

さて、前段のMトーナメントとMリーグのデータ比較により、Mトーナメントでも第1試合は概ねMリーグと同じような環境、と考えても差し支えないことが推測される。…ということで、第1試合だけのデータでNAGA度ランキングを作成してみた。

出場試合数が少ないので、データとしては意味が薄い。とはいえ、普段Mリーグで戦っていない人のデータも見られるのは面白かろう…ということで、作成したものを掲載する。来期からMリーグに加入する竹内元太プロ・浅井堂岐プロのデータもあることだし。それがこちら。

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