麻雀最強戦2024「読みの神髄」がマジで読みの神髄だった話
2024年8月5日、麻雀最強戦2024「読みの神髄」、ご覧になりましたか?相手の情報が完全に分かるゲームではないからこそ、麻雀を強くなるためには「読み」という要素も重要になってきます。
そんなところからつけられた試合タイトルだと思いますが、この日の試合の決勝戦・最終局が本当に「読みの神髄」というタイトルにふさわしい試合でした。
最終局・南4局1本場、出場者と点数状況は以下の通り。
園田賢 :44200
松本吉弘 :40200
白鳥翔 : 8800
二階堂亜樹: 6800
オーラスの親は園田プロ。状況としては勝ち抜けがトップ条件なので、白鳥プロと亜樹プロは役満ツモ条件。松本プロは700-1300ツモか3900出アガリ、もしくは園田プロから2000直撃の条件です。
そしてここが重要なのですが、最強戦は同点の場合、順位は上家が優先となります。天鳳とかも同じルールですね。松本プロと園田プロの点差がちょうど4000点ですから、松本プロの1人テンパイで流局した場合は、同点ですが松本プロの勝ちということになります。
園田プロとしてはノーテンを宣言して流局とするのは難しい状況。そこで始まったオーラスでした。この状況ですから、松本プロも園田プロも普通にテンパイを組みます。ですが、松本プロは終盤になってもテンパイが入りません。
松本プロはノーテンになっても園田プロにテンパイ宣言をしてもらえるように、終盤に園田プロに対して無スジの8m・4mを打っていきます。結局、松本プロはテンパイ取り切れず。そして園田プロ。最強戦ではテンパイ宣言を親から順に行っていきます。
ここで園田プロがノーテンを宣言すれば、松本プロがノーテンですから勝ちが確定します。しかし、もし松本プロがテンパイだったら自身の負け。そんな状況で園田プロは…ノーテンを宣言!見事に勝利を確定しました。
松本プロのノーテンを看破しての見事なノーテン宣言。これこそまさに「読みの神髄」と言えるでしょう。この場面はまさに麻雀プロといった感じでシビれましたね。
近年はネット麻雀が隆盛の時代を迎え、麻雀の大会もネット麻雀でやればいいのでは?という意見も見かけるようになりましたが…これこそネット麻雀ではなくリアルで麻雀をやる理由、という試合だったように思います。
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