〜アキレス腱断裂〜 昔の失敗を後悔している君へ
私はもう少しで就活が本格的にスタートしようとしている大学3年生だ。
私の第1希望の会社に入れるかどうか、とても不安である。だが、不安は向き合って乗り越えることで、自分の力になると私は考える。
これから就活をするに連れてどんどんと私の心情は変化していくだろう。
忘れないように書き留めておく。
「人生において1番大事なこと」
それは
「大きな失敗を経験すること」
だと今現在の私は考える。
それは何故か。それは私には大きな挫折を味わった経験があるからだ。
あれは高校3年生に上がる始業式の前日の出来事だった。。。
私は剣道を11年間今までやっており、もちろん高校も剣道部だった。
私の高校生活は部活三昧で休みなど全くなかった。それほど剣道に打ち込んでいた。
高校2年生の時には団体で県2位、個人戦でベスト8にもなった。この調子で3年生の時には全国に言ってやろうと意気込んでいた。
だがしかし、ある日、私に悲劇は起こった。
私はいつも通り部活を私は行っていた。その日は何故か調子が良いことが自分でもわかった。いつもより体が動く。そして、いつも負けていた後輩にもその日は勝てた。
よし、「このままの調子で全国へ行くぞ!」そう意気込んでいた。
しかし、
稽古中に、何者かに後ろからバットで打たれたかのような衝撃が私の左脚を襲った。
すぐに私は救急車で病院に運ばれ、こう診断された。
「アキレス腱断裂」
このアキレス腱断裂は完治までに半年かかる。つまり、私の高校剣道は一瞬にして強制終了を告げられた。
頭が真っ白になった。俺の高校剣道は終わり?え?これからなのに。
すぐには状況を把握することが出来なかった。
「医者が半年かかるって言っても、俺は気合で乗りきって1ヶ月出直してやる!」そんなことを最初は考えていた。
だがその考えは甘かった。1ヶ月ではまだ階段も1人で登ることが出来なかった。
今でも覚えている。悔しさと何も出来ない無力感で涙を流して枕を濡らしたあの時のことを。。。
なぜ俺なんだ?あんなに頑張って、、、いたのに、、、
しばらく本当の意味で私は立ち直れなかった。
大学2年生の時まで私はアキレス腱断裂のことを引きずっていた。
あの時怪我をしなければ今頃は 、と。
だが最近、怪我をしたからこそ得ることが出来たものに気づいた。それは、両親と仲間への感謝だ。
あの当時の私には、まるで自分事のように一緒に泣いてくれた両親、自分のためにビデオレターを送ってくれた仲間たちがいた事に気づいた。
沢山の人の助けで俺は今幸せに暮らせているのだ。
今では、その経験から、感謝の心を忘れないようにしている。あの怪我があったからこそ今私は、あの時よりも周りの人に感謝を出来ている。
怪我をするまでは気づくことの出来なかった身近な感謝にも気づくことが出来た。
怪我をして良かった。 結果は残せなかった。だが、人として大切な感謝の心を学んだ。あの失敗は自分の財産だ。そう今は胸を張れる。
拝啓、あの頃の自分へ。
あの挫折は無駄なんかじゃないよ。あの経験があったからこそ、人間として、もっと深みのある人になることが出来たんじゃないかな。
失敗はチャレンジした証だ。
変な文章だったかもしれませんが、ここまで読んでくれてありがとうございます。