ファイヤーボール考察
●まず最初に
この物語は一期の”ファイヤーボール”が最新の未来、「メルクール暦48650年~メルクール暦48794年」 になっており、
二期の”ファイヤーボールチャーミング”ではファイヤーボールから416年前の「メルクール暦48234年~メルクール暦48426年」とのように時をさかのぼっていく作品を念頭に置きながら一度見てほしい作品です。
一期 ファイヤーボール 全13話
二期 ファイヤーボールチャーミング 全13話
三期 ファイヤーボールユーモラス 全3話
四期 ゲボイデ=ボイデ 全10話
すべてショートストーリーの2分アニメでお手軽に見れますので是非ディズニー+にて全話ご視聴下さいませ。
ーーー以下一期のネタバレがあります。ーーー
概要
”外界から隔絶された屋敷の中で、先代が残した書物で外界の事を学んでいるドロッセルとその執事ゲデヒトニスの日常を描いたコメディ作品。”
あらすじ
メルクール暦48650年。地球ともそうでないとも明言されない惑星において、4万8千年以上前にイルカや猿、鳥といった野生動物とそれを含む自然環境は壊滅し、人類は自らの統治をロボットに委ねていた。しかしロボットはやがて貴族化し人類はそれに抵抗を見せ始め、人類の軍隊とロボット貴族との戦争はすでに2万年に及んでいた。ドロッセルの父である故フリューゲル公爵は人類との共存を望みながら道半ばにして没する。残された一人娘ドロッセルはお屋敷のデータベースと執事ゲデヒトニスから、「人類とは、生命とは、そして貴族としての矜持と使命とはなにか」を学びつつある。しかしお屋敷の外に一歩も出たことのないドロッセルはそのどれにもはっきりとした答えを見つけることができない。
まず最初に、ドロッセル・フォン・フリューゲル家は人間と戦争をしている、という設定になっていますが、貴族ではなく正しくはアイドル化、というテイストで人類から攻撃を受けていたのではないでしょうか。推しのお嬢様に会わせろ!的な。そして二万年間人類は自らの統治をロボットに委ねていたことからロボットからしたらイルカの方が賢いほどに人間がアホになってしまったこと。人類は「ちょりーっすドロチャン調子ど?」みたいなチャラ語が標準語レベルになってしまっており7話『プロフェシー』意味:(予言;預言,(神の)お告げ,神託)で、「人間と仲良くするのは無理だ!」とドロッセルお嬢様が啖呵を切られております。アイドルお嬢様なので。
ファイアボール - シーズン1 第11話
「侵入者たち」ではスパイ(人間)(カメラ視点)が侵入し、最後に「そこですか」とメタ的にゲデヒトニスが画面ごと打ち落とすシーンがあります。(伝えにくいので観て下さい)で、しかしスパイはコメディを見ている様で、情報収集や攻撃など一切していません。私たちが観ていたアニメーションはすべてこの話のような視点から今までアニメーションを観ていたのではないでしょうか。なぜかと言いますと、
お城の中でお嬢様が人間と和解する方法を探りつつも、人類から攻撃を受け続け、最終回にはお城が人類に制圧され、破壊されたお城から外へ「わくわくするわね!」と出て行くシーンになります。そして後に現実世界でドロッセルお嬢様の等身大フィギュア1/1が公式で発売されます。※30万 で、これがよい知らせ、ファイヤーボール作戦の最終、ドロッセルお嬢様がアニメから現実世界に飛び出してきた!もしくは、お嬢様は現実世界のどこかにいた。はたまたは、ほんとに本当は”メイキング・オブ・ファイアボール”でした!というENDではなかったのでしょうか。
とにかく、人類たちがロボットのドロッセルお嬢様とゲデヒトニス卿の掛け合いをアニメーション代わりに楽しんでいたのかもしれないのでは?
きっと未来ではロボット同士の寸劇などの娯楽が発明されるのではないか?ユーモラスさを追い求めようとする節々もそうなのではないだろうか、との思考に至りました。
物語ではなくキャラクターだけが消費される作風の批判でもあるのかも。との実は身の溢れんばかりの内容だったと勝手に思っております。
ちなみに最終回の時にお城から見えた惑星と空を飛ぶ鳥も気になりますが、けどわからなかった。