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雀魂のAI「MAKA」面白いですね

2025年2月26日のメンテナンスを経て、雀魂に麻雀AI「MAKA」が実装されました。

まだベータ版ではありますが、麻雀を主として配信している方々は早速MAKAを使っての配信を行っていました。多分しばらくはそういった配信が流行るでしょうね。筆者自身も配信を見ながら、どんなもんかな…と思ってみていたのですが、AIでの勉強を始めるとっかかりとして非常に優れていると思いました。

まずMAKAを使っての解析がお手軽なのが素晴らしいです。牌譜をみるときに新たに追加された「MAKA」というボタンをポチッと押すだけで解析してくれます。しかも解析完了までの時間も短い。

これまでは雀魂の牌譜をAI解析しようと思ったら、天鳳の牌譜形式などに変換して、NAGAやmortalといった外部の麻雀AIにかける必要がありましたが、MAKAなら内部で完結できます。これは利用者にとってラクこの上ないです。

そして解析の中身もいい感じです。見た感じ、打牌候補の上位3個を打牌の推奨度と思われる数字と一緒に出してくれます。まず打牌を3個に絞っているのがいいですね。細かく見たいというのもありますが、麻雀初心者の方にとってはごちゃごちゃと情報が表示されても何が何だか分かりませんから、情報を絞ってあげた方がいいです。

また、数字で打牌の推奨度が分かるのもいいですね。打牌候補同士でどちらがどれくらい優れているか?を比較しやすいですし、これなら麻雀AIを初めて使う人でも分かりやすい。ちゃんと打牌だけでなく、リーチや鳴き判断も数字で教えてくれますしね。

まあ数字だけ出されても、打牌の理由は分からないので、そういう点では初心者の方にとって難しいかもしれませんが…それはどの麻雀AIも同じなので仕方ないでしょう。逆にそこでAIはなんでこれを推奨しているのか?ということを考えるのも一つ勉強になります。

あとはNAGAとの比較を少し書いておきますが…NAGAの方が優れているのは情報量の多さですね。NAGAは打牌の推奨度だけでは無くて、危険度だったり各巡目における和了確率や放銃確率なんかも出してくれるので、打牌を検討するときにより深く考えることができます。

またNAGAは1つの麻雀AIの中で5つの異なるタイプが存在し、麻雀のスタイルの違いによる打牌の違い…みたいなものが見られるのも良いところです。MAKAは一通りしか出ませんが、本来は麻雀のスタイルで多少打牌選択が変わったりする可能性がありますから。

あと、NAGAのいいところは条件をいろいろ変えて試せる…というのもあります。現状のMAKAは段位戦の牌譜を解析できるだけですが、NAGAは元の牌譜の一部を改変したものも解析できるので、捨て牌や点数を変えて解析することで、どの要素が打牌選択に影響を与えているか?みたいなことを検証できたりします。

…要はNAGAの方が上級者向けに細かいことが分かるわけですね。正直、そこまで解析をしたい人は麻雀をやっている人の中でもごく一部だと思いますし、ほとんどの人はこのMAKAの機能で過不足ないと思います。

これで麻雀AIに親しむ人が増えるようになれば、間違いなく麻雀民全体の実力は底上げされます。本当にいいものを実装してくれた…と思うばかりです。これがまだベータ版ということなので、より進化してくれることも期待しましょう。

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